Counterpoint SA-12レストア日記(3)2014年07月03日 22時35分59秒

やっと終段の調整までこぎつけた。
新設したバイアス調整回路にTL431を使う。このTL431の使い方は、データシートできちんと確認しておく必要がある。出力端子に適切なCを並列接続しないと発振する場合がある。First Watt F4の回路を見てみると、なるほどきちんと処理をしている。ここでは、OSコン22uF/25Vを入れることにした。

アイドリング電流は放熱器の温度上昇を鑑み、300mAに設定。バラック状態で1時間経過した後では350mAに変動する。ここあたりはケースに組み込んだ状態で温度安定性を確認しておかなければならない。

ともあれ、ここまで来るとほぼ動作は保証されも同然。ただし、一抹の不安がある。抵抗類は、ジャンク状態のものをそのまま使っている。はんだがきちんとのっているのか、今は動いているようでも長期間使っているうちに不具合が出るのでは。今から思うと、抵抗も全部入れ替えたほうがよかったかもしれない。

今後の作業予定。
ケースの穴あけ(電解コン、トランス、ブリッジダイオード用)。ケースの再塗装。

ついていない日2014年07月03日 22時48分46秒

一年に一度、トラブルがいくつか重なるようなついていない日がある。今日がそれだった。

仕事場から小林峠経由で自宅に向かった。峠を超えて下りにはいる。最初のきついカーブを曲がり、次のカーブに入る。すると後ろから追いついてきた車からクラクションを鳴らされた。自転車がセンター寄りを走っていて、邪魔だということらしい。たしかにもう少し路肩に寄りたかったのだが、アスファルトに段差があってハンドルをとられる可能性があるので避けた結果こうなった。クラクションを鳴らした運転手の気持ちもわからないわけではないが。

その次。順調に福井まで走ってきた時、何かを踏んだと思ったらフロントから異音が。パンクだ。チューブレスタイヤがいってしまった。まあ、シーズン当初から変えなければならないと思っていたタイヤなので惜しくはないが、パンクのまま走るのはなんとも情けがない。

そしてその次。夕暮れ時だったので、前照灯を灯した。オークションで手に入れたもの。CREEのLEDを使っていて、すこぶる明るい。非常に気に入っていた。ところがふと見るとライトが真っ暗。さっきまでは明るかったのに。。買って数ヶ月で故障。やっぱり中国製は信頼出来ないなと、落胆。

家に帰って中を開けてみると、リード線が外れていた。ハンダ付け不良である。タイヤパンクでフレームの振動が大きくなった結果、不安定であった部分が故障したのだろう。再はんだしたら直った。

そしたまたまたその次。サイコンが動かなくなった。おそらく電池切れだろう。シーズン初めに新しいものに交換しておけばよかっただけのこと。

と、まあいろいろあった一日だった。

Aleph-XからSA-20へ主役交代2014年07月10日 22時40分32秒

妻のオルガンシステム用にと、ジャンクで落札したCounterpoint SA-12は無事にレストアが完了した。そのことはまた別のところで書く予定。これまで妻が使っていたSA-20は私が譲り受けることになり、数日前我がオーディオルームに招き入れた。

こうなるとSA-20がどんな音を出すのか、すぐに聞きたくなるのが人情である。ところが我がシステムはバランス伝送に統一してあるので、アンバランス入力オンリーのSA-20にすぐに入れ替えることができない。そこでバランス→アンバランス変換端子を急遽用意し、なんとか接続が完了した。

ついでに真空管も交換。オークションで落札したものには、Sovtekの6922が付属していた。これを手持ちのMullard印の 6DJ8に。

その結果は。。
残念ながらあれほど信頼していたAleph-Xの完敗だった。音が濃厚で立体感が飛び抜けている。もちろん、音ががさつであるとか、抜け切らないとか、高音に癖があるとか欠点があるのだが、それを補って余りある。迷うことなく、Aleph-Xを引退させることにした。音の世界は非情である。この数年間、一体何をしてきたのか。複雑である。ぐるぐる回って、結局元のところに戻ってしまった。

ところでSovtekとMullardの比較。Sovtekは雑味があってガザガザした印象。まったく使う気にならなかった。Mullardはよく健闘している。ただしもっと良いものを聞かなければ、という条件がつくが。

スイス野郎と手稲山2014年07月21日 22時14分15秒

この春、2年前ニセコで一緒に走ったスイス野郎が仕事場の近所にひっこしてきた。聞けば、連日激坂を登っているとか。手稲山はまだ行ったことがないので、案内してくれということになり、7月14日に行ってきた。

彼はクロスバイクである。最初からタイムを競う気はなく、とにかく楽しみながら走るのが彼の流儀。途中で色々なことを聞くことができた。若い時、スイスの峠を登っていたら後ろから猛然とアタックしてきた者がいて、振り向いたら中年のおじさん。プライドがあるので、おじさんに負けじとがんばったが追いつかれてしまった。誰かと聞けば、ツール・ド・スイスの優勝選手だった。え〜!その後ふもとまで一緒に走ることができ、モチベーションが一気に上がったとか。

帰りに拙宅に寄ってくれて、妻の手作り料理を食べながらまたおしゃべり。楽しい一日だった。

久しぶりに朝里峠2014年07月21日 22時25分55秒

朝から快晴。気温は当地としては高めだが、湿度は高くない。腰が少し痛いが、支障はなさそう。ということで、ひさしぶりに朝里峠を目指すことにした。

小樽方向に向かうと追い風。ただし、連休と学校の夏休みが重なって、道路は渋滞気味。どこに向かうのかと見れば、小樽、余市方面の砂浜へ向かうグループと、キロロ方面に向かうグループの2つ。朝里温泉方面に向かう車はほとんどない。

それでもさすがにローディの姿は多い。ダム資料館を超えてつづら坂を登っていたら、途中のカーブ付近で足をついて休んでいる人が。よく見るとデカイ体をした外国人。大汗をかいてつらそうだった。

気温が高いのでこちらはまったりペースで進む。七割ほど登るとトンネルを幾つかくぐる。そのトンネルの中を走っていた時、猛然と後ろから追い付いてきて越していくローディが。どうするか一瞬迷ったが、速度を上げてついていくことにした。

峠付近でダッシュされたら千切れると思ったが、相手はイーブンペースのまま。幸いにしてそのまま後を追う。斜度がきついところでは、腹をサドルに押し付け流線型姿勢をとる。すると、こがなくても相手のローディを越しそうになる。そういうことが何度かあった。やはりBORA ONEの威力は伊達ではない。

ということで引かれたり、引いたりしながら定山渓温泉付近の国道へ。信号待ちしていた時に少し話をした。今度のツール・ド・北海道に出場するのだとか。後ろについて、走りを大いに勉強させてもらった。

真駒内方面に向かう間、前方にはチームジャージを着た二人組がトレインを組んでいる。少し距離を置いてついていく。あまり速度は上げていないようだ。

ということで自宅に帰還してサイコンを見ると、実装時間が3時間25分40秒。おお、速い。やはり、部分区間ではあったが単独ではなく相手がいたことと、追い風基調であったことに大いに助けられたようだ。