ラストラン2015年12月07日 10時19分41秒

11月23日(月)。
この日は午後2時に友人が訪ねてくる予定がある。
天気は良い。しかし夜から降雪になるとの予報。
これを逃せば今シーズンはクローズとなる可能性がある。うららかな晩秋の日差しの中、2時間だけ市内を走ることにした。

コースは、自宅→小林峠→川沿→藻岩山麓通り→北一条通り→自宅の周回コース。

小林峠では、いま盛んにトンネル工事が行われてい、本体のトンネルはほぼ完成したようである。いまは周辺の道路を整備している様子で、来年度中の完成を目指しているらしい。来シーズンまではなんとか今のコースで走ることはできるだろうか。

思い起こせば大学生時代、毎年11月23日には住んでいた学生寮主催のマラソン大会があった。円山公園から盤渓峠、幌見峠を通る山岳コース。そのとき初めてこの道路のことを知った。あの時は車が通ることはごくまれで、狐がゆうぜんと歩いていた。
あれから幾星霜。時代は変わり、人も変わり、道路も変わっていく。。。

気温は高くないので、無理はできない。今シーズンも無事に走ることができた幸いに感謝しながら自宅に到着。すぐにはバイクから降りがたく、そのまま町内を二周して今シーズンのフィナーレを飾った。

予報通り、深夜から大雪に。翌日、友人は仕事場がある栃木に帰る予定だったが、飛行機がのきなみ欠航となり延泊を余儀なくされたそうだ。

朋あり遠方より来る2015年12月07日 10時44分29秒

11月23日。友人来る。

その友人とは、大学時代同じ学部で学んだ仲。いまは某医療機器メーカーでPETの開発しているのだそうだ。なぜかしらないが、彼とは気があったらしく、あれから30年以上いままで連絡を取り合ってきた。

今回あちらもこちらも日程が合い、我が家に来てくれることになったので、予定の時間に駅まで迎えに行った。しばらく待っていて、駅から出てきたのを見ると、一人ではない。二人である。
なんと、彼はもう一人の学生時代の友人を誘ってきたのだそうだ。そのもう一人の友人とは大学卒業以来である。二人でサプライズを企画したのだとか。その彼は、某市で高校の先生をしている。

妻もこの二人のことはよく知っている。私たちが結婚を決めた時、妻が住んでいたマンションにお祝いにかけつけてくれた仲間たちだったからである。

その高校の先生、写真が趣味だと言ってカメラを持参してきた。カメラメーカー主催のコンテストにも入賞したとか。妻は大いに興味をそそられて、即席の写真教室の雰囲気に。今までカメラのことは興味がなかったが、オーディオや自転車と同じで、カメラが違うとこうもちがうのかと感心しきりである。

掲載の写真はその友人が妻の演奏風景を撮影したもの。カメラはシグマ製とか言っていた。

そのうちに、これまでたどってきた道についてそれぞれが自然に話すことになった。
聞けば、友人たちにはそれぞれの艱難辛苦があったという。それを乗り越えて今の自分たちがいる。そんなことを考えいると、若かったときとはまた違って、それぞれの友人たちへの親しみが深められていく思いがしてきたのである。

真空管ヒーター 定電流点火回路の考察(1)2015年12月07日 17時19分37秒

Reflektor-Dの定電流回路をカスコード化したところ大きな効果が得られたことは、既報の通りである。

そうすると他の定電流回路も気になってくる。システム内で定電流回路が使われているのは、ラインアンプ、13D2のヒーター点火回路。

定電流でヒーターを点火することには強いアレルギーを持つ方もいらっしゃるようだが、私はこれでなければならないという強いこだわりがある。定電流点火によって傍熱管でも直熱管の音が得られるという話もあるが、私自身は直熱管の音を聞いたことがないのでそこはなんとも言えない。

その定電流回路に、今回手を入れることにした。
写真は、これまでの定電流回路基板。実際には右側だけを13D2用として使用し、左半分は休止状態だった。
忘れていたのだが、出力のパスコンはブラックゲート10uF(バイポーラ)とテフロンコンデンサのパラ接続となっている。

真空管ヒーター 定電流点火回路の考察(2)2015年12月07日 17時35分09秒

新しい定電流回路と、これまでの定電流回路とで、どのような性能差があるのかをシミュレーションしてみた。

左側に示した二つの回路、上が旧回路、下が新しい回路である。
右側のグラフは、周波数を横軸にしたPSRR(電源電圧変動除去比)を示しており、緑色の線が旧回路、赤色の線が新回路である。おわかりのとおり、200KHz以下では格段の性能差があり、特に1KHz以下では38dBもの差がある。

このことから、新回路の性能の高さが伺えるはずである。ただし、位相回転を見ると新回路ではオーディオ帯域で大きな変化を示しており、このことが音にどの程度影響するかが気がかりである。

真空管ヒーター 定電流点火回路の考察(3)2015年12月07日 18時52分25秒

次に、負荷抵抗(横軸)の変化に伴って出力電流がどのように変化するかを見る。グラフは、緑色が旧回路、赤色が新回路それぞれの出力電流の変化を示している。
横に真一文字の直線になれば理想定電流回路となる。

普通、緑色のグラフのように負荷抵抗が大きくなれば出力電流がそれに伴って小さくなっていくのが一般的な傾向である。

ところが新回路では、それとは反対で、負荷抵抗が大きくになるに従い、それと比例するように出力電流も大きくなる。これは一種のPFB(ポジティブフィードバック)と考えることもできる。このことが音に対してどのような影響を与えるのかは興味深いところである。