抵抗ートランスI/V変換回路 Ver.3.42007年02月07日 21時10分59秒

 反転入力アンプの入力インピーダンスが低いのが気にかかっていた。このインピーダンスをもっと高くできれば、トランスを入れることによる損失を抑えることができるはずである。

 探してみると、ないと思っていたスケルトンの50KΩが見つかった。早速これに入れ換えてみた。最初は、トランスがある基板の方に取り付けてみた。ところが、てきめんに発振し始める。困ったことになったと思ったが、もしかして反転入力の場合、入力抵抗はFETのG(ゲート)に近接して取り付けるべきなのかもしれないと気がついた。ゲートが高インピーダンスになっていて、信号を拾いやすいのかもしれない。

 そこで、抵抗をゲートのそばにもってきたところ、一発で安定するようになった。

 信号電圧をオシロで見てみると、やはり高くなっている。損失はまだ少しあるが、だいぶ改善されてきている。計算してみると、だいたい-1.3dBである。

 音を聴いてみた。やっぱり今までがかなり無理をしていた音だと一聴してわかる。回路が悲鳴を上げていたようだ。それで耳障りな音がしていたのかもしれない。

 今回の定数にすると、音に無理がなく聴いていても緊張しない。ボリュームをどんどん上げてもうるさく感じない。ますます自然に聞こえる。ドン・ジョバンニでも歌手の実在感が増して、もっともっと長く聴いていたくなる。感動がより強くなる。

 当面、これが最終決定版になりそうである。たぶん。

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