ロードバイクで豊滝まで2024年04月03日 20時51分21秒

4月1日午前、Mac miniの移行作業を行い、午後から走りに出かけた。気温は7度前後だろうか。
この日、関東地方は記録的な暑さでニュースを見ていたら,江ノ島海岸で子どもが海水浴をしていた。これも温暖化のせいなのだろうか。複雑な気持ち。
目的地は小林峠経由で定山渓方面へ。マシンは今季初のSCOTT Foil10に乗る。
小林峠はもう雪はなく乾燥状態。定山渓に向かう国道はところどころ雪解けの水が続く。お尻をぬらしたくないけれど、さりとてセンターに寄って走るのも後ろの車を気にしなければならない。おまけに路肩に積もっている砂も要注意。この季節特有の事情である。

そうこうしているうちに豊滝除雪センター交差点に到着。あまり行ったところがないところの風景を見たいと思い、ここを左折して緩やかな上り坂をあがっていくことに。
周りは広大な畑が続き、ところどころに養豚場があったりする。その先をもっと行ったら札幌岳の登山口の札がかかり、森林地帯に入る。いつかここから登ってみたいものだ。
その先をもう少し進むと、サファリパークがあるらしい。そこでUターンすることに。来た道を引き返す。

国道に出て速度を上げる。どんどん踏んでも上体がふれず、スピードが伸びてなんだか良い調子。とは言っても心肺ができていないので長くは踏めない。でもこの感覚は楽しい。
途中、小雪も舞うことがあったけれど、天候は守られた。
ただ、足先が寒さでしびれたこともあり、足全体に血液がうまく循環しないのだろう。なんどか足がつってしまい、斜度がきつい場面では本当に情けない格好となった。
若い人ならどんどん行くのだろうけれど、高齢者はいろいろなことで耐性が低くなっていく。うまくつきあうしかない。

GaNアンプ 完成篇2024年04月03日 20時24分35秒

その後、小さな変更を加えて回路が定まった。
まずは増幅部。
変更箇所は以下のとおり。
入力トランスの二次側を600Ω接続から150Ω接続に変更。
C3mを五結に変更したところ、ゲインが大きすぎて使いづらくなったため接続変更でゲインを6dB落とした。

同じく入力トランスの二次側に1KΩを並列に接続。オープンのままだと音が暴れる。

C13,C14をグランド接続からカソード接続に変更。わずかの差だが、こちらが好ましく聞こえる。

R3はデールの巻線抵抗で、以前に使っていたアムトランスのカーボン抵抗と比べて、音の陰影がくっきりとして透明感が増す。プレート抵抗はこれに限る。

続いて電源部。
R9,R10を8.4KΩから1KΩに変更し、他はそのままである。

(総評)
終段に使ったGaN素子は個性を押しつけるようなところはなく、出てくる音はC3mそのもののように感じる。というのは、初段にC3gを使った300Bシングルアンプと音の傾向がよく似ているからである。濃密で充実感に富み、音楽の楽しさが伝わってくる。
今の構成における完成形であろう。

ただし、気になるところはある。C3mを五結にしたおかげで、これは300Bシングルアンプでも問題となったのだが、インピーダンスとゲインが高いためにノイズを誘導しやすい。不定期にジーという音が聞こえてくる。これはなんとかしたいところ。

ゲインを下げればよいかと思ってC3mのカソードパスコンをはずしてみた。たしかにゲインは下がってジーは聞こえない。しかし同時にまったく聞くに堪えない音になってしまった。音に力がなく、何も感動が起こらない。すぐに元に戻した。
単純にゲインが低くなったことがゲインではなく、カソード抵抗による電流帰還が音をダメにしてしまっているのだろうと推測。
固定バイアスのメリットは、こういうことと関係しているのかもしれない。

ということで、次なるアンプを構想する。
(1)五結ではゲインが高すぎるというのであれば、初段は三結とする。
(2)終段はGaNのドレインフォロワーとして、終段にもゲインを持たせる。前回は音が高域に偏りうまくいかなかったが、なんとか再挑戦したい。
さてどうなるか。

MPLAB X IDEをMac M1で動かす2024年04月03日 19時30分49秒

まず使用環境から。 マシンはMac mini M1
OSはSonoma 14.2.1
MPLAB X IDEは6.20
PIC書き込みツールはPICkit3

(現象)
Microchip社のホームページからMPLABをダウンロードして通常どおりにインストールする。これは正常に終了する。
ところがMPLABを起動しようとすると起動途中でクラッシュしてしまい、使うことができない。

M1に移行する前はきちんと動作していたのだから、これはM1特有の不具合と考えるのが合理的。M1が出てから数年経過しており、当然のように対応策も公式発表されているだろうと思ったが、Microchip社のホームページでは見つけることができなかった。
これはおかしい。検索すると同じ不具合に遭遇した人たちのとまどいの声があふれているではないか。
どうやらMicrochip社は、どのような理由であるかはわからないが、M1以降のマシンには対応する気がないらしく、「古いマシンを探して買えというのか」という恨み節をつぶやく方もおられた。

世界は広くて、こんな場合でも篤志家が必ずいるもので、やはり検索してみるとある方が対応策を公開してくれていた。
以下がその場所。
https://gist.github.com/tinwhisker/88aab325a914b7106ad566ad91b6585a

最初ここに書かれているとおり忠実にやろうとしたら、途中のシェルスクリプト書き換えでnanoエディタを使いこなせず挫折。失敗覚悟でそのままinstallしてみると、なんとうまく起動するではないか。

といういことで、不具合回避策は思いのほか単純であることがわかった。私の環境では、次のようにするとうまくいった。
注意:動作を保証するものではありません。あくまで参考ということで。

