Texas ComponentsからTX2575を購入2012年03月09日 17時23分56秒

 これまでVishay VARはDigikeyかPartsConneXionから購入していた。Digikeyは対応は早いし確実なのだが、3種類しか扱っていないという困難さがある。またPCXは扱っている種類は多いのだが、送料が高く、営業担当者の対応もいまひとつという課題を感じる(もっともこれは私の英語力の低さによるものかもしれないが)。

 Diyaudioには、VARの入手先情報が掲載されていて、Texas Componentsから直接購入できると書いてあった。おまけに担当者のメールアドレスもある。

 ただし商品名が異なる。VishayはVARと称しているが、Texas ComponentsはこれをTX2575と称している。調べてみると全く同じもの。ただし、若干のスペックの違いはあるが、これはVishayが独自に設けた基準と理解した。製造元はTexas Componentsn社のようである。PCXもWebに、VARとTX2575を両者併記してある。

 さて、Texas Components社のホームページを見ると、会社案内や製品案内は出ているが、個人がWeb上で気軽に購入できるようなシステムは提供されていない。直接担当者と連絡をとるしかない。

 今回思い切って担当者にメールをしてみた。そうすると非常に早いレスポンスが返ってきて、文章を読んでも信頼感がありそう。数度やり取りをした後に、TX2575を発注した。支払いはPayPal経由。ほどなくしてINVOICEが送られてきて、実際の商品は予定よりも早く本日自宅に送り届けられた。

 Vishayでは抵抗本体を透明なプラスチックケースに納めて納品している。しかしTexas Componentsでは、ご覧のとおりにリール巻きにしてあって、これをスポンジにサンドイッチして梱包していた。

 じっと抵抗本体を眺めてみたが、私が見る限り、Vishay VARそのものである。ただし、Texas Componentsのは抵抗本体に抵抗値とモデル名が印字されている。Vishayのはまったく印字がない。

 問題のおねだんだが、Texas Componentsから購入したほうが安かった。PCXに比べ、かなりのメリットがあると感じた。最初、新しい入手先ということもあり不安があったが、これで安心してリピートのオーダーができそうだ。

 今回入手した抵抗は、Aleph-XパワーアンプのNFB抵抗と、ラインアンプのグリッド抵抗に投入する予定。ただし、現在クロック発振器のエージング中なので、これが落ち着いてからにしたいと考えている。

春はそこまで2012年03月09日 17時50分01秒

 ここ数日気温が高くなり、雪解けが進んできている。幹線道路も乾燥してきており、実走できる日も間近になってきた。早い人ならもう走っているだろう。

 私の場合、昨年秋に凍結路面で転倒したトラウマがあるので、どうしても慎重になる。これまで初実走が一番早かったのは3月17日ころだったように思う。なんとかこの記録を更新したいものだ。

今シーズン初実走2012年03月11日 19時45分45秒

 昨日10日、今シーズン初めて外を走った。
 なんとか仕事を早めに切り上げ、自宅を出たのは午後3時30分。北1条通りを東に向かい、旭ヶ丘記念公園の入り口まで立ち寄り、円山動物園裏を経由して帰宅した。

 自宅を出てすぐに宮の丘公園のトンネルまでの坂道がある。外を走るのがあまりにうれしくて、雪解け水で路面がウエットでも、思いっきり走った。背中に泥が跳ね上がっても気にしない。

 こんな感じなので、最初っからウオーミングアップなしで目一杯追い込んでしまった。おかげですぐに乳酸がたまり、息も上がり、自宅に戻った時にはしばらくまっすぐ歩けなかった。走りとしては最低のペース配分である。

 でも、春のひざしの中、外を久しぶりに走れたことがすなおにうれしかった。妻からも言われたが、まるで子供のようなものである。

 最近は毎日、朝と夜、腹筋と腹斜筋のトレーニングをしている。他の人から見れば笑われるくらいの情けない貧弱な体だ。最初は、腹筋がペダリングにどれだけ影響があるのかと懐疑的だった。しかし昨日走ってみて、やっぱり腹筋周りの筋肉を無意識のうちに使っているのが感じられた。

 ダンシングはもちろん、平地を巡航し速度を維持している場面でも腹筋が活躍している。

 シーズン初め、体の動きはまだバラバラで、バイクをスムースにコントロールさせるためには、もう少し時間がかかりそうだ。これから徐々に体を慣らしていこう。

エージング50時間経過2012年03月11日 20時01分37秒

 音が変化している。高い方の刺々しさは徐々に薄れ、代わりに低い方の音が明瞭になり始めてきた。しかし、まだ本物ではない。採点すれば50点くらいか。ただし、可能性を秘めた50点である。

 前回、届いたVARはエージング終了後に投入する予定と書いたが、待ちきれなくてラインアンプのグリッド抵抗を入れ替えてしまった(笑)
 これまではスケルトン抵抗(10KΩ)を使っていた。これをVAR(100KΩ)にした。

 抵抗値が違うので、そのまま比較するのは乱暴かもしれないが、エージング無しでも音の変化は一聴瞭然だった。たれこめていた雲が晴れて、宇宙を望む青空が現れた、そんな印象だ。低い方の音も、交換してみて初めてこれまでスケルトンの癖を聞いていたのだとわかる。

 一聴、低音が出ているように聞こえるのだが、実はそれは偽物だった。中身がつまっていないのに、ただそれをふくらませてさもあるかのようにみせかけていただけ。厳しい表現かもしれないが、そうとしか思えない。

 VARに交換すると、中身がはっきりと見えてくる。その差があまりにも大きいので、初めてこの音を聞いた時、ちょっと驚いた。あまりにも生々しいので、聞こえてきたあたりを何度も振り返ってしまった。
 
 うーん、いったいこれからどんなふうに変わっていくのだろうか。期待半分、恐ろしさ半分である。

First Watt M22012年03月11日 20時11分07秒

Nelson Passが主催するブランドにFirst Wattがある。Pass Labとは違って、外見の派手さはないが、比較的リーズナブルな価格で高い水準の音を出すと言われている。

 そのFirst Wattが出しているM2というモデル。発売されたのはずっと以前で、浅学にしてつい最近まで気にもしていなかった。たまたまM2の回路図(概念図)に触れる機会があり、それを見て驚いた。

 パワーアンプとは能動素子でゲインを稼ぐものと頭から信じて疑ったことがなかった。しかし、M2は違った。なんとゲインを稼いでいるのはオートトランスである。初段はバッファ、終段はプッシュプルのソースフォロワ。あっけにとられた。腰まで抜かすことはなかったが、頭をぶん殴られた感じだった。

 うーむ、以前I/Vアンプを考えていた時に、バッファでトランスをドライブする回路を考え、試したことがあった。記憶では結構良い音がしたと思う。しかし、これをパワーアンプに応用することまでは考えなかった。

 回路は非常に単純で、初心者でも作れてしまうくらいあっけない。いつか試してみたいと思っている。