DAC I/V変換回路 Ver. 6.02007年06月02日 13時16分50秒

 回路図を掲載する。今回は、見やすいようにファイルをホームページに置いて閲覧できるようにした。以下の場所をクリックしていただきたい。

http://www.asahi-net.or.jp/~by1k-ozw/6.0.jpg

 電源部は示していないが、基本的に高圧部はMJ 1998/6に掲載されているものと同じで、±30Vは、単一の電池で構成されている。2分30秒のタイマーでリレーがONになるようにしているので、すこぶる操作性がよい。

DEM Clockの研究2007年06月03日 20時19分41秒

 ここしばらくdiyAudio.comの投稿は閑散としていた。ところが今日久しぶりに覗いてみたら、なんとここ数日でかなり興味ある報告がなされているのを発見した。

 TDA1541Aの16,17pinの処理について。Datasheetによれば、ここは400pF程度のCを接続すれば終わりのところ。ところが、16pinに外部からClockを供給することで、大きな改善効果が得られることは、昨年から報告され、多くのメンバーが追試し、同様の結果が得られることが確認されていた。

 私もこのフォーラムから刺激を受けて、早速実施し、もはやこれなくして今の音はあり得ないほどすばらしい効果を経験した。ところが、しばらく聴いているうちに、微少音になったときだけ、歪みが聞こえる現象に出くわし、対策が見えてこないので悩んでいた。

 ここ数日の投稿を見ると、実は他のメンバーも同じ現象で悩んでいたことがわかり、思わず顔がにんまりした。国を超えて同じ現象を共有していたことに何かうれしさを覚えるのだ。

 フォーラムでは、-ecdesigns-という方がこの現象を解析し、対策方法まで報告しておられる。それだけではなく、DEM Clockの周波数を従来推奨していた176.4KHzではなく、352.8KHzにするとこれまでにない大きな改善効果が得られることも合わせて報告している。特に空間再現性が優れるということで、演奏者が左右にピンポイントで定位することはもちろん、リスナーの後方にも定位するというのだ。

 私の装置ではメインしてステムもサブシステムも176.4KHzである。これは試さない手はない。明日以降、この部分について手を加えていくことになりそうだ。

DEM Clock改造(1)2007年06月05日 09時11分15秒

 早速改造した。今回施したのは以下の二点。
(1)DEM Clockの周波数を現状の6fsから12fsに上げる。
161の接続を一箇所変更するだけだから簡単にできる。
(2)TDA1541A の17pinに100nFを接続し、グランドに落とす。

 結果。微少音量のときに聞こえていた歪みがなくなった。おまけにますます透明感が増し、大音量でも耳に突き刺さるような音が聞こえない。この効果はすぐにわかる。

チャンネル・フィルター メモ2007年06月07日 09時07分32秒

 High Pass Filter

(1)現状 6.5K//560+560+1.8K -10.5dB
(2)改訂 6.5K//3.9K -8.5dB

の予定。

 DEM Clockを変更した結果、高音の歪みが減少したことにより、フィルターの定数を変更しなければならなくなりそう。長年、Highの減衰率が大きすぎることが気にかかっていたが、やっと原因がわかった。

現在の音2007年06月09日 19時44分06秒

 チャンネルフィルターの減衰量を-8,5dBに変更した。そして、DEM Clockのエージングも進んできた。不思議なことだが、デジタル回路であってもエージングの効果があるのだ。

 その結果、今の音はどうなっているか。これまで聴いていたものと全く次元が異なる。まず驚くのは、空間描写の精密さである。リヒターのマタイ受難曲やモーツァルトのオペラを聴くと、これまでは歌手の口が見えていたのが、今度は歌手の体が意識されるようになった。声は口からだけ出ているのではない。歌手の体全体が振動している。そのニュアンスが見えてくるのだ。だからますます演奏者の存在感がリアルになる。この空間表現は、アナログ時代にも経験したことがない。


 また、もう一つの特徴として、どんなに大編成の演奏であっても、楽器が混濁することもなく、不明瞭になることもない。苦手な曲目とか、楽器編成とか、ジャンルとか、そんなものはない。とにかくCDのなかにある情報を、素直にそのまま神経質になることなく、けれどもどこまでも正確に、しかし無機的になるのではなく、音楽として演奏する。そのすざまじいばかりの、エネルギー感にも脱帽してしまう。

 MJテクニカルディスクに小林貢氏所有の装置の音が録音されている。以前聴いたときは、結構パワフルな音だな。さすがレイ・オーディオとJDFのアンプ。とても自分には出せない音だとあきらめていた。しかし、この音を聴くと、何かかつてあこがれていた音にきわめて近くなってきている。そのこともうれしい。

 いつものフレーズで陳腐な表現になってしまうのだが、CDにここまで録音されていたのかと、ただただ驚くばかりだ。TDA1541Aの素性の良さを改めて認識した。またこのDACの実力をどこまで発揮させることができるか、日夜努力し続けている仲間にもエールを送りたい。

 しばらくは改造のために手を入れることはないのではないかと思っている。今のところこの音に大きな満足を感じている。