I/Vコンバーター Ver. 14.1 への道 ― 2009年12月21日 22時22分03秒
Ver.14.0で気になっている部分に手を入れてみた。初段のWE420Aと2SC960の「たまリントン」回路で、DAC inポイントのオフセット電圧をなんとかしたいというのが課題だった。これまで、WE420Aのプレート電圧はホット側とコールド側と共通となっていて、ホットとコールドのオフセットを独立で調整できない。
そこで今回これを独立させて、それぞれオフセットを調整できるように変更した。また同時に、プレート電圧を与えている20KΩのスケルトン抵抗をVishay Z201に交換した。これによってどれだけの効果が得られるのかは、まったくわからなかった。ただ、たまたま使わないで部品箱にしまってあったので、試しに使ってみることにした。
当初、電源オンしてから配線ミスが見つかりちょっとあせったが、手直しして無事に稼働。オフセット電圧もきれいにゼロ近傍におさまる。
続いてエージングなしでいきなり試聴に入る。効果はすぐにわかった。スケルトン抵抗とVishay Z201の差はこんなにあるのかと、改めて驚き入った。もっとも価格が20dB(一桁)も違うものを同列に比べるのは酷というものかもしれない。それにしてもZ201はつくずくすごい抵抗だと思う。これ一本で、アンプから出る音を根本から覆すことさえ可能なほどの能力がある。
どうもこの回路は、2SC960に流れるベース電流の質に大きく左右されるらしい。これは、2SC960のコレクタ抵抗に発生する電圧は、DACから流れてくる音声電流によって起こるということよりも、あくまでもベース電流によって制御されているのだと考えなければ納得がいかない。
ベース電流はWE420Aによって固定されているのではないか反論されるかもしれないが、もしそうであるなら今回のような現象は説明できない。ベース電流は単純に固定されているのではなく、WE420Aのコントロール下にある。だからこれだけの音質の変化が現れる。それが私なりの説明である。
そうするとカスコード接続などで多用されるベース接地回路を決して軽んじてはいけない。ツェナーダイオードやダイオード接続したトラでベース電位を固定する手法は、音のことを優先するなら再検討する余地があるということになりそうだ。
今回の交換でますます音がクリアになった。グランドピアノの脚が見えるがごとく、低い方の音が明瞭になり、刺激的な音もほとんど聞こえなくなった。古い録音のCDであっても効果は同じように確認できる。
今日はぐっすりと寝られそうだ。
そこで今回これを独立させて、それぞれオフセットを調整できるように変更した。また同時に、プレート電圧を与えている20KΩのスケルトン抵抗をVishay Z201に交換した。これによってどれだけの効果が得られるのかは、まったくわからなかった。ただ、たまたま使わないで部品箱にしまってあったので、試しに使ってみることにした。
当初、電源オンしてから配線ミスが見つかりちょっとあせったが、手直しして無事に稼働。オフセット電圧もきれいにゼロ近傍におさまる。
続いてエージングなしでいきなり試聴に入る。効果はすぐにわかった。スケルトン抵抗とVishay Z201の差はこんなにあるのかと、改めて驚き入った。もっとも価格が20dB(一桁)も違うものを同列に比べるのは酷というものかもしれない。それにしてもZ201はつくずくすごい抵抗だと思う。これ一本で、アンプから出る音を根本から覆すことさえ可能なほどの能力がある。
どうもこの回路は、2SC960に流れるベース電流の質に大きく左右されるらしい。これは、2SC960のコレクタ抵抗に発生する電圧は、DACから流れてくる音声電流によって起こるということよりも、あくまでもベース電流によって制御されているのだと考えなければ納得がいかない。
ベース電流はWE420Aによって固定されているのではないか反論されるかもしれないが、もしそうであるなら今回のような現象は説明できない。ベース電流は単純に固定されているのではなく、WE420Aのコントロール下にある。だからこれだけの音質の変化が現れる。それが私なりの説明である。
そうするとカスコード接続などで多用されるベース接地回路を決して軽んじてはいけない。ツェナーダイオードやダイオード接続したトラでベース電位を固定する手法は、音のことを優先するなら再検討する余地があるということになりそうだ。
今回の交換でますます音がクリアになった。グランドピアノの脚が見えるがごとく、低い方の音が明瞭になり、刺激的な音もほとんど聞こえなくなった。古い録音のCDであっても効果は同じように確認できる。
今日はぐっすりと寝られそうだ。
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