(不具合回避策)
(1)最新のXコンパイラをダウンロードする。場所は以下のところ。
https://www.microchip.com/en-us/development-tools-tools-and-software/mplab-ecosystem-downloads-archive
(2)手順に従ってインストールする。
(3)次に最新のMPLAB X IDEをダウンロードする。場所は以下のところ。
https://www.microchip.com/en-us/development-tools-tools-and-software/mplab-x-ide
(4)手順に従ってインストールする。
重要 ただし、インストール作業の最後のあたりでXコンパイラのインストールを要求されるが、これを無視してインストールしないようにする。
(5)アプリケーション・フォルダに移動してMicrochipディレクトリの下にある実行アプリを見つけてこれをダブルクリック。起動を確認する。
以上
なぜ不具合を回避できるのかはわからないが、Xコンパイラを最初にインストールし、次にMPLAB X IDEをという順番を厳守することがポイント。

残る問題は、PIC書き込みツールが使えるかどうか。
写真にあるとおりこれも無事に使えることを確認。
ウインドウの下側に出ている赤文字は、ターゲットのPICを接続していないよというエラーメッセージで問題はない。

これでM1マシンでも安心してPIC開発ができるようになった。

Mac M1に交替2024年04月02日 22時06分39秒

いまからおよそ30年前、Windowsマシンの波は、それまで自社OSで頑張ってきたわが職場にも及び、とうとうマイクロソフトの軍門に下ることとなった。ところがマイクロソフト社も世の習わしどおりに秘密主義を貫き、おかげでこちらは右往左往するばかりで大いに苦労した。そのうえ使っていても所詮Macの二番煎じでまったく楽しくない。それ以来、マイクロソフト社には嫌気がさし、さっさとMac乗り換えた。

最近のApple社は大きくなりすぎて「どうかな」と思ってしまうが、あの頃は出てくる商品に技術と芸術、そして感性が見事に融合した姿を見ることができ、まぶしささえ感じたものである。それ以来のMac派である。

ところで、わが書斎のマシンはMac mini2011で、贅沢を言わなければ私にはこれで十分用が足りる。が、しかし、今回初めてe-Taxと呼ばれる確定申告をネットで行おうとしたら、国税庁は古いOSには見向きもしておらず、まったく手も足も出ないという状態になった。スマホがあるだろうとおっしゃるもしれないが、私の持っているのはこれまたiPhone5Sでガラ携に毛が生えたような機種。これも使えない。妻のiPhoneを借りてなんとかやり遂げたのだが、小さな画面に目をこらしながら文字を入力するのにはほとほとまいった。
ここまでくると「新しい商品を買いなさい」という国策ではないかと勘ぐりたくなるが、なんとも情けない。
妻に相談したら、「それでは私の使っているMac mini M1とあなたたのと交換してもよろしい」というご託宣。思わず妻に後光が差したかと思った。

ということで昨日、マシンの交換作業を行った。
Macの移行アシスタントを使えば比較的簡単に作業ができる。ただしWifi経由はお勧めしない。作業時間20時間弱と表示されたのに驚いて、すぐに有線LANに切り替えた。こちらはおよそ1時間で終了。わがマシンは2階リビングで余生をすごすこととなった。(写真参照)

さてM1マシンであるが、必要なアプリが問題なく動くかどうか検証する。
LTSpiceシミュレーターは問題なく動作。
ところがMPLAB X IDEが動かない。起動しようとするとクラッシュする。この件についてMicrochip社のホームページには一切なにも記述なし。さてどうするか。この続きはまた別の欄で。

クロック発振器のメンテナンス2024年03月25日 21時06分04秒

アナログオーディオにはアナログプレヤーが欠かせないように、デジタルオーディオにはクロック発振器がなければ音は出ない。クロックの品質が重要であることは論を俟たない。

我が家のクロック発振器の開発顛末については、Laptech OSCのカテゴリーにまとめてある。このクロックが稼働し始めたのは2020年初で、コロナ感染が世界を覆い始めていく時代だった。

あれから4年経過。クロックは24時間稼働状態だから、およそ35,000時間働いてきたことになる。気になるのはWE404Aの状態である。C3mは、データシートに10,000時間の寿命を保障していて、いかにも長寿命であることを特徴としている。WE404Aにはそのようなことは書かれていないから、たとえ動いているように見えてもさすがに寿命を迎えていると考えざるを得ない。

実際、音を聞いていてもなにかとげとげしいところがあって、最初は試作中のアンプのせいかもと思ったけれど、だんだんとクロックを疑うようになった。そこできょうWE404Aを交換することにした。
ついでに、写真に写っている和光テクニカルのメタルクリーナーで真空管のピンを磨く。これが実に気持ちが良いくらい汚れが落ちる。磨いていると綿棒が真っ黒になる。
主要な電圧を確認。そうしたらなんとB電圧が規定よりも高い。105V付近になるべきところが160V。あきらかにどこかがおかしい。調べるとどうも定電圧放電管WE427Aが疑わしい。ついでにこれも交換(これもピンを磨いておく)。
こうして何度も電源のON/OFFを繰り返していたら今度はヒーター電圧もおかしくなった。なんということかorz。こちらは理想ダイオードブリッジの故障と判明。なぜ故障したかは不明。手持ちのInfineonのSICダイオードに交換。

最後にオシロスコープで発振波形を見ながら慎重にトリマーを回して最適点を探す。いつものことだがこれには骨が折れる。

ということで格闘すること数時間。音出ししてみるとやはりWE404Aがへたっていたのだろう、実に音が新鮮で開放的になった。これで無事に復活した。