抵抗ートランスI/V変換 Ver.5.12007年02月27日 22時46分48秒

 メインシステムに抵抗ートランスI/V変換Ver.5.0を導入したのだが、どうも具合が良くない。当初はこれこそ切り札になるのではとの予感したのだが、エージングが進むにつれて欠点があらわになってきた。

 音像が遠いのだ。いや、そんな話ではない。もっと深刻なのは、どんな音楽が演奏されても感動しない。聴いていられない。氏家さんがラジオ技術で語っていたが、「つぎつぎとCDをかけかえて、落ち着かない」そんな状態。

 高い音がきんきんとなり、一番鳴って欲しい中音域が出てこない。低音はぼんぼんするのだが、とてもバランスが悪い。

 原因はなんだろうか。トランスだけでは出力が弱く、チャンネルフィルターをドライブできないのか。そうならば、アクティブ素子を使ったバッファーを入れなければならなくなる。しばし、考えこんだ。

 そして最後に思い至った。もしかして、トランス二次側にボリュームとして入れた抵抗(R2)が悪さしているのではないか。チャンネルフィルタと抵抗(R2)が並行になっていて、音楽のエネルギーが吸い取られているのだろうか。

 この仮説が正しいかどうかは、次のようにすればよい。すなわちR2をはずして、一次側に入れた抵抗R1の値を調整して、ボリュームとする。

 そこでVer.5.1とした。その結果は。
 みごとに改善した。音の濃度が濃い。全体のバランスも良くなった。これが本来の姿だろう。
 ただ難点がある。今のところ二次側の抵抗ははずしてオープンとしているのだが、「ジー」というノイズがのるようになった。これは今後の対策にゆだねるとしよう。とりあえず、方向性が見いだされたので安心した。