電解コンデンサ交換 ― 2007年01月03日 19時13分44秒
レストアの第二弾として電解コンデンサを交換することにした。対象は、高圧電源の400V 100μF×8本とヒーター電源の10V 6800μF×2本である。写真ははずされたコンデンサ群。
取りかかる前は、気楽に考えていた。基板の裏側にアクセスするために、ヒートシンクをはずしたり入出力部分の線をはずすのが面倒だなと、そのくらいに構えていた。ところが、ところが、やってみたら意外なところで手こずった。
両面基板を使っているためスルーホールになっている。半田ごてをあてたくらいでは容易に部品がはずれない。無理に力入れて引き抜いたら、アララ、部品実装面のプリントパターンがはがれてしまった。真っ青。同じことを10回も繰り返すのかと思ったら、真っ暗な気持ちになってきた。しかしここであきらめたら先に進めない。パターンがはがれたところはジャンパー線で処理することにした。
もう当分、やりたくない。
基板の半田を詳細に観察したが、半田クラックなどは見受けられなかった。非常に丁寧な作りに感心した。ただ、基板と出力段のFETを結ぶ線材には、半田付けしたところに若干の緑青を認めた。これは致し方ないところか。
取りかかる前は、気楽に考えていた。基板の裏側にアクセスするために、ヒートシンクをはずしたり入出力部分の線をはずすのが面倒だなと、そのくらいに構えていた。ところが、ところが、やってみたら意外なところで手こずった。
両面基板を使っているためスルーホールになっている。半田ごてをあてたくらいでは容易に部品がはずれない。無理に力入れて引き抜いたら、アララ、部品実装面のプリントパターンがはがれてしまった。真っ青。同じことを10回も繰り返すのかと思ったら、真っ暗な気持ちになってきた。しかしここであきらめたら先に進めない。パターンがはがれたところはジャンパー線で処理することにした。
もう当分、やりたくない。
基板の半田を詳細に観察したが、半田クラックなどは見受けられなかった。非常に丁寧な作りに感心した。ただ、基板と出力段のFETを結ぶ線材には、半田付けしたところに若干の緑青を認めた。これは致し方ないところか。
電解コンデンサ交換 その2 ― 2007年01月03日 19時29分06秒
電解コンデンサを入れ換えた。高圧部には、ニチコンの400V 220μF GQ(105℃), ヒーター電源には日本ケミコンの16V 10000μF KMG(105℃)を用意した。
写真は交換後の様子。身長が高くなったので、基板の中でも存在感が目立つ。これからしばらくエージングが続く。
写真は交換後の様子。身長が高くなったので、基板の中でも存在感が目立つ。これからしばらくエージングが続く。
抵抗ートランスI/V変換 Ver. 2.2 ― 2007年01月03日 20時05分58秒
トランスI/V変換はその後も進化を続けている。あまりにも変化が激しいので、整理する上でもバージョン番号を振ることにした。
・Ver. 1.0 初代LCRタイプ
・Ver. 2.0 初代トランス変換(RCなし)
・Ver. 2.1 RCートランス変換
R=100Ω
C=0.1μF
・Ver. 2.2 Rートランス変換(Cなし)
R=100Ω
ということで、これまでRにCを並列に接続していたが、これをはずしてみた。これが今回のVer. 2.2である。
当初Cを入れたのは、トランスのインダクタンス成分によるオーバーシュートを緩和する目的だった。しかし、音を聴いていくうちに高音成分の違和感が気になってきた。シミュレーションをしてみると、思いのほか位相回転が激しい。これでは、音に大きな影響を与えることは過去の経験から痛感している。
そこで、思い切ってCをはずしてRのみにしてみた。折り返し成分とかノイズが大きくなるかと予想したが、聴いて驚いた。
非常に自然、かつダイナミック。高音の違和感は消えた。そして大きな変化は低音部分に現れた。ベースの音階が明瞭になり、他の楽器とくっきりと分離する。
