きょうも朝里峠一周コース シマノの中敷を試す2018年05月14日 21時47分57秒

通勤に使っているシューズは大昔のシマノで、ここ一番と言うときにはMavicシューズに履き替えている。これまで中敷はShockDoctor(Ultra2)を使ってきた。たまたまシマノのカスタムフィットが目に入り、値段も手頃なので試しに購入してみた。

特徴は、熱成形できることと土踏まずのサポート方法にあって、高さについては三種類の選択肢が用意されている。私の場合、一番高さのある赤色を選択してみた。歩くとかなり違和感があっても、ペダリングするときには感じない。よく拇指球で踏めと言われるが、土踏まずのサポートがしっかりできると、足裏全体で踏んでいる感じがして疲労度が軽減される方向に働く。一週間通勤と練習に使ってみて問題がなかったので、これを履いて早速きょう朝里一周コースに出かけた。

今日の天気はひどかった。雨こそ降らなかったが、寒いのなんの。小樽方面から冷たい空気が入り込んできて、気温が朝から昼にかけてぐんぐん下がっていく。暖かい空気に冷気が入ったものだから、平野部でも霧に。ところによっては霧雨になった。おまけに風も強い。後で確認したら北北西6m/secであった。上も下も無理矢理半袖にしてアームウォーマーを追加したらなんとかなるかと思って出発。ところが200m走って降参した。ウインドブレーカーをとりに自宅に戻って再スタート。今回も終始鼻水を流しながらだった。

張碓トンネル付近は視界が200m。朝里温泉へのくだりも慎重になる。朝里温泉分岐までのラップタイムは52分で数分遅い。ここを左折して温泉街に向かう。工事中の高速道路橋梁が、霧の合間に天空に浮かび幻想的だった。ループ橋も日頃見慣れた風景が全く見えなくて、今どこを走っているのか方向感覚を失うほど。ダム記念館でトイレタイム。ここでウインドブレーカーを脱ぐ。

面白いことに、ここから登りにかかっていくとどんどん霧が晴れてきて日差しまで出てきた。風はない。魚止めの滝までのラップタイムは13分10秒。峠駐車場までのラップタイムは34分40秒。かろうじて35分を切った。下りは四峰トンネルまでは快調に速度が出た。しかしトンネルを抜けると強い風にはばまれて難儀する。定山渓国道交差点までのラップタイムは自宅から2時間24分。

この先も風のため速度上がらず。札幌市街が近づくにつれてまた雲が低くなり、気温もぐんぐん下がる。ボトルの水を飲む気もしないほど寒い。いったん外したアームウォーマーをまたあわてて着用する。

自宅ゴールは3時間33分40秒。風と低温というコンディションの中よく健闘したほうだろう。

ところでカスタムフィットだが、実に良かった。これなしでのペダリングは考えられなくなってしまった。もう少し慣れたらオーブンに入れて成形してみよう。

Dynaco MK3(大幅改造)にGaNを投入する2018年05月14日 22時24分35秒

Circlotronに整流素子にGaN(GS61004B)を投入したのは既報の通り。当初は、スイッチオンの瞬間に破壊してしまったトラウマにとらわれて部屋にいるときだけしか通電できなかった。数日して問題ないことがわかってきたのでエージングのために24時間運転に切り替えた。

エージング時間による変化の仕方は、不思議なことにGaNであってもほかの素子と全く同じようだ。最初は上も下もなだらかに切れ落ちる。それでも素直な音が出る。そこから時間がたつにつれ急激に音がつまらなくなり、聞いていてイライラしてくる。この谷底状態では低音がでず高音に偏るという症状も加わって最悪である。そこから我慢のしどころで、数百時間経過して本調子になる。

CirclotronのGaNもそんな最悪状態を通過して良い方向に向かうかと期待した。ところがよろしくない。GaNが悪いのではない。ほかの欠点が浮き彫りになってきた。以前からわかっていたのだが、初段に使っているFET(2SJ74)の音がどうしても気にくわない。おとは正確なのだが、冷たくて音が弾まない。ひとことで言えば面白くない。音楽ではなく、音を聞いている気持ちになってしまう。
残念ながらここでエージングを中断した。

