CS8416のリセット問題2011年11月05日 09時21分00秒

 PCM1794 DACは購入当初から比べると、大分成長して大人の音が出るようになってきた。しかしまだまだのびしろがあるとも感じる。

 現在試しているのは、3.3VレギュレーターをICからディスクリートで組んだものに交換したらどのような効果があるか。昨夜それをやってみた。。。ところが音が何も出ない。

 電源電圧を測定しても異常はなく、DACからは正常に電流がはき出されているようだ。オシロスコープでシステムクロックをあたってみると、なんと画面には直線に伸びた輝線しか映らない。ということはDAIが動いていないということだ。

 しばらく何が原因なのか戸惑ったが、回路図をよく見てみたら一つだけ思い当たった。

 今回購入したDACキットでは、CS8416のリセットに専用ICを使っている。その電源は+5Vだ。それを3.3Vに変更したのだから、もしかしてリセットICのスレッショルド電圧に達しなくなったためにリセットが起動しない。そんな仮説を立ててみた。
 早速、使われているリセットICのデータシートを見てみると、基板にのっているものはスレッショルド電圧がが4.0Vタイプらしいと判明。これでほぼ原因が特定できた。

 ネットで調べると、結構リセットの問題で悩んでいる方がおられるようだ。まさか自分もこの問題に直面するとは思わなかった。

 さて、どのような対策を取るか思案中。

CS8416のリセット方法2011年11月05日 17時11分50秒

 手持ちの部品で簡単にリセットできる方法はないかと考えた。CRの時定数によって遅延リセットをかけることしか思い浮かばない。キットの基板を観察すると、Rはそのまま使って、Cを追加するだけで済みそうだ。ちょうどうまい具合にCを入れるホールがあった。

 仕事場から帰宅後、やってみた。時定数は適当である。スイッチ・オン。オシロでクロックを観察。今度はうまく発振している。スイッチのオンオフを何度か繰り返してみたが、リセットはうまく働いているようだ。よかった。ケースに組み込むときは、専用のリセットICを搭載して、確実にリセットが働くようにしておこう。

 今回、ついでにキットについてきた電解コンをはずしてOSコンに入れ替えた。

 数分だけ音を聞いてみた。OSコンのエージングは100時間はかかる。音が荒れるかと予想したが、そんなことはなかった。音が弾んでいて、ますます立体的になったのがよくわかる。聞いていてからだがリズムに同期して自然にゆれてくる音だ。こうでなくては。

 3.3V電源の影響は大きい。ディスクリートで専用のレギュレーターを組む価値はあった。