Eckmiller MR90 フェーダーボックス完成2017年04月21日 18時28分31秒

某工房さんに1月にお願いしていたフェーダーボックス。先日やっとできたと言って届けてくれた。

早速、図面と照らし合わせてサイズを確認。ピッタリで間違いなし。頭で描いていたイメージと全く違わない。SketchUpで3次元図面を書いていたおかげだろう。

ところが問題発生。ノイトリックのコネクターをはめようとしたら入らない。ノイトリックが出している図面を見たら直径が2mm不足していたことが判明。ツメの甘さを露呈した。ノイトリックのコネクターは複雑な形状をしていて、本体部分はすっぽり入るのだが、出っ張り部分が邪魔をしている。その形に合わせてボックス側を彫刻刀で削ることで解決。

EckmillerのMR90を載せ、Western Electricのワイヤーで配線して無事完成。記念撮影をする。


Circlotron サークロトロン その後2017年04月17日 22時00分53秒

サークロトロンは、その後いろいろとスクラップ・アンド・ビルドを繰り返し、試行錯誤状態が続いている。

回路は単純だから、それなりに動作はする。しかし、こまかな改善点が見つかって、その対策を考える。ある意味では失敗の連続でもあるが、それによってGaN素子(GS66502B)の性質が見えてきたり、サークロトロンの要点がわかってくるから勉強になる。

途中経過は省略して、現在の状態は写真の通り

実は左右のチャンネルで回路が異なる。左はトランスを使い、右はJFETを初段に使っている。ゲインが違うのは仕方がないが、意外なことに、それほど大きな音の違いがない。おそらく終段の素子が音に対して支配的なのだろう。

現在の試聴風景。

使っているスピーカーはダイヤトーンのフルレンジP610。これが予想外にいい音をだす。音が弾む。「P610って、こんなに低音が出て、ダイナミックだったろうか?」と、信じられないくらいのいい音だ。後のホーンシステムがなくてもいいのでは、と一瞬思ったりする(笑)

まだ回路をいじっていく予定なので、ホーンシステムに接続するのはもう少し先になる。とにかくフルレンジでこんな音が出るのだから、おそらくメインのパワーアンプに置き換わるだろうと予想している。それほどの可能性を秘めた音だ。

Circlotron サークロトロンへの挑戦2017年03月22日 19時06分29秒

現在使っているTaylor型パワーアンプは、原理としてA級増幅しか構成することができない。そのためアイドリング電流以上の電流を供給することはできないわけではないが、なるべく避けた方が良い。

今回、Altec 416-8Bを並列接続にしたことによりインピーダンスが低くなったのでパワーアンプの電流供給能力は切実な問題として浮上してきた。
これを機会に以前から実現したいと思っていたことに挑戦することにした。サークロトロンである。この回路の詳しい説明は例えばTubeCADなどにあるので省略。
回路は実にあっけない。これで動くのかと言うほど単純である。これはオリジナルではない。範としたのは、http://www.audiodesignguide.com/にある、Hi-end Balanced Circlotron Hybrid Amplifierである。

トランスは一次が40Ω、二次が600Ωなのでこのアンプを駆動するには、低インピーダンス出力のプリアンプが必須となる。
サークロトロンは、二つの独立したフローティング電源を使うところに大きな特徴がある。今回は実験的な要素もあるので、スイッチング電源で済ますことにした。コストは1/10、スペースや重量も格段に小さくなるので、肩肘張らずに挑戦できる。

そして今回の目玉は出力段で、ここに念願のGaN素子であるGS66502Bを使う。負の温度係数を持っているので、温度補償は不要のはずである。これは実験で確認する。

おそらく来週以降に姿が見えてくるだろう。

Gauss HF-4000 調整中2017年03月21日 20時50分10秒

入手したHF-4000はリード線とターミナルが腐食していたので、Western(レプリカ)のワイヤーに入れ替えた。
裏フタがワイヤーを挟まないように、かつダイアフラムにワイヤーが触れないように、慎重に布線の位置を調整する。
一度はずしたダイアフラムをネジ止めする際にセンター出しが大変になるのだが、このドライバーはセンターがあっけなく決まって拍子抜けするほどだった。6個あるネジを対角線に移動しながらゆっくりと締めていくだけである。その際、400Hz程度のサイン波を入力してボイスコイルが磁気ギャップに接触していないことを確認する。

