ホイールをEurus 2way fit 2009年モデルに交換2016年06月27日 19時15分46秒

 これまで使ってきたシマノのホイールWH7850SLは2008年の1月に購入したものである。総走行距離は正確に測ってはいないが、初年度には8000Kmを走ったようだから、もしかして地球一周くらいはしたかもしれない。

 これまでベアリングをセラミック化したり、ハブ軸交換、フロントのスポーク交換などを経て、今日まで現役として活躍してきたが、とうとうリムが磨耗してしまった。安全を考えたらこれ以上使うことはむずかしい。

 そこで次のホイールをどうするか考えた。予算が限られているから新品のDura-Aceというわけにはいかない。さりとてUltegraにグレードを落とすのは気がひける。悩みあぐねていた時、以前カンパのBora Oneを買ったSlane Cycleを思い出し、早速ネットを閲覧してみた。あの時は極端な円高の時期なので私のようなものでもBora Oneに手を出すことができたが、さすがに今は難しい。

 と、あきらめかけたとき、セール品に目が止まった。Eurus 2way fitが信じられない価格で出ている。ただし、2009年モデル。
それと同時に別の情報が飛び込んできた。WiggleでShamal Ultraが33%オフになっている。

 結論。Shamalの値段に心惹かれたが、予算をオーバーしている。Eurusにした。注文して1週間で到着。関税は2800円。とられた。

 しばらく時間が取れなくて放っておいたが、昨夜やっとタイヤを装着してFoil10にインストールした。インプレは次の記事で。

朝里峠一周コース2016年06月27日 19時17分05秒

 この6月は自転車にのる機会が極端に少なかった。理由は幾つかある。まず、仕事が忙しくなったこと。それから天候が不順で、ストーブが欲しくなるくらい寒い日があったり、長雨も続いた。晴れたと思えば、こちらの都合がつかない。からだがなまるばかりであった。

 そんななか、きょうやっと全ての条件が揃った。天候はほぼ快晴。最高気温は20℃。日差しがあるも、風がひんやりして絶好のコンディション。ただし、こちらのからだは最高とはいかない。息がきれるだろうということは最初から分かっていた。

 とはいえ、Eurusのの乗り味をはやく試したい。朝里峠一周コースに向かった。風は、最初から最後まで向かい風。一周するのだから追い風区間があってもいいはずなのに、なかった。体力が落ちているのも手伝って、タイムはベストから15分も遅かった。

 さて、Eurusの乗り味。当然だがシマノとはちがう。まず最初に感じたのが、ぬるっとした感触。不思議なことだが、ホイールを回しやすいと感じる。だからと言って速くなるわけではないが、エネルギー伝達効率が上がるので、疲れにくくなるはずだ。

 特に上りの場面では今回、「滑らかなペダリング」を意識したのだが、それがうまくできたように思う。力まかせの体を揺らすペダリングは効率が悪く疲れるだけなのだそうだ。

 次に感じたのは、フロントの剛性感。シマノのホイールではダンシングをすると、必ずリムがブレーキ・シューにタッチして気持ちがあまり良くなかった。ところが、Eurusはビクともしない。路面のでこぼこもダイレクトにハンドルに伝わる。

 この剛性は、下りのカーブで威力を発揮する。ライン取りが実に狙った通りに行く。Eurusに乗って初めて、これまで当たり前だと思っていたシマノの欠点があぶり出される。

 2009年モデルということで少し不安があったが、この値段でこのパフォーマンスは絶対に買いだと思う(これは私見なので、各自で判断してください)。ただし、長期保管に伴う汚れがあるのでその点は覚悟するように。


 さて話変わって、きょうのアクシデント。
 峠を越えて、間もなく定山湖が見えてくるあたりの出来事。こちらは向かい風なので速度は上げられない。それでも30Km/h程度はあっただろう。突然、目の前をキツネが横切った。ホイールの前わずか1mくらいの距離。危機一髪。
私には、買ったばかりのタイヤは修復不可能なほどにパンクするというジンクスがある。ぶつかっていたら、完全にフロント・ホイールはダメになっていただろう。ああ、よかった。

 そういえば先月の中旬頃、やはり同じコースを走っていたら、湖を望む駐車場にキツネがいるのを発見して、興味津々近づいたことがある。なんとキツネは人を恐れず、近寄ってきて何かくれという仕草をする。野生動物には餌をやってはいけないので、こちらは首を振ってダメの意思表示。恨めしそうなキツネの顔が忘れられない。よく見ると後ろ足の片方がない。車に轢かれかけ、その事故で失ったのだろうか。かわいそうなものである。あのキツネ、うまく生き延びているだろうか。ときどき思い出すことがある。

野生の王国2016年06月27日 19時46分23秒

 土曜日のこと。帰宅して玄関を入ると、妻がしきりに「早く来て」と叫んでいる。何か事故でもあったのかと思ったが、声の調子を聞く限り、どうもそうでもなさそうだ。なんだろうと思いながら二階に上がると、「鹿がいる!」と興奮している。

 すぐにカメラを取りに行って望遠で撮影。鹿が現れたのは、自宅裏にある公園。直線距離で120〜150mくらいか。三脚を立てていないのでぶれずに撮るのがむずかしい。おまけに窓のガラス越しである。やっとの事で撮ったのがこの写真。この脇にもう一頭いる。

