Reflekktor +3.0V改訂2013年06月09日 20時29分37秒

 電圧リファンレスとしてRFダイオードを採用し、これまで評価を続けてきた。途中、+1.2VレギュレターにVishay VARを入れたためエージング時間が必要となった。

 VARのエージングは徐々に進み昨夜2週間経過した。当初に比べ、だいぶ熟成してきた。しかし、音像が奥に引っ込み、低音がどうしても薄いのが気になっていた。音量も小さい。何か不具合があるのかもしれない。

 思い当たるのは、+3.0Vレギュレータに入れてあるフィルムコン(ASC X363)だ。RFダイオードに並列接続してある。インピーダンス変化を平坦化する役割がある(と思い込んでいる)。

 もしかしたらこれが悪さをしているのか。しかし自信がない。唯一の根拠は、以前Zobelを検討していたときASCからテフロンコンデンサに変えたとき劇的な変化である。あれ以来ASCは信用していない。それでもRFダイオードと並列に入れたのは、まさかここなら音にほとんど影響ないだろうと予想したからだ。

 基本に立ち戻り、本当に推測が正しいのか確かめる必要がある。ということで、全レギュレータからASCフィルムコンをはずした。特性的には若干性能が劣るはずだが、音は聞いてみなければわからない。

 驚いた。予想に反して大きな変化があった。おおげさではなく、X363が音楽の大切なエキスを吸い取り、これまで聞いていたのは抜け殻に過ぎなかった。
 ASCコンをはずすと、まず気がついたのは音量が大きくなったこと。加えて中音が張り出してきて、音像がぐっと眼前に広がる。不満だった低音の薄さは解消した。とにかく細かな音が聞こえてくる。音楽としてダイナミックレンジが大きいので、感動も深くなる。

 電圧リファレンス部分については、OSコンではReflektorの性能を出し切れない、というところまではわかっていた。しかし、フィルムコンでさえまったくだめだったということは今回初めてわかった。ここは何もないのがベストのように感じられる。

 最終結論はもう少し聞き続けてから出す。現在、わずかだが高音のエネルギーが高めに感じられるときがある。もし問題となれば、ここにテフロンコンデンサを入れてみる可能性がある。

 全体におそろしいほどレベルが上がってきた。いつも何度も繰り返し言うようで恐縮なのだが、16bit/44.1KHzフォーマットのすごさを思い知らされる。
 DSDは本当に必要なのか?こんなことを言っているおやじは、数十年前かたくなにCDを毛嫌いしていたアナログ派がいたように、やっぱり時代遅れの存在なのだろうか。