股で挟むペダリング2008年06月11日 21時00分14秒

 股にこだわっているみたいで申し訳ないのだが、「股で挟む」と言ってもちょっとわかりにくいかもしれないと思い、補足しておこう。

 簡単に言えば、太ももの内側が常にサドル先端を軽くこすっている状態。少しでも膝が外側に開くと「こする」ことはできない。どんなにつらくても左右の膝を開かないように注意する。こうすると腰がサドルに固定され、支点が明確になる。また体も揺れない。注意してみると、確かにこの方のが力が逃げなくてロスが少ないと感じる。

 今まではハンドルをがっちりと握って、手でハンドルを操っていたところがあった。でも股で挟むペダリングになると、腰がサドルに固定され、腰で方向を操作することになるのでハンドルを握る必要がない。上半身はリラックスする。

 例えて言えば、水鳥が水面に浮かんで移動している状態だろうか。水の上に見える上半身は涼しい顔をしているが、水面下では水かきを懸命にかいでいる。。

 ハンドルの下を握って加速するときもそうだ。握る必要がない。バランスをとるために一応手を添えてはいるが、がっちりと握らず、足だけで気持ちよく加速できる。ただし、私の場合からだの筋肉がないので短時間しか持ちこたえられないが。

 話変わって、今日は用事があって朝から車で月形まで行ってきた。途中、国道275号線を月形方面に北上する二人組のローディを追い越した。かなり長い直線が続くコースだから、向かい風だとつらいだろう。でも二人組なら助け合っていける。単独行だとこういうとき本当につらい。

 ちょうど渋滞場面だったので、ゆっくりと後ろから追い越しながらお二人の足を拝見させていただいた。鍛えられた無駄のない筋肉。いかにも長年乗っておられるということがわかる。私のようなまだ一年も乗っていないものにはかなわないな。

膝の痛み2008年06月13日 20時21分30秒

 数日前から左膝内側に強い痛みを感じるようになった。これといった直接の原因は思い当たらない。少なくとも月曜日に毛無峠から余市を走ったときには痛みはなかった。痛みは関節ではなく、関節横の筋肉、もしくは靭帯というのか細い腱のあたりで起こっている。

 最初はすぐになおるだろうと思った。寝ていたり座っている限りは痛みは感じない。だが歩く動作をすると左足をかばいたくなるほどの痛みを感じる。これはまずい。

 室内練習で軽い負荷をかけてまわせば回復するだろうと昨夜は思ってそうした。でも改善の兆しは見られない。むしろ悪化したかもしれない。

 ネットで調べてみた。まだ確信はないが、もしかして腸脛靱帯炎(ちょうけいじんたいえん)もしくは鵞足炎(がそくえん)の可能性があるようだ。原因は無理なトレーニング、筋力の低下、ストレッチ不足、身体的な原因(下腿のアライメント異常と説明されている)などと書かれている。そう言われてみれば思い当たる節がある。最近は練習前にストレッチをしていなかった。疲れもたまってきていたように感じていた。でも何か脅迫されているかのように、練習を休むことに罪悪感を感じ、休めないままでいた(どこかの働き蜂みたい)。

 それからもう一つ思い当たるのは、以前も書いたが子供の頃から左足が外側を極端に向いてしまう癖があったこと。ペダリングしていると右足のクリートはどんなときもぴったりと動かない。しかし左足は負荷の状態によって微妙に左右に動かさないと安定しないときがある。これまでは膝に違和感を感じなかったので、よしとしていた。おそらく知らず知らずのうちに膝の周囲にある靭帯に無理をかけていたのかもしれない。

 とにかく対策はまず練習を休むこと。そしてストレッチ。テーピングも効果あり。試しに家にあったクラフトテープでテーピングのまねをすると確かに痛みが軽減される。

 これからもっとも走りやすいシーズンになるというのに残念。スポーツというのは奥が深い。というよりも人間の体というのはおおまかな融通のきくところもあれば、微妙で繊細なところもあるようだ。
 大切なのは、自分の体の中から聞こえてくる声に耳を澄ますということだろうか。

朝里峠2008年06月16日 22時09分45秒

 天気予報では朝から曇りで昼頃には回復するとのこと。明け方雨が降っていたが、路面も乾燥してきている。ということで9時40分に自宅を出発した。膝の痛みもだいぶ良くなってきたのだが、無理をしないということで欲張らずに朝里峠一周コースとする。

