PCM1794 の使いこなしメモ2011年11月01日 13時24分19秒

 ここ何日かずっと左右別PCM1794 DACの改善を試みてきた。キットが到着したときは、とりあえずつないだだけの状態。それからああでもこうでもないと、どこをどういじれば効果があるのかを探ってきた。

 効果があったこと一覧。

(1)リクロック 16.9344MHzをDACの直近で発振させCDPに送ると同時に、DAC直前でシステムクロックを同期させている。いわゆるリクロックという手法。効果あり。
(2)発振ユニットの別電源化。効果あり。
(3)DACと発振ユニットの電解コンデンサをそれぞれニチコン・スーパースルーに交換。大きな効果あり。

 ここらあたりで効果は頭打ちになった。音を聞いてみると、不満が残る。低音が団子状態。音量を上げるとうるさい。高いところのどこかに聞こえてはならない付帯音がつきまとう。当初、クロックのジッターを疑った。しかし、その前に二つだけ手つかずの部分がある。

 一つは3.3V電源がIC一個で済ましていること。これをディスクリートで組めば効果はあるだろう。もう一つ気になっていたのは、PCM1794のIref抵抗。ここにはキットを購入したときについてきたごく普通の抵抗が使われている。

 値は10KΩ。偶然かな、手もとにVishay Z201がある。TDA1541A DACのときはこれで電流から電圧に変換していた。しかし、PCM1794に移行した以上、これは使わない。値が大きすぎる。ならば、IVCからはずして、Irefの抵抗に使えばいいではないか。

 早速実行した。非常に大きな効果があった。晴れ晴れとした空間が広がる。不満がほとんど解消した。この時点でTDA1541A/S1システムを超えたと思った。

 TDA1541Aを使いこなすのには物量が必要だった。システムが複雑になり、保守するだけでもかなりのストレスだった。それがいまはこんなシンプルな回路で追い越してしまうのだから、思い切って決断してよかった。

 そろそろ試行錯誤も終わりに近づいてきたので、ケースに入れてやることを考えよう。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://john.asablo.jp/blog/2011/11/01/6182274/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。