ラインアンプ WEST CAPを追加2016年09月05日 20時12分35秒

 エージングを開始しておよそ500時間経過。
 数日前までは低い音が引っ込んでいて、高い方にもまだ違和感が残っていた。今日になるとだいぶ低音が出るようになってきて、ベースがぐいぐいと迫ってくる。しかし、全体にまだ音がかたい。やはりあと1週間は熟成を重ねる必要がありそうだ。

 そんな中、ヒーター電源周りに少し手を加えた。
 以前、Analog親父様からチョークトランスの入り口にWEST CAPを入れたらどうかとのアドバイスをいただいていた。暑い日が続いていたので、なかなか半田ごてを握る気になれない。1週間ほど前に重い腰を上げてWEST CAP 0.68uFを入れた。
 なお、それまでついていた10uF(Black Gate)ははずした。

 そのついでに、ヒーター関係の配線でダイエイ電線を使っていたところをWestern Electricの21AWGエナメル銅線に入れ替えた。本当はアンプ本体の配線も全て入れ替えたかったのだが、さすがに暑さには勝てそうもない。宿題とすることにした。

 改造直後は高い方に寄った音だったので、24時間経過するのを待った。出てきた音を聴いて、「にんまり」。なんというか、音が澄んで、耳にやさしいばかりでなく、音楽が楽しい。心を震わす音に一歩近づいた。

 Black Gateもいまだに根強い人気があり、決して悪いコンデンサではない。ところが、そのBGさえもかすんでしまうほどWEST CAPはすばらしかった。Analog親父様、貴重なアドバイスに感謝申し上げます。

息子 久しぶりに我が家へ2016年09月05日 20時39分00秒

 息子は関東圏に居住しているのだが、この4月から半年の予定でA県に単身赴任中である。普段はとても忙しいのだろう。なかなか我が家に寄ることはない(寄りつかない)。

 それが今回、友人の結婚式があるというので10ヶ月ぶりに顔を見せた。帰って来れば地元にいる友人たちと会うのに忙しく、親と会話できたのは数時間だけ。今朝、慌ただしく帰って行った。

 聞いてみると彼もいろいろと艱難辛苦を味わっているらしく、「これがどん底かなと思ったらもっとひどいどん底が待っていた」と語っていた。親として複雑ではあるが、振り返れば我が身もそんなところを通ってきた。

 いまはまだ出口は見えないかもしれないが、いつか「苦しみにあったことは幸いであった」と言える日が来ることを願う。

GaN素子 GS66502Bの入手遅れる見込み2016年09月22日 11時56分18秒

7月に発注したGS66502Bは、当初9月中旬に出荷予定だったのが、メーカーの都合により、11月上旬にずれ込むとの連絡が入った。

やっぱりまだ生産工程にいろいろ不具合が残っていて歩留まりが悪いのだろうか。

かつて、メーカーで働いていた時、製品開発をとりまとめる立場にあった。最も苦労したのが、開発での設計段階から工場への移管。立ち上げ時には一ヶ月近く工場に缶詰になったことがあった。

普通、納期の遅れは大変な事態なのだが、個人にあっては楽しみが先に伸びただけのこと。のんびり待つことにしよう。

ただいま休暇中2016年09月22日 12時04分27秒

9月16日から年に一度の長期休暇に入っている。きょうはその前半部分の最終日。明日と明後日は出勤して、26日から29日が残りの休暇となる。

以下備忘録
16日 翌日から岩手に帰省するための準備。午後から手稲山ヒルクライム。
17日 岩手へ飛行機で移動。母の三回忌法要に出席。花巻温泉に宿泊。
18日 朝、知人がなくなったとの知らせを受ける。花巻から札幌へ移動。
19日 知人の葬儀に出席。
20日 家の東側に犬走りをつくる工事。
21日 腰が痛くて家で過ごす。

こうしてあっという間に休暇は過ぎていく。

ラインアンプ 13D2の定電流点火回路2016年09月22日 12時49分16秒

ラインアンプのエージングを進めていくうちに、違和感が募ってきた。どうしても周波数スペクトルが高い領域に偏っていて、管楽器が耳に突き刺さる。がっかりした。

原因は何かと考えるうちに、すべてが疑わしく感じれられてしまい、光が見えなくなる。しかし、ここで諦めたら先がない。可能性の高いものから潰していく。

その筆頭に上がったのが、13D2定電流回路の出力コンデンサ。改めてシュミレーションしてみると10uFでは1KHzあたりから位相が大きく変化することがわかった。最適値は0.7uFで、これだと位相変化がまったくなく平坦となる。ジャンク箱にはオイルコンデンサに0.47uF/200Vがあったので、これと入れ替えた。回路図の丸印で囲った部分がそれ。

確かに音が変化する。重心が下がった。ところがまだ現象が残ったまま。ということはまだ他に原因がある。また頭を悩ますことになった。

ところで、世のレギュレータは定電圧であれ、定電流であれ、出力コンデンサがついてまわる。この値に関して、音との相関を語っているのをほとんど見たことがない。まして位相変化まで言及していつのは、私に知る限り安井章氏だけではないだろうか。