手稲山ヒルクライム 完敗2016年07月11日 19時54分47秒

 長距離を乗るような前向きな気分になれず、それではと今年初めて手稲山に挑戦した。だいたい、朝起きて「乗りたい、走りたい」と思えない時はどこかが疲れている証拠。

 先週、健康診断を受けたら、ヘモグロビン濃度の数値が標準値を下回っていて、貧血気味であることがわかった。自転車に乗って汗をかいたり、強い負担がかかる運動をすると貧血になることは知っていて、いつもなら鉄剤を服用するようにしてた。しかし、今シーズンは対策なし。やっぱり手を抜くとこうなる。気分が前向きにならないのは、このせいかもしれない。

 午前中、某オークションで落札したハッチンソンのチューブレスタイヤATOM が送られてきたので、早速Eurusのフロントタイヤに装着。きちんと作法を守ったら、あっけないほど簡単にビートが上がった。(リアはすでにチューブレスタイヤを装着している)

 いままでチューブレスタイヤの装着には苦労させられた。どうも当たり外れがあるようで、悪いのに当たると箸にも棒にもかからないということがあった。最近は、改良されてきたのかもしれない。

 ということで乗り味を確かめるためたくて午後からスタート。
 自宅から10分で登り口に着いてしまうので、アップする暇もない。そこでそのまま小樽方向に向かい、手稲星置あたりでUターンして登り口に戻る。
 天候はほど快晴。最高気温21℃。風はやや強い。

 信号のタイミングを見て、スタート。高速道路下までの急坂は難なく通過。行けるかなと思ったが、なめらかなペダリングを意識するも、速度が上がらない。代わりに息が上がりそうになる。札幌手稲ゴルフクラブ入り口までのラップタイムは23分。もうこれでダメが決まった。あとは流すつもりで旧ロープウエー駅まで。

 そこから下って、三樽別河畔緑地公園で休憩。しばし山を眺める。
 もう一度登り始める。なんだか一回目より体が楽かなと思ったら、後ろにいきなりローディがぴったりついてくる音が。

 こういうのが一番困る。しかたがないので、できるところまで引いてあげるも、10分で限界。手で合図を出して前に出るように促す。お相手は20代か。後ろからフォームを見ていると、かなりのエキスパートと踏んだ。上半身が無駄に動かず、安定したペダリングだ。

 相手を前に出させてから、こちらは追いかけようと一瞬頑張ったが、すぐにちぎれる。もうこれで心が折れてしまった。最後まで登らず、ゴルフクラブハウス前で終了。そのまま帰投。

 年齢による衰えを如実に実感させられた。数年前ならどんなに体調が悪くても、なんとかタイムを維持できたが、今はもうずるずると遅くなるばかり。完敗である。

 ところでEurusホイールのフロントにチューブレスタイヤを履かせた印象。やっぱり振動がなめらかになって、実に快適。やはりこれでなくてはいけない。

Taylor Follower型レギュレータ 改訂2版2016年07月11日 20時44分41秒

 Salas Reflektorで試行錯誤していたときのブログを読み返していたら、ひとつのことをすっかり忘れていたことに気がついた。リファレンス電圧の与え方についてである。

 オリジナルでは、LEDと抵抗とコンデンサで与えているのだが、これではオーディオ帯域でリファレンス電圧のインピーダンスが大きく変化するので音にも癖が出る可能性がある。

 そこで一旦エミッタフォロワによるバッファを介してからリファレンス電圧を与えることにしたらどうか。そのようなアイデアを考え、試してみたところ大きな効果があった。

 Taylor Follower型レギュレータに研究テーマを移してからは、他の問題を解決するのに頭がいってしまい、このことは全く忘れていた。このブログは当初から「備忘録」を目的として書き始めたのだが、書き残しておいてよかった。

 早速改造に着手。
 まず水晶発振器の電源で効果があるかどうかを確かめる。一聴して、改版前の音はどこかに硬さがあって、腰高であったことがわかった。つまり改版後の音は、重心が低くなり、中音から低音域にかけてのエネルギー感が増す。それだけではなく、空間の前後位置がよくわかるようになる。バーンスタイン指揮のマーラー五番第三楽章では、管楽器の位置が指でさせるかのように見えるように感じる。
 なによりも音楽に合わせて体が同期して自然に動くところがすばらしい。求めていたのはこれである。こういうのを「歌う」レギュレータと言ったら良いのだろうか。

 という結果を得たので、残りの4台も改造作業を行った。
 半田付け直後なので、正しい評価はできない。また数日経過したら様子がわかるだろう。

 改訂2版の回路図を見ていただくと、Q9が今回追加した部品となる。D2、D3の位置も変更となった。
 これによってJ1にかかるVdsはかなり小さくなり、定電流特性が悪化すると思われるが、Q9追加の効果が上回る。