13D2ラインアンプ固定バイアスレギュレーター2013年12月12日 22時24分02秒

 Eckmillerのフェーダーを入れて有頂天になっていたら、好事魔多しで、不具合が出てきた。高い周波数域で妙な響きがつきまとう。なぜだろう。それまではそんなふうに感じたことがなかった。

 考えられる原因としてまず最初に疑うのは、変更した箇所というのが定石。しかしどうやっても手がかりが見つからない。じょじょに、他の箇所を疑うようになった。もやもやとした数日間を過ごすうちに、あるところが気になってきた。固定バイアス用のレギュレーターである。

 思い起こすとこのレギュレーターの構想は二転三転して、いまのSalas レギュレーターに落ち着いた経緯がある。Zobelも最初はいらないのではないかとさえ思っていた。その後、思い直して1Ω+22nFとして問題がないと思ってきた。どうもそこが怪しくなってきた。
これまでの経験では22nFでは小さすぎて、理想値は33nF以上であるとわかっていた。それを22nFで済ましていることが問題ではないのか。

 そこに気がついたのが今朝。仕事場から帰ってから早速44nFに変更し、音を聴いてみた。結果は、推定通り。気になっていた違和感は消失。原因はやはりこれだった。

 固定バイアスの電源でもこんなに音に影響を与える。正直、驚いた。まさかここまでとは。世の中の固定バイアス電源は、CRタイプがほとんどだろう。バイアス電源の質と音の関係に言及した人がいままでどれだけいただろうか。

 固定バイアスレギュレーター、何度も手を加えてきたのでバラック状態になってきた。近いうちにもっとしっかりとした基板で作り直したい。