13D2ラインアンプ 固定バイアス電源改訂2013年12月23日 16時31分39秒

 このブログにふさわしくさんざん迷走していた固定バイアス電源だが、思いきって大幅な改定をすることにした。

 これまでいろいろ手を加えるてきたのにもかかわらず、どうしてある限界を超えることができないもどかしさをいつも感じていた。どこかに無理があるに違いない。シャント素子に使っているIRF9610に十分な電圧がかかっていないためではないか。測定するとDG間の電圧はわずか0.2V程度である。これを疑った。

 当初、マイナス電源ということで、誤差増幅回路もそれに合わせてすべて変更した。でもそんなことをしなくても、プラス電源の誤差増幅回路がそのまま使えることにあとで気がついた。そちらのほうがシャント素子にMTP3055VLを使えるので都合が良い。というのは、Vg(th)が低いためDG間にも十分な電圧をかけられ、結果として無理のない動作が期待できる。早速基板を最初から作り直した。

 音を聴いてみると、気になっていた音の堅さがとれ、ストレスがなくなった。13D2がのびのびと活躍しているがわかる。当初予想もしていなかった高みにこのラインアンプは成長した。

 何度も言うようで恐縮だが、固定バイアス電源がこれほど音に影響を与えるとは思ってもいなかった。

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