そこでKT88ppに立ち戻る。ただでは戻らない。終段の固定バイアス電圧を与えている整流ダイオードをInfineonからGS66502Bに入れ替える。回路図の点線のまるで囲った部分がそれ。
実装風景はこのとおり。
まだ入れ替えてから24時間しかたっていないので、少々音が堅い。さすがに24時間通電は気が引けるの、ゆっくりと熟成するのを待つことにする。

ところでCirclotronだが、今のはもう使う気がしないので、初段を真空管に置き換えたバージョンに着手するしかなさそうだ。部品はほとんど用意してあるので、あとは重い腰を上げるだけ。

朝里一周コース セミ初めて鳴く2018年05月22日 21時53分22秒

21日は朝から快晴。今季の最高気温に達するとの予報。今日走らなければいつ走るのか。こうなったら意地でも朝里一周コースである。

マシンは中華カーボンにShamal Ultra。
「いくぜ!」と叫びながらさっそうと駆け出したかったのが、一つだけ不安があった。前夜、腹が痛くなってトイレに駆け込んだこと。おそらくこの影響なのだろう、走り始めて30分くらいしたところで左足のふくらはぎが攣った。いままでこんなことはなかった。なんとか我慢して事なきを得る。
朝里温泉分岐までは47分で通過。温泉街は桜がまだ咲いていた。ループ橋は17〜20Km/hで通過。ここまでは快調だった。
ダム記念館を過ぎたあたりから、今シーズン初めてエゾハルセミの鳴き声を聞く。最近寒い日が続いていたので今日は無理かもと思っていけれど、まるで正確なカレンダーがあるかのように、きちんと日を定めたかのように鳴き出すのだから驚く。北海道にも初夏がやってきた。

と、喜んでいるのもつかの間、ここから急斜面が始まる。最初のつづら折りはまだ良かった。その先が続かない。だんだんとペースが落ちていく。前に進もうという力がわいてこない。明らかに昨夜のトイレ騒動の影響だろう。峠駐車場までのラップタイムは36分。きちんと数字にも表れている。

ただ下りに入ってからは調子が出てきたのか、四峰トンネルまでは8割方40Km/hを維持できた。定山渓に降りてきて、いつものように最初の交差点を直進しようとしたらなにやら旗を振っていて「通行止め」とある。聞いたらこの先にある錦橋が今年いっぱい工事なのだそうだ。あわてて回り道に方向転換。いつもの定山渓の国道交差点までのラップタイムは2時間22分。おお、これはいけるかも。ただしこの先は向かい風になるのでどこまで貯金を維持できるかが勝負。

川沿交差点までのラップタイムは、2時間54分。風のため2分ほど貯金を食い潰した。
リザルトは、3時間27分53秒。やっと3分台を切った。体調は今ひとつであったが、気温が高くなるとからだも動く。

KT88pp 固定バイアス電源を考える2018年05月23日 22時03分35秒

真空管アンプの固定バイアス電源の音に対する影響について具体的に言及したのは、私の知る限り松並希活先生が初めてではなかっただろうか。(写真はその記事が掲載されいている無線と実験1994年2月号)

この記事によれば、終段管(300Bpp)のバイアス電源の整流に6AL5を使用した結果、「従来のダイオードと違った力強く厚みのある音と同時に、ふくよかな雰囲気のある再生音を得ることができた」とある。ところがなぜか先生のその後の記事で再び採用されることはなかったし、追随する方もとうとう現れなかった。まことに不思議である。

KT88ppアンプの固定バイアス電源の整流ダイオードをInfineonのSiCからGaN(GS666502B)に入れ替えてから9日間が経過した。毎日およそ4時間通電しているので、エージングが完了するのは遠い先である。現時点では、低音が薄く高い周波数域にエネルギーが偏っていてやや足が地に着いていない。それでもSICダイオードからは得られなかった音が聞こえる。

SiCダイオードの時は、低音がゆるく、高い方の音の減衰がはやく始まり、それは無帰還のためにダンピングファクターが小さいのと出力トランスの限界によるものだろうとあきらめていた。ところが、GaNに入れ替えると、あれほど不満に思っていた欠点がほとんど感じられない。この先どう変化していくのか、もう少し様子を見ていく。

真空管アンプの終段を自己バイアスとするか固定バイアスとするか、これまでいろいろ議論があった。世の中は、概ね「長期安定性」と「メンテナンスフリー」のメリットが勝って自己バイアス派が優勢で、固定バイアス派は肩身が狭い(?)

