手稲山へ2013年07月08日 20時54分53秒

 ここ2週間、腰を痛めて以来体調はあまりよろしくない。そんなときに限って、東京出張も入ってしまった。先週月曜日、出張から戻った。ところが、疲れがどっと出てしまい水曜日にとうとう一日横になってしまった。

 腰は鋭い痛みはない。しかし、じわりと違和感があって、なんとも言えないもやもや感がつきまとう。何をするにもおっくうになり、前向きになれない。

 昨夜、BS放送が無料とあってツールドフランスの生中継を見た。28度の中、汗をかきかき峠を登っていく選手たちの姿をみてしまうと、自分が走っていないことに後ろめたさを覚えてしまった。

 今日は快晴。気温は今年最高の33.1度。少し迷ったが、近場ということで午後から手稲山を目指した。体調はいまいちだし、気温も高いので無理なんかできない。ゆっくり登ることを目標に。

 自宅から国道交差点の登り口まで10分ちょっとで着いてしまう。アップなしでそのまま登り始める。予想通り、息がつらい。とにかくインナーローで、ハムストリングを意識したペダリングで進んでいく。

 旧ロープウェイ駅まで、35分以上40分未満。ちんたら走った割には遅くはないと自分を慰める。まだ走られそうなので、手稲橋まで下り、そこで10分ほど休憩。2回目にトライ。今度は1回目よりも楽に登れる。体が慣れてきたようだ。もう一度手稲橋まで下り3回目トライ。

 ということで、体調が悪いと言いながら3回登った。この気温のなか良くやった。1.5リットル用意した水はほぼ飲み尽くした。それでも家に帰ってからトイレに行かなかったので、相当汗をかいたのだろう。

 ツールドフランスで峠を登る選手のフォームを見ているといろいろだ。そのなかでも、肘から手首までが地面と平行になる角度で手をブラケットに置き、腰をサドルのやや後ろ側にして前傾姿勢をとりながらスムースにペダリングしている選手に目が留った。

 このフォームはハムストリング(遅筋)を発揮させることに最近気がついたのだが、やっぱり正しかったようだ。しかしフォームをまねしただけではまだ不十分で、腰やへそ周辺の奥深くにある筋肉を使うことを意識しなければならないようだ。

 以前、ペダリングに腹筋など必要なのかと疑問を持ったことがあった。本当に馬鹿だった。腹筋はもちろん、体幹ができていないとハムストリングをうまく使えない。

 以前なら手稲山ヒルクライムから帰ってくると大腿四頭筋が筋肉痛になり、歩くのが大変だった。今は、ほとんど痛くならない。明らかにペダリングの質が変わってきた。おそらく太ももの形も変わっているだろう。

 ひとつひとつが勉強である。

6DJ8ラインアンプ 固定バイアス2013年07月11日 22時47分32秒

 ラインアンプはパラップッシュプルの6DJ8。バイアスの与え方によってかなり音質が異なることを数年前に実験で確かめた。私の場合、固定バイアスが最も好ましく聞こえたのがで、それ以来固定バイアスにこだわり続けている。

 最近、DAC周りのシャントレギュレータを追い込むうちにあることが気になりだした。どういじっても、音が堅く耳障りなところがとれないのだ。原因はDAC側にあるのではなく、ラインアンプもしくはパワーアンプではないかと疑う。

 とは言っても、いったいどこに原因があるのか絞りきれない。頭の中で思考実験を繰り返すうちに、固定バイアス電源が気になり始めた。ここは簡易型レギュレータを使って、出力OSコンでバイパスしている。なにしろすばらしい性能のOSコンなので、まったく安心して使っていた。でも、もしかして。。

 この仮説を確かめるために、OSコンをBG(ブラックゲート バイポーラ)に入れ替えてみた。容量は180uFから10uFにダウン。しかしもともとここはCounterpointなどは1uFのフィルムコンを使っているところなので、容量の差はこの際問題にしない。

 入れ替えた最初の状態はひどかった。音量ががくんと下がり、どんなにボリュームを上げても音が前に出ない。音がやせこけて、聞いていられない。そこを我慢してエージング12時間後。やっと少し聞ける音になってきた。まだ低音はすっぱりと切れているが、気になっていた音の堅さはだいぶとれているように聞こえる。

