Shamal Ultra2017年06月29日 21時00分52秒

痛恨のリム打ちでEurusを泣く泣く引退させたことは、既報の通り。しばらく呆然とした日々を過ごしていたのだが、さすがにこのままではいかんと思うようになってきた。

さて、では後継のホイールをどうするか。財布と相談ということになるのだが、こういうとき、いつもは他人事のようにしか思えなかった国際情勢が急に身近なものになる。イギリスのポンドは2015年頃には190円以上であったものが、御存知の通りユーロ離脱が報じられると、昨年10月には120円台まで下落し、現在は140円前後で推移している。
英国民の方々には申し訳ないが、日本円で購入する場合Wiggleなどに代表される海外通販ショップから購入するほうが有利になってくる。

長い話を短くすると、結局散々迷った結果、某ショップからカンパのShamal Ultra 2Way-Fitを買うことに決めた。これで数ヶ月は小遣いなしの生活が続く。

ということで昨日英国から到着。遅い夕食をとった後、いてもたってもたまらず、早速インストール作業に取り掛かる。問題はチューブレスタイヤの装着。フロントは難なく完了。ところがやっぱりリアはいくらエアポンプを押しても、ビートが上がらない。IT技術者ロードバイク日記でも紹介されているとおり、こんな場合、Bontrager TLR Flash Charger Floor Pumpを使えば一発で解決できるらしい。

しかしそこでまでは手が出ない。どうするか。パンク修理用の二酸化炭素ボンベを使った。案の定、気持ちが良いくらい一発でビートが上がる。ビートが上がったら一旦エアを抜いて、手押しポンプでもう一度入れ直す。これで完了。
その後、スプロケットを入れ替えてインストール作業終了。作業時間45分。

走りのインプレ。
漕ぎ出した瞬間から、今までのEurusとの違いを実感。オノマトペで表現すれば「ムニュムニュ」というところか。表現力が乏しいので、なんとも上手く言えないところがもどかしい。

ムニュムニュと言ってしまうと、なんだか柔らかいイメージにとられるかもしれないが、もちろん剛性は高い。剛性がありながら、ペダルからの力を無駄なくホイールが受け取る。その結果、こんな感触になる。

それからUSBハブもすばらしい。
どこまでがリムの印象でどこからハブの印象なのか、切り分けはできないが、とにかくスムースに転がる。カンパならばどんなホイールも真円に近いはずなのだが、Shamalは特に真円度が高いのではと思わせるほど、とにかくスーッと進む。これは今持っているBORA ONEでも経験したことのない感触である。

貧脚の私のレベルでは、ホイールを変えたからと言って一気に速度アップできるわけではない。けれどもギアを1段重くしたくなるくらい、漕手をやる気にさせてくれる。これは只者ではない。さすがアルミホイールの頂点に君臨するだけはある。

何事もなく順調に行けば、このホイールの寿命が終わる頃、私のロードバイク人生も幕を閉じることになるのかもしれない。末永く、大事に使ってやりたいものだ。

(補足)
このホイールのリム幅はC17とワイド化されている。その結果、タイヤは25C以上を使用すべしとカンパのマニュアルに記載がある。
手持ちのチューブレスタイヤはハッチンソンの23Cタイプ。さあ、どうするか。やってみると、問題なく装着はできた。しかし、走行中になんらかのトラブルが起きる可能性はないとはいえない。ここは自己責任となる。