DACのレギュレータを全台更新2016年06月27日 20時01分00秒

 Infineonのエージングが進むにつれて音が良くなるはずなのに、なぜか頭打ちになってしまった。高いところにピークがあり、低音が出ない。なにかがおかしい。

 水晶発振器のレギュレータを、ボルテージミラー型からTaylor Follower型に入れ替えた時、躍動感あふれる音が出てきた。DACのレギュレータはボルテージミラー型である。もしかして、これが原因かもしれない。

 先週、寝る前の時間を確保して、5台分のTaylor Followerレギュレーターを作り上げた。まず最初の1台を作って、バグ出しすれば、あとは鼻歌まじりでできるだろうと思ったが、いろいろトラブルがあって、対策に時間が取られた。

 頭の中には、今回のレギュレータは、究極のものにしたいという思いがあった。まあ、実を言えば、いつも作る前は「究極の」と思い込んでいるわけだが。それはそれとして、究極の名に恥じぬように、なんとか四線式を実現することにこだわった。

 そこでトラブル発生。発振する。小手先の対策ではなんともらちがあかない。どうしようか。困った時のシミュレータ。こいつを使ってあれやこれやと考えた。

 数日悩んだ末、ある一つの方法を使うと、ピタリと発振は収まり、非常に安定することを発見した。ケーブルがしょうしょう長くなっても発振する気配がない。ふつう、発振防止には、ターゲット基板上にバイパスコンデンサを置く必要があるが、シミュレーションによればそれがなくても安定である。

 回路図は次の記事で掲載するが、とにかくこれで大きな山場は超えた。レギュレータをDACのそばに置かなくても、理想状態でDACを駆動できるのはうれしい。

 完成した基板が写真。DACとレギュレータとは10芯のフラットケーブルを使う。

 5台の使用用途の内訳は以下の通り。

1)水晶発振器用 +5V
2)DDCのDAC側電源 +5V
3)DACアナログ電源(R) +3.3V
4)DACアナログ電源(L) +3.3V
5)DACデジタル電源 +3.3V

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