作業が終わったドライバーをホーンに取り付け、817Bの上に載せる。重いので腰を痛めないように。
次の作業は、クロスオーバーネットワークの調整である。
途中経過を省いて、現在の設定は以下の図のようになっている。
主なポイントは。。
1)416-8Bはこれまでシリーズ接続としていたが、問題が多いことがわかったので、パラ接続に変更した。
2)HF-4000の減衰抵抗は当初2Ωから始まって、結局5.23Ωでバランスが取れた。
3)クロス周波数は400Hzあたりの設定としている。ホーンのカットオフ周波数が340Hzなので、常識ではもっと高いところにもっていくべきなのだが、大音量を出すわけではないので、とにかくこれで様子を見てみる。
4)ネットワークは最初並列型に戻した。調整を繰り返しバランスが整ってきたところで直列型にしてみた。ほとんど変化が聴き取れなかったのでそのままにしてある。

ウーファーをパラ接続したことで最低インピーダンスが4Ωを切る。今使っているTaylorパワーアンプのアイドリング電流が700mAである。通常は問題がないのだが、大入力信号が入るのは好ましくない。ここは手を打つ必要がありそうだ。次の課題とする。

さて、音はどうか。
まだハンダ付けが落ち着いていないので少し癖が残る。ウーファーは時間が経つにつれ徐々に低音が豊かになり、音もこなれてくる。まだまだ変化しそうだ。
中低域から中域はさすがである。中身がぎっしりと詰まっている。それが音楽の楽しさを倍増させる。
これを聴くと、Radian 850BPは音はきれいで悪くはないのだが、中身が薄く貧血気味であったと気がつく。


さて話変わって、これまでどこをいじってもエージング時間が異常にかかってしまうという現象に出くわしてとまどっていた。もしかして、ウーファーをシリーズ接続していたために音のエネルギーが高い方に偏っていたのが原因かもしれない。

Radianを使っていたときは2Wayで全く不満はなかった。しかし、HF-4000にすると弦の高原の風のような涼やかな音が薄れる。さすがにツイーターが必要だ。次なる目標とする。

Gauss HF-4000登場2017年03月20日 21時39分00秒


あることをきっかけに、某県にお住まいのF様からGaussのドライバーHF-4000を紹介していただいた。お話を伺ううちに、是非使ってみたいとの願いがふつふつと沸き起こってきた。

設計は、かのロカンシー氏。レイオーディオの木下氏と一緒に写真に写ってい人かとおぼろに思い出す。

すでに40年前の製品でだからヴィンテージの域に入りつつある。出物が少ない。目利きのF様に入手をお願いしていたら、その数日後のこと、某オークションに出品があるではないか。いてもたってもられず、やや高いとは思ったが、落札。F様にはご迷惑をかけてしまって申し訳ないことをしてしまいした。この場をお借りしてお詫びいたします。

さて、届いたものをおそるおそる開けてみると。。。なんだか悪い予感がしてきた。実物は写真で見たとおりではあったが、いかにもいろいろいわくがありそうな状態である。

とりあえず、RadianをはずしてGaussをホーンに取り付けて音出しをしてみる。出てきた音を聴いて頭を抱えてしまった。お金をドブに投げてしまったかと身震いまでしてきた。

まず音がセンターに決まらず、右側に寄ってしまう。フェーダーの位置で言えば3〜4dBは違う。左側から異音がする。音が冴えない。とにかく不満だらけ。まったくノーメンテナンスであることは明白。履歴を見ると出品者はオークションで入手後、早々と再度オークションに出していた。この音なら、そうするわけである。

さてこうなると自分でメンテするしかない。幸いにして、以前に音研ドライバーとRadianのドライバーで経験があるので、再生できるとの希望はあった。

中を開けてみて驚いた。まず磁気ギャップの中にかなりの量の金属片が付着している。これでは異音が出るはずである。

続いて、驚いたのがリード線とターミナルの状態。完全に錆びついている。これでは良い音など出るはずがない。

磁気ギャップの中の金属片は、粘着テープや爪楊枝を使って、ライトで照らしながら丁寧に除去する。コツは、全く見えなくなるまでしつこくやることである。

リード線とターミナルについては再生をあきらめ、ボイスコイルから直接リード線を外に引き出すことにした。リード線はWestern仕様の再生産品を使う。

ダイアフラムはほとんど傷もなく、若干くすみはあったがほぼ完全な状態であったのは幸いであった。こうして間近にダイアフラムを見ると、直径4インチはいかにも大きい。ちなみにスロート径は2インチである。

メンテを完了して裏ぶたを閉じる時は、リード線がダイアフラムに接触しないよう配慮しなければならない。入手したものはリード線が触れていて、これには驚いた。あきらかに素人の方がやったという印象だった。

こうしてAzurahornにドライバーを装着。重いのには難儀した。

音については、次の欄で報告します。