LSDの効果2009年05月06日 20時09分31秒

 今日、夕練に出かけた。小林峠を川沿側から上るコース。連休最終日でも自家用車がひっきりなしに走っている。

 最初の5分間、軽くペダリングしただけで、いつもと身体能力が異なっていることに気がついた。まず太ももの内側が、意識しなくてもサドルの先端に触れる。足の動作曲線が微妙に修正されているのだろうか。また、無理せずに両手に体重をかけない姿勢をとることができる。
 小林峠への上り。体がいつもと違って楽だ。通常の呼吸のままで上っていける。きょうは追い風基調にも助けられ、結局川沿側から三回アタック。補給をしっかりすれば、五回はいったかもしれない。驚くべき成長だ。
 これまで夕練で目の前が真っ暗になるほど追いこんでも、それに見合うほどの効果はなかった。ところが先日の長距離走(LSD)で、こんなに身体能力がアップするとは。。練習方法を見直した方が良いかもしれない。雑誌でも取り上げられているように、LSDこそがすべての基本のような気がする。これまでの経験から一週間に少なくとも二回程度の頻度でLSD走を行うことが理想だろう。でも、そんな時間は取れないし。どうしようか。

 さて話題変わって、ペダリングスキルについて。
 雑誌の記事を見ると、ヒルクライムの上りは「がんばらないで」とよく書いてある。そんなことを言われても、こちらはがんばりたくないのに、がんばらないと前に進んでいかない。どうやったらがんばらなくて済むのかと不思議に思っていた。今日、走りながらわかってきた。

 まずペダリングスキル。きちんと滑らかに回せること。次に、LSDで鍛えられた身体能力。この二つがあって初めて「がんばらない」上りができるようなのだ。LSDで身体能力がアップすると、バランスもよくなるから乗車姿勢に無駄な力が入らなくなる。自転車もまっすぐに進むようになる。従ってエネルギーロスが少なくなる。姿勢が整っているのでペダリングもうまくなる。全部が相乗効果を生んでいくから、感覚としては二乗カーブを描いてスキルがアップするようなものだ。

 また峠を登りながらこんな格言を思いついた。「ペダリングはダンスだ!」特に、故意に重いギアを踏みながら上ろうとすると、上体の筋肉も必要とする。そのとき、自転車の動きと同期するように体を左右に動かしていく。これが自転車をパートナーにしながらダンスをしているように感じる。相手をうまく動かすためには、こちらも無駄な動きをしないようぴたりと呼吸を合わせる。

 こんな優雅なことがいえるようになったのも、すべて LSDのおかげだ。感謝。
 今日の体調で手稲TTに挑戦したら結構すばらしいタイムが出たかもしれない。と、馬鹿なことを考えた。でも、他人が見たらあきれるような妄想でも、前に進んでいく元気になることは確かだ。

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