真空管ヒーター 定電流点火回路の考察(7)2016年01月04日 11時24分24秒

続いてWE412Aヒーターの定電流点火回路。

回路図では出力のパスコンが8uFとなっているが、実際は10uF/BG/NPを搭載している。

Q1も実際には2SC1399を使っている。

定電流点火回路を構成する場合、最も頭を悩ませるのがトランスの巻線である。だいたいのトランスの電圧は6.3Vとなっている。ところが定電流点火回路には12V程度のDC電圧が必要である。

ヒーター回路のためにトランスを追加するのも大げさである。結局、6.3V/2.6Aと8.0V/4Aを直列接続することで16.8VDCを得てWE412Aと13D2の二つの定電流回路に分配することにした。

13D2のノイズ対策を優先すれば、ヒーターはグランドに落とすことになる。そうすると必然的にWE412Aのヒーターもグランドに落ちることになる。

傍熱型整流管でチェックしておかなければならないのは、ヒーター・カソード間耐圧である。
B電圧は270VDC。ピーク電圧はこれの1.4倍を見込んでおく。データシートによれば、WE412Aは450V(Max)なので、仕様をクリアできる。

出力電流は実測で1.05Aで、ヒーター電流は仕様にほぼ合致している。ところがこのときのヒーター電圧は5.7Vで、若干低めである。ばらつきなの範囲ととらえておこう。

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