MPLAB X IDEをMac M1で動かす2024年04月03日 19時30分49秒

まず使用環境から。 マシンはMac mini M1
OSはSonoma 14.2.1
MPLAB X IDEは6.20
PIC書き込みツールはPICkit3

(現象)
Microchip社のホームページからMPLABをダウンロードして通常どおりにインストールする。これは正常に終了する。
ところがMPLABを起動しようとすると起動途中でクラッシュしてしまい、使うことができない。

M1に移行する前はきちんと動作していたのだから、これはM1特有の不具合と考えるのが合理的。M1が出てから数年経過しており、当然のように対応策も公式発表されているだろうと思ったが、Microchip社のホームページでは見つけることができなかった。
これはおかしい。検索すると同じ不具合に遭遇した人たちのとまどいの声があふれているではないか。
どうやらMicrochip社は、どのような理由であるかはわからないが、M1以降のマシンには対応する気がないらしく、「古いマシンを探して買えというのか」という恨み節をつぶやく方もおられた。

世界は広くて、こんな場合でも篤志家が必ずいるもので、やはり検索してみるとある方が対応策を公開してくれていた。
以下がその場所。
https://gist.github.com/tinwhisker/88aab325a914b7106ad566ad91b6585a

最初ここに書かれているとおり忠実にやろうとしたら、途中のシェルスクリプト書き換えでnanoエディタを使いこなせず挫折。失敗覚悟でそのままinstallしてみると、なんとうまく起動するではないか。

といういことで、不具合回避策は思いのほか単純であることがわかった。私の環境では、次のようにするとうまくいった。
注意:動作を保証するものではありません。あくまで参考ということで。

(不具合回避策)
(1)最新のXコンパイラをダウンロードする。場所は以下のところ。
https://www.microchip.com/en-us/development-tools-tools-and-software/mplab-ecosystem-downloads-archive
(2)手順に従ってインストールする。
(3)次に最新のMPLAB X IDEをダウンロードする。場所は以下のところ。
https://www.microchip.com/en-us/development-tools-tools-and-software/mplab-x-ide
(4)手順に従ってインストールする。
重要 ただし、インストール作業の最後のあたりでXコンパイラのインストールを要求されるが、これを無視してインストールしないようにする。
(5)アプリケーション・フォルダに移動してMicrochipディレクトリの下にある実行アプリを見つけてこれをダブルクリック。起動を確認する。
以上
なぜ不具合を回避できるのかはわからないが、Xコンパイラを最初にインストールし、次にMPLAB X IDEをという順番を厳守することがポイント。

残る問題は、PIC書き込みツールが使えるかどうか。
写真にあるとおりこれも無事に使えることを確認。
ウインドウの下側に出ている赤文字は、ターゲットのPICを接続していないよというエラーメッセージで問題はない。

これでM1マシンでも安心してPIC開発ができるようになった。

GaNアンプ 完成篇2024年04月03日 20時24分35秒

その後、小さな変更を加えて回路が定まった。
まずは増幅部。
変更箇所は以下のとおり。
入力トランスの二次側を600Ω接続から150Ω接続に変更。
C3mを五結に変更したところ、ゲインが大きすぎて使いづらくなったため接続変更でゲインを6dB落とした。

同じく入力トランスの二次側に1KΩを並列に接続。オープンのままだと音が暴れる。

C13,C14をグランド接続からカソード接続に変更。わずかの差だが、こちらが好ましく聞こえる。

R3はデールの巻線抵抗で、以前に使っていたアムトランスのカーボン抵抗と比べて、音の陰影がくっきりとして透明感が増す。プレート抵抗はこれに限る。

続いて電源部。
R9,R10を8.4KΩから1KΩに変更し、他はそのままである。

(総評)
終段に使ったGaN素子は個性を押しつけるようなところはなく、出てくる音はC3mそのもののように感じる。というのは、初段にC3gを使った300Bシングルアンプと音の傾向がよく似ているからである。濃密で充実感に富み、音楽の楽しさが伝わってくる。
今の構成における完成形であろう。

ただし、気になるところはある。C3mを五結にしたおかげで、これは300Bシングルアンプでも問題となったのだが、インピーダンスとゲインが高いためにノイズを誘導しやすい。不定期にジーという音が聞こえてくる。これはなんとかしたいところ。

ゲインを下げればよいかと思ってC3mのカソードパスコンをはずしてみた。たしかにゲインは下がってジーは聞こえない。しかし同時にまったく聞くに堪えない音になってしまった。音に力がなく、何も感動が起こらない。すぐに元に戻した。
単純にゲインが低くなったことがゲインではなく、カソード抵抗による電流帰還が音をダメにしてしまっているのだろうと推測。
固定バイアスのメリットは、こういうことと関係しているのかもしれない。

ということで、次なるアンプを構想する。
(1)五結ではゲインが高すぎるというのであれば、初段は三結とする。
(2)終段はGaNのドレインフォロワーとして、終段にもゲインを持たせる。前回は音が高域に偏りうまくいかなかったが、なんとか再挑戦したい。
さてどうなるか。

ロードバイクで豊滝まで2024年04月03日 20時51分21秒

4月1日午前、Mac miniの移行作業を行い、午後から走りに出かけた。気温は7度前後だろうか。
この日、関東地方は記録的な暑さでニュースを見ていたら,江ノ島海岸で子どもが海水浴をしていた。これも温暖化のせいなのだろうか。複雑な気持ち。
目的地は小林峠経由で定山渓方面へ。マシンは今季初のSCOTT Foil10に乗る。
小林峠はもう雪はなく乾燥状態。定山渓に向かう国道はところどころ雪解けの水が続く。お尻をぬらしたくないけれど、さりとてセンターに寄って走るのも後ろの車を気にしなければならない。おまけに路肩に積もっている砂も要注意。この季節特有の事情である。

そうこうしているうちに豊滝除雪センター交差点に到着。あまり行ったところがないところの風景を見たいと思い、ここを左折して緩やかな上り坂をあがっていくことに。
周りは広大な畑が続き、ところどころに養豚場があったりする。その先をもっと行ったら札幌岳の登山口の札がかかり、森林地帯に入る。いつかここから登ってみたいものだ。
その先をもう少し進むと、サファリパークがあるらしい。そこでUターンすることに。来た道を引き返す。

国道に出て速度を上げる。どんどん踏んでも上体がふれず、スピードが伸びてなんだか良い調子。とは言っても心肺ができていないので長くは踏めない。でもこの感覚は楽しい。
途中、小雪も舞うことがあったけれど、天候は守られた。
ただ、足先が寒さでしびれたこともあり、足全体に血液がうまく循環しないのだろう。なんどか足がつってしまい、斜度がきつい場面では本当に情けない格好となった。
若い人ならどんどん行くのだろうけれど、高齢者はいろいろなことで耐性が低くなっていく。うまくつきあうしかない。