Circlotron サークロトロン近況 その22017年06月09日 21時53分58秒

きょうでエージングはおよそ290時間経過。エージングの恒例としてずっと低音が出ないままで、聞いていても実につまらない音が続いていたのだが、昨日あたりから少し変化し始め、今日はその変化がもっとわかりやすくなってきた。中低音が徐々に充実してきている。

そうすると不思議なもので音楽がほんとうに楽しく聞こえる。小さな子供は黙っていなくて、よくぴょんぴょんはねたりするものだが、そんな風景を見ているだけで生きていることが楽しくなることがある。
それと同じように、中低音が弾むように聞こえてくると心も弾む。リズムに合わせてからだが自然に揺れてくる。
とは言え、変化は緒についたばかりで、まだまだ先が長い。

不思議なことに、以前ならエージング不足の場合、高い方の音がキンキンして聞いていられないことが多かったのだが、今回は様子が違う。もちろんまだ風邪を引いたようないがらっぽいところはあるのだが、それを除けば非常に自然でありながら、浸透力のある音に聞こえる。

またまた朝里峠2017年06月09日 22時08分38秒

どういうわけか今年は月曜日が晴れる。雨が降らない。なので4月3日から連続して外で走っている。こんなことは記憶する限りなかったのではないか。

6月5日は朝から快晴だった。ただし、気温は低く朝の最低気温は8度、最高気温は17度であった。少々寒くてもこれは走るしかない。念のためアームウオーマーを装着。これは正解だった。

目的地は朝里峠。数えてみたら今シーズン10回目となった。連続記録更新のために意地でも走る。これはあまり健康的なことではない。本来は、乗るのが楽しくて走りたい。それが真の動機となるべきだろう。

特記事項はなくて、リザルトは3時間40分。どうしても記録は延びない。朝里ダム記念館から峠のトンネルを超えた定山渓側の駐車場まで36分以上はかかるようになってしまった。クランクをぐるぐる回せば早く登れる感覚があるのだが、いかんせん心肺がついていかなくなってきた。以前なら頂上まで回し続けられたのに、いまは情けないほど息が切れてがんばりがきかない。

朝里峠を走って翌火曜日は仕事のため乗れず、水曜日の仕事帰りに小林峠経由で自宅に向かった。そのときは、不思議と息が上がらず最後まで頑張り通せた。やっぱりLSD走によって基礎体力というベースをつくり、その上で負荷をかける練習が大事なのだろう。

300Bシングルアンプ 回路図案2017年06月09日 22時35分05秒

昨年の12月以降、300Bシングルアンプはペンディング状態が続いてきた。最近、新しいアイデアが湧いてきて、これまでの回路図をご破算にし、新しく出直すことにした。

WE 91Bの真髄はどこにあるのか。実物を見たことも聞いたこともないので、おおいに的を外している可能性はあるが、だれかが主張されているように三段増幅構成にあるのではないか。オーディオ用途に用いようとすると、これではゲインが高すぎるので初段を省略して二段構成にする。それを91Bスタイルと一般では称している。その上、無帰還こそシングルアンプの王道であるとも言われている。

しかし91Bは高帰還アンプである。これを無帰還にしてしまえば、もはや91B型と呼ぶことはできないはずではないか。そんなことを考えるうちに、高帰還型のアンプを考えるようになった。しかし条件がある。部品点数を多くしたくない。最小限のパーツで構成する。

その結果考えだしたのが、掲載の回路。
初出ではない。初段五極管(回路図ではシミュレーションの関係で6J7となっている)のカーソド側にP-ch MOSFETを配置するのは、K式アンプであおなじみだし、Tube GAD Journalでも言及されている。チョークトランスで300Bをドライブする方法も、これとは少し形は違うけれどすでに「魅力ある真空管とアンプ・ラジオ」で発表されている。

真空管アンプにMOS-FETを使うのは邪道であると腹をたてる方もいるだろう。私もできればそうしたかった。しかし、設計においてはバランスも要求される。真空管だけで構成しようとすれば、どうしてもどこかに無理が生じる。MOS-FETを使うとこれが実にシンプルになる。この魅力に負けてしまう。

しかし回路が美しければ音も美しいとは限らない。すべては結果である。今のサークロトロンが標準原器となって、これと比べることで正確な判断を下すことができるだろう。