また、で写真のジャケットのCD"Still Live" を聴くと、これまでJack DeJohnetteのドラムの音が「どすどす」と分離せず、頭が痛くなるほどだったが、これも柔らかくなり、音階として聞こえる。
Keitheのピアノの音もこれまで聞こえなかった音が聞こえるようになってくる。
とにかく、音楽の表情がすばらしい。キリテカナワの声を聴いてくと、彼女がそこに立って歌っている雰囲気が生々しく感じられるほどなのだ。
最終回路図は次のコラムで掲載する予定。
今日、Michael Percy AudioからYAM抵抗が届いた。アメリカ西海岸から5日の行程。まるで国内から購入したのと変わらない。それに、レスポンスが早く的確、信頼性は満足できる。それに比べて、国内の通信販売業者は今ひとつである。
とにかく、部品がそろったので、明日にでもメインシステムにVer. 2.2を導入する予定である。
・Ver. 1.0 初代LCRタイプ
・Ver. 2.0 初代トランス変換(RCなし)
・Ver. 2.1 RCートランス変換
R=100Ω
C=0.1μF
・Ver. 2.2 Rートランス変換(Cなし)
R=100Ω
ということで、これまでRにCを並列に接続していたが、これをはずしてみた。これが今回のVer. 2.2である。
当初Cを入れたのは、トランスのインダクタンス成分によるオーバーシュートを緩和する目的だった。しかし、音を聴いていくうちに高音成分の違和感が気になってきた。シミュレーションをしてみると、思いのほか位相回転が激しい。これでは、音に大きな影響を与えることは過去の経験から痛感している。
そこで、思い切ってCをはずしてRのみにしてみた。折り返し成分とかノイズが大きくなるかと予想したが、聴いて驚いた。
非常に自然、かつダイナミック。高音の違和感は消えた。そして大きな変化は低音部分に現れた。ベースの音階が明瞭になり、他の楽器とくっきりと分離する。
また、で写真のジャケットのCD"Still Live" を聴くと、これまでJack DeJohnetteのドラムの音が「どすどす」と分離せず、頭が痛くなるほどだったが、これも柔らかくなり、音階として聞こえる。
Keitheのピアノの音もこれまで聞こえなかった音が聞こえるようになってくる。
とにかく、音楽の表情がすばらしい。キリテカナワの声を聴いてくと、彼女がそこに立って歌っている雰囲気が生々しく感じられるほどなのだ。
最終回路図は次のコラムで掲載する予定。
今日、Michael Percy AudioからYAM抵抗が届いた。アメリカ西海岸から5日の行程。まるで国内から購入したのと変わらない。それに、レスポンスが早く的確、信頼性は満足できる。それに比べて、国内の通信販売業者は今ひとつである。
とにかく、部品がそろったので、明日にでもメインシステムにVer. 2.2を導入する予定である。
基板の裏側 ― 2007年01月03日 20時50分51秒
なかなか基板の裏側を見る機会はないので、忘れないように写真を掲載しておく。非常に美しい。
抵抗ートランスI/V変換 Ver. 2.2 回路図 ― 2007年01月04日 13時53分41秒
回路図を掲載する。以前の回路からの変更点は以下の通り。
(1)Cを削除した。
(2)DAC側のグランドを2次側のグランドにL(100μH)を介して落とした。高域でのインピーダンスが懸念されるが、今のところはダンプ抵抗は入れていない。
この回路の完成度はかなり高いと信じている。これに手を入れるとすれば、トランスをグレードアップすることくらいしか思い浮かばない。
(1)Cを削除した。
(2)DAC側のグランドを2次側のグランドにL(100μH)を介して落とした。高域でのインピーダンスが懸念されるが、今のところはダンプ抵抗は入れていない。
この回路の完成度はかなり高いと信じている。これに手を入れるとすれば、トランスをグレードアップすることくらいしか思い浮かばない。
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