アルミットはんだ ― 2011年11月23日 09時30分21秒

かれこれ十年以上前に購入した千住金属のスパークルはんだが底をついてきたので、補充することになった。
そもそもスパークルはんだを選んだのは、当時心酔していた(笑)K氏のお勧めがあったからで、そのことを疑わずに今日まで忠実に使い続けてきた。今回も同じ物を買うつもりでネットを検索したのだが、意外に値段が高く1Kgで1万円近くもする。はんだってこんなに高かったかしらと、まるで浦島太郎の気分である。
そんなことがきっかけで、他のはんだも候補として考えるようになった。
そこで浮かび上がってきたのが日本アルミット社のはんだ。NASAでも採用しているというのが謳い文句である。大昔に、あるアンプ製作者がこのはんだを強く推奨していたのを思い出した。しかしその時はそれほど興味はわかなかった。高価であったのも大きな要因だった。
ところが今回電網検索すると某オクで安価に出品されているではないか。思わず食指が動いた。で、我が家にやってきた。送料を入れて3,880円。
さっそく使ってみた。そして驚いた。スパークルとぜんぜん違う。はんだ成分はおなじはずなの、どうしてここまで違うのか不思議だ。
どう違うのか。スパークルは、はんだを溶かしてからハンダゴテを引こうとすると、はんだ自身がコテに吸い付いてしまい、どうしてもひげのように尖ってしまうことがあった。なるべく円球状にあるように、そして表面がなめらかになるようにと心がけても、難しい。それは自分の腕が悪いからなのだと諦めていた。
しかしアルミットはんだは違った。何もしなくても、自然にはんだが「すっ」と銅線やランドに延び、鮮やかな光沢を保つ。まるで自分の腕が上達したかと錯覚するくらいだ。はんだ付けするのが楽しい。
このはんだなら、不良はんだ付け率が低くなるだろう。従って歩留まりもよいし、長期間の安定性にも優れていることが推測される。
それからもうひとつ触れておきたいのは、ヤニのことだ。非塩素系素材を使っているので銅を腐食させない。スパークルはんだを使っていたときは、銅線に緑錆が浮いて不快な思いをしていた。何年も経つと、思わぬ断線事故も起きる。音に良いわけがない。
自転車もそうだが、良い道具は人を幸せにする。
そもそもスパークルはんだを選んだのは、当時心酔していた(笑)K氏のお勧めがあったからで、そのことを疑わずに今日まで忠実に使い続けてきた。今回も同じ物を買うつもりでネットを検索したのだが、意外に値段が高く1Kgで1万円近くもする。はんだってこんなに高かったかしらと、まるで浦島太郎の気分である。
そんなことがきっかけで、他のはんだも候補として考えるようになった。
そこで浮かび上がってきたのが日本アルミット社のはんだ。NASAでも採用しているというのが謳い文句である。大昔に、あるアンプ製作者がこのはんだを強く推奨していたのを思い出した。しかしその時はそれほど興味はわかなかった。高価であったのも大きな要因だった。
ところが今回電網検索すると某オクで安価に出品されているではないか。思わず食指が動いた。で、我が家にやってきた。送料を入れて3,880円。
さっそく使ってみた。そして驚いた。スパークルとぜんぜん違う。はんだ成分はおなじはずなの、どうしてここまで違うのか不思議だ。
どう違うのか。スパークルは、はんだを溶かしてからハンダゴテを引こうとすると、はんだ自身がコテに吸い付いてしまい、どうしてもひげのように尖ってしまうことがあった。なるべく円球状にあるように、そして表面がなめらかになるようにと心がけても、難しい。それは自分の腕が悪いからなのだと諦めていた。
しかしアルミットはんだは違った。何もしなくても、自然にはんだが「すっ」と銅線やランドに延び、鮮やかな光沢を保つ。まるで自分の腕が上達したかと錯覚するくらいだ。はんだ付けするのが楽しい。
このはんだなら、不良はんだ付け率が低くなるだろう。従って歩留まりもよいし、長期間の安定性にも優れていることが推測される。
それからもうひとつ触れておきたいのは、ヤニのことだ。非塩素系素材を使っているので銅を腐食させない。スパークルはんだを使っていたときは、銅線に緑錆が浮いて不快な思いをしていた。何年も経つと、思わぬ断線事故も起きる。音に良いわけがない。
自転車もそうだが、良い道具は人を幸せにする。
Salas シャントレギュレータ ― 2011年11月23日 09時53分27秒

Neutron Starのエージングが進んで、ますます良い音になるだろうと期待していた。ところがどんなにエージングしても、変化も頭打ちになってしまった。音が硬い。妻はCDの冒頭5秒間聞いただけで、「もういいです」と、のたまわった。言われてみればそのとおり。結構悩んでしまった。