 話には聞いていても自宅近くで実物を見るのは初めて。すぐに公園まで走った。30mくらいまで近づいたら、向こうはこちらを警戒して林の中に姿を消した。

 帰ろうとすると近所のSおじさんも観察していたのに出会った。彼曰く。「このあいだはそこのゴミステーションのところを鹿が歩いていましたよ。ここらへんはごっそりいますよ。熊も鹿もキツネも。」

 熊がごっそりいるのは願い下げだが、なんともまあすばらしいところに住んでいるものである。

DACのレギュレータを全台更新2016年06月27日 20時01分00秒

 Infineonのエージングが進むにつれて音が良くなるはずなのに、なぜか頭打ちになってしまった。高いところにピークがあり、低音が出ない。なにかがおかしい。

 水晶発振器のレギュレータを、ボルテージミラー型からTaylor Follower型に入れ替えた時、躍動感あふれる音が出てきた。DACのレギュレータはボルテージミラー型である。もしかして、これが原因かもしれない。

 先週、寝る前の時間を確保して、5台分のTaylor Followerレギュレーターを作り上げた。まず最初の1台を作って、バグ出しすれば、あとは鼻歌まじりでできるだろうと思ったが、いろいろトラブルがあって、対策に時間が取られた。

 頭の中には、今回のレギュレータは、究極のものにしたいという思いがあった。まあ、実を言えば、いつも作る前は「究極の」と思い込んでいるわけだが。それはそれとして、究極の名に恥じぬように、なんとか四線式を実現することにこだわった。

 そこでトラブル発生。発振する。小手先の対策ではなんともらちがあかない。どうしようか。困った時のシミュレータ。こいつを使ってあれやこれやと考えた。

 数日悩んだ末、ある一つの方法を使うと、ピタリと発振は収まり、非常に安定することを発見した。ケーブルがしょうしょう長くなっても発振する気配がない。ふつう、発振防止には、ターゲット基板上にバイパスコンデンサを置く必要があるが、シミュレーションによればそれがなくても安定である。

 回路図は次の記事で掲載するが、とにかくこれで大きな山場は超えた。レギュレータをDACのそばに置かなくても、理想状態でDACを駆動できるのはうれしい。

 完成した基板が写真。DACとレギュレータとは10芯のフラットケーブルを使う。

 5台の使用用途の内訳は以下の通り。

1)水晶発振器用 +5V
2)DDCのDAC側電源 +5V
3)DACアナログ電源(R) +3.3V
4)DACアナログ電源(L) +3.3V
5)DACデジタル電源 +3.3V

現在の音2016年06月27日 20時19分42秒

 これまで短期間のうちにいろいろな変更を加えてきた。自分でも忘れそうなのでメモ代わりに書くと。。

1)ロシア製水晶発振器ГК154-П-Тを投入
2)水晶発振器用レギュレータをTaylor Follower型に置き換える
3)DAC、パワーアンプ電圧増幅段の整流ダイオードをInfineonに置き換え
4)パワーアンプの終段用電源の整流ダイオードをInfineonに置き換え

 前の変更によるエージンが終わらないうちに、次の変更を加えたので、どれがどの程度音に影響を与えているか、正確には判断できなくなった。

 とはいえ、それぞれが素晴らしい効果をもたらしているとの確信はある。本当は水晶発振器ГК154-П-Тの単独での効果を評価して、もし素晴らしければもっと皆さんにアピールしたかったのだが、そこのところは妻の使っているサブシステムで再評価する予定である。

 さて、上記の四つの対策をしたからにはさぞかし素晴らしい音が出てくるに違いないと、日夜エージングに励んだ。ところが、予想に反して音が良くならない。良くなる途中で足踏み状態になり、それ以上改善されない。これには困った。何か原因があるはずだ。

 こんなときは勘だけが頼りである。結局、アナログコンピュータが出した結論は、DAC用レギュレータの交換である。問題はボルテージ型レギュレータにあると見た。ではなぜこれまで問題が顕在化しなかったのか。おそらく、CREEのダイオードでは問題がマスクされていたのが、Infineonに変えることでマスクされていたものが取り払われたのではないか。

 もしこの仮説が当たっているなら、次のようにも言えることになる。InfineonのSiCSBDは、システムのアラをさらけ出すほどの能力がある。もしInfineonに入れ替えて問題が起きたなら、それはInfineonのせいではなく、システムの他の箇所に問題がある可能性がある。ゆめゆめ注意なされますように。

 さて、レギュレータを入れ替えて音はどうなったか。ずばり正解だった。空間が晴れ晴れして開放的、かつ躍動的。陳腐な表現になって申し訳ないが、CDにこんな音が録音されていたのか、という驚きの連続。それも1950年代の古い録音でも同じである。

 例によって、バイロイト祝祭歌劇場でのライブ録音によるワーグナーを聴いてみる。舞台、観客席、ホール、これまでと空間の構築が違う。なによりも歌手の声と空間の響きが違う。こんなに細かい音まで拾って録音されていたのかと、新鮮な発見の連続である。

 いけない。少し興奮しすぎたかもしれない。まだエージングは24時間も経過していない。これから時間をかけて評価していこう。