 とにかく、バイパスコン一つでこんなに音が変化するのかと、またまた驚いた。OSコンだから万能だと思っていたのはどうも間違っていたようだ。適材適所というものがあるらしい。

 しかし、デジタル回路ではあれほど威力を発揮するOSコンがどうしてアナログ回路ではうまくいかないのだろう。きっと理由があるはずだ。

 こうなると、固定バイアス回路の電源をゼロから見直したくなってきた。理想はReflektorである。しかし-1.5Vを作るためには工夫が必要だ。

ラインアンプ 固定バイアスレ用ギュレータ故障2013年07月12日 23時15分58秒

 どうも何かがおかしいと思い、固定バイアス用レギュレータをはずして動作を確認してみた。

 最初に出力電圧を測定すると規定の電圧は出ているので、直流としては正常に動作しているように見えた。

 その後、バイパスコンを必要としない回路を考えたので、変更作業を行った。ところが何度確認しても出力が確認できない。単純な回路なので、間違うはずはない。

 最後の最後にまさかと思いながら、制御MOSFETとして使っているIRF9610を新品と入れ替えた。そうしたら何事もなかったかのように正常に動作するではないか。

 IRF9610が故障していた。いつ、なぜ、どのように故障したのか。いまのところまったく不明。しかし、この謎を解いておかないとまた再発する可能性がある。

 現在、レギュレータを作り直して音を確認中。すばらしい音が戻ってきた。詳細はまた後で。

ラインアンプ 固定バイアスレギュレータ 改訂2013年07月14日 15時01分13秒

 ふたを開けて確認してみると思いがけなく固定バイアスレギュレータが壊れていた。原因を探ってみると、電源トランスからのグランドラインの誤配線。恥ずかしい限り。この状態を見たとき、音は別として、いままで何事もなく動いていたのが不思議なくらいだった。

 配線を修正したら、きちんと電圧が出力された。あたりまえだが。

 これを機会に、レギュレータ回路を見直した。ポイントは二つ。
1)レギュレータの出力にコンデンサを入れない。
 こうすることで、コンデンサの影響を少なくできる。
2)基準電圧源にIR LEDを使用する。
 これはSalasさんのアドバイスによる。一般のLEDに比べ、ノイズと動作抵抗が小さいらしい。

 結果。やっぱりこちらが本物だ。豊かな音が前に出て来る。

 これにあわせて、入力コンデンサも交換した。そのことはまた別の欄で。

ラインアンプ 入力コンデンサ交換2013年07月15日 16時02分44秒

 これまで、6DJ8ラインアンプの入力コンデンサは以下のものを並列接続して使っていた。アンプは、バランス構成なので、左右でこれが4組となる。

 ASC X363 0.22uF×2
 Teflon FT-1 0.022uF×1

 しかしSalas Reflektorをモデファイしているなかで、ASCコンの音がTeflonに比べてかなり劣っていることがわかり、いつかここをTeflonコンで固めたいと画策していた。

 といういきさつがあって、先月eBay経由でK72P-6 0.47uF 200Vを4個購入した。先週やっと中央ロシアから我が家に届いた。船便で送られてきた訳ではないのに4週間かかった。

 届いた箱を手に持つととずしりと重い。ちょっとした出力トランス並みである。本体を見てまたびっくり。想像以上に大きい。素人が見たら危険物にしか見えないだろう。いかにも良い音が出そうな「つらがまえ」だ。

 さて、裸のままでごろりと床に置くとごろごろ転がっておさまりが悪い。何か適当な箱はないかと探したら、数年前のバレンタインデーにある方からいただいたGODIVAがあった。入れてみるとちょうど収まる。ふたは閉まらないが、まあいいか。

 早速配線して、音だし。エージングなしでもこれまでのコンデンサを軽く凌駕している。ひとことで表現するなら、音にいのちが宿っている。予想はしていたが、やっぱりTeflonコンはすばらしい。もうこれ以上、アンプに手を入れる必要がないのではないか。(と、今は思う)

 これまでの経験から、Teflonコンのエージングには少なくとも300時間は必要だ。さて、どのように変化していくのだろうか。