固定バイアスがなかなか普及しない理由は実はほかにもあって、整流素子にSiダイオードを使っていたため、このことが足を引っ張ってしまい、固定バイアス駆動のメリットが聴き取れなかった、それで固定バイアスが歴史的に敬遠されてきたのではないか。
以前は、真空管派が半導体を極端に毛嫌いするのを見て複雑な思いがあったが、今なら理解できる。

もしGaNが固定バイアス電源の整流素子として有望であるなら、真空管アンプの将来に少なからぬ影響を与える可能性がある(と、おおぼらを吹く)。

中山峠登って降りてまた登る2018年05月28日 19時13分38秒

朝目が覚めると考える。今日はどこのコースを走るか。定番の朝里コースか。それとも別のコース?頭の中で自分が走っているシーンをコースごとにイメージする。そうするうちに中山峠コースが一番しっくりしてきた。ということで中山峠を目指す。

先週は時間の許す限り練習していたので体調も万全である。
天気予報をチェックして8時50分に出発。小林峠を越えて国道230号線に出て定山渓を目指す。藤野のあたりから雨がぽつりぽつりと降り始めるが、路面が濡れるほどではない。ただ山に入れば雨が強くなると予想され、どこまで行けるか天候次第である。定山渓温泉街を過ぎて左手にある駐車場までのラップタイムは1時間37分。ここから峠までのタイムを計測する。

いつもなら無意根山登山口のあたりからインナーに落とすのだが、きょうはアウターでも速度を維持できる。だがここあたりから雨脚がだんだん強くなってきた。おまけに気温も低く足の指先がしびれる。血流が十分に行き渡っていない証拠で、身体が十分に動いていない可能性がある。無意根大橋手前の駐車場に入ってライトを装着する。トンネルを抜けるとますます雨が強くなってきた。ただ速度が遅いのでお尻がぬれることがなかったのは幸いだった。

峠までのタイムは52分。いつもなら50分で登っていたのでやはり気温のせいか。ここでアームウォーマーをつけて下りに入る。途中道路工事のため片側交互通行区間あり。おもしろいことにこちらは雨が降っておらず、路面が乾いていたので気分が楽になった。

喜茂別の道の駅でトイレタイム。向かいのコンビニでおにぎり三個を買い、ここで二個食してすぐに出発。長距離では補給のタイミングが大事になる。厳しい登りにかかる前にエネルギーに変えておかないと、意味がない。

喜茂別側からの登りはいつもペース配分に失敗していた。標高が低いところで速度を上げすぎてしまい、斜度がきつくなるとすぐに息が上がり、峠に着く頃はよれよれ。これでは苦行である。
なので最初から速度を上げすぎず、淡々と楽なくらいのペースで進んでいく。斜度がきつくなっても無理をせず、一定の速度を維持するように心がける。
最近はお尻とハムストリングでペダルを回すことができるようになったので、以前比べたら本当に楽になった。余裕を持って峠に到着。ここで残りのおにぎりを補給。雨はすでに上がっていて、路面も乾燥していた。

下りの路面の状況は荒れている。ピットはあちこちにあるし、進行方向に平行に舗装面の亀裂や段差があったりする。これにひっかかったら転倒のリスクもある。それに加えて、ブヨの大群がバチバチとぶつかってくるのにはまいった。口など開けていたら大変である。なんども「ぺっ」と虫を吐き出すことになった。
それ以外は、ひやりとする場面もなく無事に定山渓に降りてくる。この先は、いつものペース。帰りは北一条通まで出て、そこを左折して自宅まで戻るコースをとった。
走行距離は147.5km。平均速度は26.6km/h。日が差す場面がなかったせいもあり、体力の消耗は抑えられた。