ラインアンプ 入力コンデンサ2013年07月19日 21時55分00秒

 Teflonコンデンサに入れ替えて5日経過。交換当初は、それなりにバランスがよく聞こえて感激した。しかし予想通り、時間とともに音が悪くなってきた。音圧が低くなり、低音も出ない。音圧が低いとは、どんなにボリュームを上げても音が前に出ない状態のこと。音の命が若干薄いと言ってもいいかもしれない。なので聞いていても感激が薄れる。飽きてくる。音楽が楽しくない。

 しかしこれは、Teflonコンデンサのエージングの特徴なのでなにも慌てる必要はない。
 そもそもTeflonコンデンサのエージングには500時間必要だという人もいるくらいだ。たかだか120時間経過したくらいで本領を発揮するはずはない。

 悪いことばかり書いたが、それでもASC X363とは雲泥の差である。陸上のトラック競技で言えば10周遅れ。自転車で言えばちぎれてしまってまったく背中が見えない状態。エージングが不足していてもそれくらいの差がある。とにかく細かな音がここまで出るのかというくらい聞こえてくる。恐ろしく美しく、そして実在感がすばらしい。

 現在、ラインアンプをきちんとしたケースに入れたいと考えている。こんな風に思えるのも、ラインアンプにはもうこれ以上手を入れる必要がないと感じるからだろう。