 ところが出発して琴似発寒川を超えたあたりもう小雨がぱらついてきた。西に向かうほど天候は悪化の気配。どうしようかと一瞬迷った。でも体は前に進みたがっているのでそのまま前進。これが少し疲れていたら引き返していただろう。
 大型トラックが追い越していくたびに水煙を浴びる。眼鏡は水滴で曇ってくるしヘルメットからは雨だれが落ちてくるし、今年は雨がお友達のようだ。
 張碓峠でMTBを挨拶を交わしながら追い越す。ここあたりにきたら、天気は持ち直してきた。路面は乾燥している。

 いつものように国道交差点から左折して朝里峠へ。上りに取りかかり、負荷がかかってくる。体調はベストという訳ではなかった。それでもクイックイッとペダルの回転に合わせてホイールが前に転がっていく感触が伝わってきて気持ちがよい。こういうことは今まで感じたことがない。

 今回もダム湖の横にあるダム記念館からタイムを計ることにした。標高が高くなるにつれ、次第に雲が厚くなり、霧雨になってきて路面も濡れている。魚留めの滝を過ぎると、ますます霧雨がひどくなり視界も数十メートルになる。朝里峠トンネルの手前では、直前になるまでトンネル入り口が見えなかった。でも今回は風がなかったのでこれには感謝しなければならない。
 ということで、トンネルを出てすぐ右手にある駐車場までのタイム。今回は、30分50秒。おお、予想以上の好タイム。これまでのベストを記録。今回はマイペースで上っただけなのだが。

 さて定山渓方面への下り。しっかり路面は濡れており、足下が濡れてくる。シューズにもすぐに水が浸入してきて足先の感覚がなくなっていく。お尻も濡れてきた。が、朝里スキー場を過ぎて少し降りたあたりから急に路面が乾き、走りながら濡れた衣服を乾かすことになる。
 いつもなら、定山渓への下りでは四つ峰トンネルあたりから足が重くなり、前に進まなくなる。しかし今回はどういう訳か前に進む。不思議だ。

 さて前回は補給なしで4時間も走って、後でひどい目にあった。これを教訓として今回からは無理をせずにこまめに補給をすることにした。定山渓に降りてから国道交差点横の空き地で休憩。持参したおにぎりをほおばる。中身は梅干しと寿都産のコナゴの佃煮。これだけで十分においしかった。

 15分後に出発。途中、中山峠方向に警察車両が列をなして走っていく。白バイ隊も一緒。洞爺湖サミットに備えての訓練と思われる。札幌市内まで特に問題なし。自宅にまっすぐに向かわずに、藻岩山麓道路を通っていく。ロープウェイ駅前の短い激坂をアウターのままで上りきる。そのまま自宅へ。

 今日の結果。
走行時間 3時間29分
走行距離 92.5Km
平均速度 26.4Km/h
平均心拍 147

 走りながら左膝横の痛みの原因を考えた。ずっとクリート角度が合っていないせいかなと思っていた。しかしどうもそうではなさそうな気がしてきた。
 たとえばスタートダッシュで加速するダンシングをするとき、かなり強い引き足動作をする。重心が少し前よりになるとリアホイールが跳ね上がることさえある。この引き足動作にともなって、膝横にある腱に強い力がかかる。何かの本に、筋肉は比較的短時間で強い力を発揮できるようになるが、腱は1〜2年かかるからあまり無理な負荷をかけないようにと書かれていた記憶がある。十分なトレーニングを積んでおかないと痛めてしまう可能性がある。これだったかもしれない。
 今回、無意識に左足をかばっていたせいか、右膝横の同じ場所に少し痛みを感じた。おっとあぶない。力をセーブしながらのペダリングとなった。

 この一週間、重いトレーニングはほとんどしなかった。おかげでだいぶ疲労がとれたようだ。疲れは自分でも気がつかないうちに蓄積されているものなのだと改めて知った。

 さて帰った後が大変。白いジャージは泥だらけ。バイクも泥だらけ。すぐに洗濯。汚れがひどいところは手洗い。白は気を使う。

著者近影2008年06月18日 13時36分03秒

 本の裏表紙を見ると、ときどき「著者近影」と書かれて写真が載っていることがある。それにちなんで記念撮影。妻が写してくれた。ただし、真正面は恥ずかしいのでモザイクがかかっている。お許しを。

著者疾走風景2008年06月18日 13時42分06秒

 と、表題をつけたのだが、実際はカメラで写すためにのろのろ進んでいる状態。骨盤が立っていないし、右足踵も下に落ちている。恥ずかしいお姿で申し訳ない。