電源スイッチ不調 ― 2007年01月16日 20時09分20秒
前から怪しかったのだが、電源スイッチの接触に問題が生じた。電源オンの状態で軽く触れただけで、一瞬だけオフになってしまう現象だ。接触に信頼性がない。ということは、接点の接触抵抗が著しく高くなっていることが予想される。何よりも信頼性のないのが耐えられない。
それだけではない。音に対する影響が懸念される。以前、金田式180WAB級アンプを作ったとき、見栄えはよいが信頼性があまり高くないスイッチを使ったことがあった。何年かしたら、いきなり接触不良になり使い物にならなくなった。スイッチの配線をショートカットして音を出してみて驚いた。鮮度が全く違ったのだ。そんな経験があるので、電源スイッチには神経をとがらせてしまう。
ということで、スイッチを交換することにした。写真は取り替える前の現状。これはこれでデザインとして美しいのだが。。。
新旧の電源スイッチ ― 2007年01月16日 20時16分06秒
古いスイッチをはずした。本当はデザインを合わせるために波形スイッチを探したかったのだが地元のパーツ店には置いていない。もっとも信頼性が高いのが日本開閉器のトグルスイッチ。これを買ってきた。125V20Aという仕様。でも、元々ついていたのも同じ仕様だった。写真右側の波形スイッチ、本当にそれだけ大電流を流せる代物だったのかはなはだ怪しいものなのだが。
さて、デザインが全く違うスイッチをどのように取り付けるのか。これは大変なことになりそう。。と、誰でも思うはず。私も頭を抱えた。ところが意外なことに。この続きは次のコラムで。
新しい電源スイッチ ― 2007年01月16日 20時22分46秒
新しい電源スイッチを取り付けた。写真を見て驚かれるだろう。実は、元々ついていた波形スイッチをはずしたら、日開のトグルスイッチがそのまますっぽり、まるではかったかのようにはまったのだ。これにはさすがにびっくりした。表側の化粧パネルに隠れて見えないが、シャーシの表面には、長方形の穴が開けられている。その穴と日開のスイッチがぴったりはまった。
問題は、スイッチのすぐ後に出力段用の電解コンデンサが設置されていること。このままでは、スイッチの端子とコンデンサが接触してしまう。形が悪いが、スイッチ端子をペンチで折り曲げ、クリアランスを確保した。
ということで、写真のようなかっこうに収まった。ちょっと不格好だが、将来真ちゅう板などを使って化粧パネルを作ってみたい。とりあえずこのままでも使用には差し支えない。
さて、音はどのように変化したか。
いつものことだが、半田付け直後は音が固く正しく評価できない。今回も半田付け直後は恐ろしく高音に偏った音だった。
一夜明けて、音を出してみた。非常にスムースな音に変わった。カーメン・マクレの声が最初に聞こえてきた瞬間、もうわかった。高音のとげとげしさがとれ、ボリュームを絞っても音が前に張り出してくる。ますます空間が鮮やかに見えてくる。
リヒター指揮のバッハ「目覚めよ、とわれらの呼ばわる物見らの声」BWV.140、このテノールとバスの声もたとえようもなく美しい。時がそのまま止まってもらいたいと思うほど、感動がさめやらない。
この先、まだまだ変化していくのだろうか。
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