CREEのSBD2007年01月18日 21時51分12秒

 今日は、ビル・エバンスのPORTRAIT IN JAZZを聴いた。ドラムが左、ベースが右に定位する。ところが、ピアノが頭の中に定位するように聞こえる。これには少しとまどった。まるでヘッドフォンで聴いているかのように錯覚するほどだ。今までこんなことは経験したことがない。単なる気のせいだったのだろうか。

 目を閉じるとスピーカの存在が消えてしまい、まるで演奏音が直接頭の中に飛んでくるかのようだ。いまだにどういうことかと、とまどっている。

 さて、標題のように、SBDの話題。
 実は以前、ネットからCREE社のホームページにアクセスし、サンプル品提供の依頼をしてあった。個人からのオファーだから取り合ってもらえないだろうとあきらめていたら、先日日本の代理店からメールが入り、個人相手でも送ってくれるという。型番は、CSD20030D。

 うれしい悲鳴だが、これで一つ宿題が増えることになる。現在SA-20には日本インター社のSBD(KSH30A20B)が搭載されて好結果を得ている。しかし、CREE社のSBDも手にはいるということになれば、この音を確かめたくなってくる。データシートを比較してみると、どうもCREE社のほうが優位なようなのだ。

 たとえば、逆方向電圧をかけたときの漏れ電流で比較すると、日本インターのKSH30A20Bでは、最大500μA(Vr=200V, Tj=25℃)。CREEのCSD20030Dでは、最大400μA(Vr=300V, Tj=25℃)。より高い逆電圧をかけているにもかかわらず、漏れ電流が低い。

 SBDに関する解説については、ラジオ技術の92年3月号に山崎浩氏が記事を書いている。少し古い記事だが、基本的なことはおさえられており、参考になる。その中でも、漏れ電流は少ないほど良いとある。その他、接合容量を比べてもCREEの方が優秀であるように見受けられる。

 もちろんだからといって音にどれだけ影響するのかは、実際に動かしてみないとわからない。結果が出たら報告する予定である。