Konちゃんの虫眼鏡

　とうとう出品してしまった。作ってから14年。当時まだ小さかった息子の声をこのマイクで録音したことが懐かしく思い出される。最近使う機会がなく、押し入れにしまいっぱなしだったので、思いっきり出品することに決めた。

　最近いろいろオークションで売り払っているけれど、何か執着心というものが以前よりも薄くなってきているように思う。昔は「金田式いのち」というようにして、目をつり上げながら必死の形相だった。今は肩の力が抜けてきた。感動できる音が出るのならば何式であってもいいのではないか。そんな風に気楽に考えられるようになってきた。

　○○式だけが世界で唯一なのではなく、いろいろな方式や考え方がある。だから世の中がおもしろい。意外なところに発見がある。そういう発見を楽しめるようになってきた。

　やっぱり年のせいだろうか。