Neutron Star 試運転2011年11月12日 09時25分08秒

真ん中にあるのが今回作成した基板
 長期休暇を取得した今週は、午前中は自転車、午後からはオーディオ三昧という夢の様な日々を過ごしている。

 昨日は、午後からNeutron Starをインストールするために基板一枚を作り上げた。この基板には2つの機能をもたせている。

(1)CDPからのデータ信号を受信し(レシーブ)、かつ、CDPにクロックを送信する(ドライブ)する。使用ICはSN75179。
(2)DAIから送られてきたシステムクロックをNeutron Starのマスタークロックで「リクロック」する。使用ICは74AC74。

 回路自体は簡単なのだが、最近どうも腰が重くなってきて、着手するでに数時間かかる(笑)。

 今回は、とにかく動作するかどうかを確認することが最優先なので、電源関係はありあわせ。スイッチ・オン。無事にLEDは点灯した。しかし、音がでない。よく見ると、一箇所コネクターの接続位置がずれていた。これを直したら音が出た。

 最初の印象。これまでとあまりかわらないような。なんだか活気がないような。この程度?
 しかし10分経過したあたりから徐々に変化し始めた。最終的な印象は次の通り。

・左右の空間配置はこれまで使用してきた自作クロックとさほど大きな違いはない。この点では、自作クロックもある程度のレベルにはあったようだ。
・大きな違いは、上下の空間まで意識できるようになったこと。
・ピーク・ディップがほとんどなくなり、音量を上げてもうるさくならない。
・音が空間に充満する。
・高い音域と低い音域にすっとのびていく。
・スピーカーから出てくる音に向きあうという意識はなくなり、ただ音楽を楽しむことができる。装置の存在が頭の中からなくなる。何よりもこれがうれしかった。

 まだまだ書けば出てきそうだが、一応この辺でやめておく。これで十分かといえばそうではなく。まだエージング不足を感じる。弦楽器を聞くとがさつくところは残っているし、ところどころ鋭い刺激的な音が聞こえる。

 それでもエージングに伴い、これからどんどん良くなるのは間違いないという予感がする。あるところではエージングに600時間かかると言われているそうだ。そのときにはどんな音になっているのか、恐ろしいやら、うれしいやら。

 これまで、自作クロックがどの程度のものなのか不安があった。案の定、固有のジッターによる強烈なクセがあったことが、Neutron Star クロックと交換して初めて分かった。それまではアンプが悪いものと思っていたのが、多くの部分でクロックに原因があったことになる。

 今回Neutron Starをインストールして、クロックの呪縛から大部分解放されたという安心感は何ものにも代えがたい。これで何かが悪かったなら、アンプとスピーカーに原因を絞ることができる。 

 アナログレコード全盛の時代、アナログプレーヤーの回転軸制御に没頭していたことがある。装置はYAMAHA GT2000。あの頃から時間軸の大切さは身にしみていた。最後は、シールドバッテリーを複数個使うところまでやった。
 今回やっと、デジタルでも時間軸の土台ができたような気がする。そのうち、クロックの電源にバッテリーを使ってみたらと妄想している。