アライドテレシスAT-AR2050Vのお勉強2025年03月19日 21時46分24秒

これまで我が家はBuffaloのごくふつうのWifiルーターを使ってきた。ちなみにNTTレンタルのホームゲートウェイ(HGW)は14年前の古いものなのでDS-Liteには対応していなかった。それでHGWのルーター機能は停止させ、ONUとひかり電話接続機能だけを活かし、DS-Lite設定はすべてWifiルーターが担うようにしてあった。

ルーターをこのまま使うことも考えたが、将来、日常使用のLANとオーディオ用LANを分割して、パケットが輻輳しないようにしたい。そこで高機能のルーターが必要ということと、外部クロック化の改造も簡単にできるという理由で、小規模企業用途のルーターを用意した。中古なのでかなり安く手に入った。
しかしつないですぐに動作というわけにはいかない。業務用なので、専門知識をもったものでないと使いこなせない。具体的に言えば、configurationファイルをきちんと書けなければ、うんともすんとも動かない。

ということでネットワークとルーター制御のにわか勉強に取り組んだ。まずルーター機能は脇に置いて、単なるスイッチングHUBとして使えるようになるまで1週間かかった。専門書は買わずネットに転がっている情報だけが頼り。アライドテレシスから詳しいマニュアルと各種の設定例が出ているので、とにかくこれを読む。慣れてくるとなんとなく分かってくるからおもしろい。
ひかり電話付きのDS-Liteには、「設定例86」が使える。若干手直しするだけですぐにつながった。

ルーターが吐き出すログを見ると、若干エラーが出ているが、使用には問題ない。ネットワーク速度も安定している。

外部クロックと供給方法2025年03月19日 21時21分44秒

ルーターとメディアコンバーターのクロックは、もとからあるものを使わずに外部から供給する。水晶発振器の精度(位相雑音)が音に影響すると言われていることを考慮してのことである。

おもしろいことにルーターもメディアコンバーターも発振周波数は25MHzとなっていて、ネットワーク関連機器の決まり事になっているのだろう。

Aliなんとかには、この種の発振器が用意されていて、まことに抜け目がない。こういうところは、日本でももっと積極的になってほしいと常々感じる。
購入したものはこれ。
真ん中にどんと構えているのが、心臓部のOCXOで10MHzと印字されている。ものが送られてきたとき、これを見てとっさに間違ったものが届いたと思い、クレームを入れたら、「間違っていない。Ali○○の写真をよく見なさい」と返ってきた。

「へ?」と不思議に思いながらよく見ると確かに写真は25MHzとなっているし、念のためオシロで観測したらちゃんと25MHzが出ていた。ああ、まぎらわしいこと。手書きでも何でもよいからどこかに25MHz出力と印字してくれればよいものを、とぶつぶつ言う。
OCXOの10MHzをプログラマブル・シンセサイザーを使って25MHzに変換しているということ。都合が良いことに出力が2つある。

改造方法は次の通り。
基板に載せてある水晶発振器のenable端子をGNDに落として、出力を停止させHiインピーダンス状態にし、出力ピンにU.FLケーブルを半田付けする。問題なく動作することを確認して終わり。
最初は、水晶発振器を基板からはずそうとやってみたがはずれないので諦めた。上記の方法で対処できるので、あえてはずす必要はない。

メディアコンバーターについては、水晶発振子をはずすと同時に、直ぐ近くにあるC2,C3もはずしておく。RTL82313Bのpin30がXTALIでクロック入力端子となるので、U.FLケーブルはそこへ半田付けすればよい。

ついでに言っておくと、U.FLケーブルは今回のために用意したジャンクのPowerMac G5についてきたものをそのまま使うことができた。

宅内LANを見直す その32025年03月18日 22時12分54秒

光ファイバーケーブルをリスニングルームまで布線してから、いろいろ手を加えて、最新の状況は次の図のようになっている。
主なポイントは以下のとおり。
1)ルーターはアライドテレシスのAT-AR2025Vとした。
我が家の光回線は、朝日ネットのDS-Lite接続である。ルーターは当然これに対応していなければならない。
途中経過を省略して結果を書けば、全く問題なく接続できた。その顛末はまた別の記事で書くかもしれない。

2)ルーターとメディアコンバーター(上流側)のクロックは、外部から供給する、クロックの電源はリニアとする。

3)ルーターとメディアコンバーターの電源をリニア電源とする。

以上の効果はまさに目を見張るものがあった。先駆者達の報告からある程度は予想してはいたが、ここまで変わるのかと驚いた。

まだエージング途上ではあるが、まず一番最初に感じるのは透明感である。二次元の平面に描かれた絵が三次元に立体的に浮き上がるかのような印象がある。

そして次に感じるのは、素晴らしい演奏であればあるほど音という領域を超えて、音色が「香り」に転じるかのような錯覚さえ覚えること。ここあたりはどのようにことばに表すべきか、まだうまいことばがみつからずもどかしい。

この項続く

宅内LANケーブル布線2025年03月18日 21時58分39秒

我が家のNTTひかり回線は2階にコンセントがあり、そのすぐそばにホームゲートウェイ(HGW)が置かれている。書斎は1階である。問題はメディアコンバーター間の光ファイバーケーブルをどのように布線するかである。

この家を建てた34年前、宅内にLANケーブルを通すという発想がまだなかった時代。建築図面を引っ張り出して、ああでもないこうでもないと思案した結果、HGW→ルーター→メディアコンバーターが置かれている物置の床に目立たぬように(これが大事)5mmの穴を開けた。写真は雑然とした物置の様子。
そこから斜め下に位置する1階廊下天井のダウンライトに光ファイバーケーブルを導くことにした。その写真がこれ。
書斎はこのすぐ左側にある。ドア上のすき間から室内に通せば、後はどうにでもなる。それでどうにか形がついた。光ファイバーケーブルは思いのほか柔軟性があり、なおかつ細い。銅LANケーブルよりずっと扱いやすい。

宅内LANを見直す2025年02月12日 21時09分27秒

半年以上あいだがあいてしまった。
ただなんとなくブログを書く気が起きなかっただけで、別に大きな病気をしたわけではない。
最近、ちょっと新鮮な発見があったので、また書きはじめてみようと思う。

テーマは宅内LANである。
手を入れる前は、Audirvanaを動かしているMacからUSB経由でDACにオーディオ信号を渡していたわけだが、そのMacとルーターはごくふつうにWiFiでつながっていた。

頭の中ではLAN信号領域とオーディオ信号領域は画然と分かれていて、LAN領域の構成が音に何か影響を与えるとは、ほとんど考えたことがなかった。今思えばかなり古典的論理であるわけだが、とにかくおなじデジタル信号が伝達されるならば、同じ音が出る。もしそこで音が異なるのであるなら、それはDAC以降のアナログ信号の話である。そう思っていた。

しかし、DACから下流のハードにどんなに手を加えても、いつも同じような限界を感じるようになってきて、LAN領域を思考の枠外に置くことは間違っているかもしれないと思うようになった。

そこでいろいろ調べはじめると、こちらは浦島太郎かと思うほど、先駆者達がどんどん開拓してくれていることがわかった。

そこでわが宅内LANを大々的に改造することにした。
とは言っても、LAN環境がどれほど音に影響を与えるものか、まるで体験がないわけだから、大胆に踏み出すわけには行かず、おそるおそる一歩を踏み出すことにした。そこで、最初に手を出したのがメディアコンバーター(写真)である。

これを使って光接続による有線LANを実現する。