Reflektor Advanced +3.0V2013年06月14日 22時02分56秒

 ここ数週間、Reflektorの電圧リファンレス周りを追い込んでいた。

 具体的に言えば、最初はRFダイオードに並列にC3として0.22uF(ASC X363)を接続していたのに疑問を抱き、これを外したところ大きな改善効果があったことが最初のきっかけだった。予想以上に、この部分に対してコンデンサの質が影響することがこれで明確となった。

 そこで次のステップは、C3を外したまま何も接続しない場合、どのような音になるのかを確認することであった。もしかして、何も接続しないのがベストである可能性も捨てきれない。もちろん、シミュレーションしてみると、ここにC3を入れることで過度応答が滑らかになることはわかっている。だからC3はあったほうがよいはず。しかし音を聴いてみるまでは本当にそうなのかわからない。

 結論を言えば、C3がない場合音が躍動的になりよい面もあるが、高音にわずかに刺激的なところが残ることと、それに反比例するように低音が弱くなることが気になった。

 そこで、さきほどC3に22nF(FT-1 Teflon)を入れた。変更を施したレギュレータの数は全部で6台。

 電源を入れた当初は、若干音量が低くなったほかは何も変化を感じなかった。ところが約1時間経過したあたりからいきなり音量が大きくなった。薄いと思っていた低音が前に出てきた。高音はさわやかで、刺激音はない。

 これまでの経験からテフロンコンデンサのエージングには数日を要することがわかっている。エージング数時間でこの状態だから、おそらくもっと良い方向に変化するものと予想される。

 なので、エージング結果を待たずに回路図を公開。

 C3の容量は本来1000uF以上にするのがこれまでの常識である。小容量のコンデンサではほとんど効果を期待できないはずであった。ところが、たった22nFが大きな変化をもたらすのだからオーディオは不思議な世界である。