DEMリクロック回路2012年05月02日 10時23分11秒

 以前掲載した回路図が不鮮明だったので、再掲します。

ネットワークCをDynamicapに入れ替える2012年05月02日 10時26分53秒

 スピーカーシステムは、ハイにDynaudio T-330D、ローにScanspeaks 18W/8545を使っている。ネットワークは6db/octタイプで、CにAudyn-Cap MKP-QS 33uF、LにTritec 2.2mH、それに減衰抵抗という構成である。

 このネットワークはもともと音研、アルテックの大型システム用として使ったものでクロスオーバー周波数は600Hzに設計されている。それをまったく別のシステムに使っていたのだから無謀というものである。

 今のシステムに入れ替えたとき、ダメ元でこのネットワークを使ってみたら意外にまともな音が出て来たので、それ以来使ってきた。

 しかし、こんな中途半端なやり方は結局後に禍根を残す。周囲のレベルが上がってくると、ごまかしていたところのアラが浮かび上がってきてしまうことは何度も経験した。

 これまでDACやアンプにいろいろと手を加えてきた。それなりに音の質は向上してきた。そのうちに、どんなに手を加えても変わらない音の癖があることに気がついた。音が堅くて、粗っぽくて、とげとげした印象。最初はツイーターのレベルがあっていないせいかと思ったが、どうもそうではなさそう。

 とうとう最後にツイーターのハイパス・コンデンサを疑うことになった。これまで使っていたAudyn-Capは、そこそこよい評価のコンデンサだと思っていたのだが。

 最近、パーツコネクションが、フィルムコンデンサのバーゲンをしていたので、その機会に気になっていたDynamiacpを入手し、昨日それが届いた。早速入れ替えた。

 その第一印象は。ただし、以下の文章はCの銘柄の変更の他に、33uFから10uFに容量が変化した影響の可能性も排除できないことをあらかじめ明記しておく。

 エージングなし、半田付け直後、アンプも電源投入直後というきわめて最悪のコンディション。しかし出て来た音を聞いた瞬間、あまりの違いに唖然となった。格の違いと言ったらいいのか、どう表現したらいいのか戸惑う。

 音に重量がある。それでいてきわめて繊細な音楽の表情を一つも漏らさず耳に届ける。高音だけが変わるのではなく、低音の出方さえ変わってしまった。ちまたの噂は嘘ではなかった。

 これでエージングが進んでいったらどう変化していくのだろうか。往々にして時間が経過したら平凡な音になったということもある。そうならないことを願っている。