チャンネルフィルターのレベル変更(2)2007年02月26日 19時34分18秒

 まだまだエージングは進行しているようだ。Highのレベルが小さくなって、バランスが極端に崩れている。前回レベルを調整したが、まだ不足している。

 そこで、Highの減衰量を-12.5dBから-11dBに変更した。半田付けを行うと落ち着くまで丸一日かかる。半田ごてを入れた直後は、どうしても歪みがつきまとうが、それを差し引いても変更後はリアルな雰囲気がぐっと増してくることがわかる。細部の演奏外ノイズが手に取るように聞こえてくるようになった。
 たとえば今まで何の音かわからなかったのが、実は聴衆席から聞こえてくる咳の音だということが初めてわかったCDもあった。

 しかし、では演奏の感動もそれに比例しているかどうか。そこが迷うところだ。確かに緻密でいわゆる情報量の多い音であることは誰もが認めるだろう。しかし、Counterpoint SA-20の音を知ってしまうと、どこか物足りなさを覚える。SA-20はメインシステムに比べれば、平坦な周波数特性ではない。下端も上端も伸びきっていない。どこか幕がかかっていて聞こえない音があることもある。しかし、それでも音楽の感動を覚えるのはなぜだろう。

 メインシステムは優等生の音だ。しかし感動が薄い。それはどこに原因があるのか。NFBのせいだろうか。SA-20は無帰還である。なにかそこあたりにヒントがあるような気がしてならない。

 写真はチャンネルフィルターの様子。ラグ板にCRを載せている。

<メモ>
新規 6.8KΩ(スケルトン)//1.8K+820Ω(いずれもYAM) -11dB