原因は何か。今回、DACを総入れ替えした。それなのに、TDA1541Aシステムのときと同じような硬い音がするということは、共通の原因があるということになる。
思い当たるのは、+5Vシリーズレギュレータである。これだけは、TDA1541Aシステムからはずした同じものを使っている。このレギュレータはかつてK式アンプで有名な超高速電源を自分なりに手を加えたものである。基準電源にはアナデバのローノイズICを使用している。制御はプッシュプルである。万全のレギュレータだと思っていた。
しかし、今回いろいろなトラブルに見舞われるうちに「前提を疑え」が頭に浮かぶようになってきた。それですべてご破算にして、レギュレータを全く新しい思想で作りなおすことにした。
困ったときのdiyaudio頼み。エンスーたちが議論を戦わ、日々練磨に励んでいる者たちのアイディアが溢れている。世界中のオーディオマニアがバグ出しに協力しているので、技術が枯れている。私のようなものがつくっても再現性が高い。仮に問題が起きても、すでに対策方法が発表されている場合が多い。
そこで今回採用したのは、Salas Shunt Regulator。電網検索するとヒットする。日本でも、TL431を使った簡易なシャントレギュレータをDACに採用することが一部で流行っているようである。
それで部品箱から必要なものをかき集め、つくり上げたのが写真の基板である。回路はSalas V1.0と呼ばれるもので、比較的簡単である。一発で動作した。出力端をショートしても壊れないのがよい(笑)。
いつものようにエージングなしで音出し。音量が極端に小さい。「サー」というノイズが耳につく。一瞬ダメかと思った。CD一枚聞き終わる頃には大変身。エージング不足は明らかなのだが、それでも低い方の音域が明瞭で、解像度が非常に高いのがよくわかる。もうこれまでのシリーズレギュレータに戻る気持ちはまったくない。
これまでの音は、シリーズレギュレータがすべての限界を狭めていたのだと思った。世ではK式電源が人気のようだ。でも、アマチュアなのだから、これだけと決め付ける前にいろいろな方式を試してみる余裕があっても良いと思う。これは自分なりの反省である。
これに気を良くして、いまNeutron Star用にレギュレーターを作っている。Salas V1.2Rと呼ばれる最新のタイプ。結果が出たらまた報告の予定。
原因は何か。今回、DACを総入れ替えした。それなのに、TDA1541Aシステムのときと同じような硬い音がするということは、共通の原因があるということになる。
思い当たるのは、+5Vシリーズレギュレータである。これだけは、TDA1541Aシステムからはずした同じものを使っている。このレギュレータはかつてK式アンプで有名な超高速電源を自分なりに手を加えたものである。基準電源にはアナデバのローノイズICを使用している。制御はプッシュプルである。万全のレギュレータだと思っていた。
しかし、今回いろいろなトラブルに見舞われるうちに「前提を疑え」が頭に浮かぶようになってきた。それですべてご破算にして、レギュレータを全く新しい思想で作りなおすことにした。
困ったときのdiyaudio頼み。エンスーたちが議論を戦わ、日々練磨に励んでいる者たちのアイディアが溢れている。世界中のオーディオマニアがバグ出しに協力しているので、技術が枯れている。私のようなものがつくっても再現性が高い。仮に問題が起きても、すでに対策方法が発表されている場合が多い。
そこで今回採用したのは、Salas Shunt Regulator。電網検索するとヒットする。日本でも、TL431を使った簡易なシャントレギュレータをDACに採用することが一部で流行っているようである。
それで部品箱から必要なものをかき集め、つくり上げたのが写真の基板である。回路はSalas V1.0と呼ばれるもので、比較的簡単である。一発で動作した。出力端をショートしても壊れないのがよい(笑)。
いつものようにエージングなしで音出し。音量が極端に小さい。「サー」というノイズが耳につく。一瞬ダメかと思った。CD一枚聞き終わる頃には大変身。エージング不足は明らかなのだが、それでも低い方の音域が明瞭で、解像度が非常に高いのがよくわかる。もうこれまでのシリーズレギュレータに戻る気持ちはまったくない。
これまでの音は、シリーズレギュレータがすべての限界を狭めていたのだと思った。世ではK式電源が人気のようだ。でも、アマチュアなのだから、これだけと決め付ける前にいろいろな方式を試してみる余裕があっても良いと思う。これは自分なりの反省である。
これに気を良くして、いまNeutron Star用にレギュレーターを作っている。Salas V1.2Rと呼ばれる最新のタイプ。結果が出たらまた報告の予定。
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