回すペダリング ― 2008年05月01日 22時15分00秒
よく「回すペダリング」と言われる。その重要性は頭に入っているつもりだった。けれども、実際に「回って」いたのかと改めて問われると、どうも何か勘違いしていたようだ。自分では回しているつもりでも、結果としては旧態依然の「踏み込む」ペダリングのままだったことに気がついた。
雑誌などを見ると1時から3時までのところで最大入力を行うようにと書かれている。1回転は12時間だから、入力しているのは全周のうちでもたった1/6の部分である。高速で回せば回すほど、それは短時間のことになる。
ところが実際には、もったいないと言う心理が働くのだろうか、1時から5時くらいまで全力で踏み込む癖がついていた。5時まで踏むと当然下死点も踏んでしまう。自分ではホイールをエネルギーを伝えているつもりなのだが、多く部分は損失となって消えていたのだ。
どうして下死点まで踏んでしまうのだろう。おそらく子供のときから自転車に乗るイメージが固定化しているからではないだろうか。回すのではない。踏むイメージだ。先入観が邪魔してどうしても直すのに時間がかかる。
では「回すペダリング」とはどんなイメージなのだろう。下死点では全く力を入れないのだから、下死点まで踏むイメージはなくなるはず。そうなると、何か足が宙に浮いたまま、空中で回しているイメージに近くなる。どなたかも言っておられたが、「ムーンウォーカー」という表現がぴったりなような気がする。頭の中の感覚では、回すというよりも、一瞬強く入力した後、足で床を後方に滑らせていく、そして引き足を使って上死点に戻す。あのマイケル・ジャクソンの独特の足の動きだ。
今のところのレベルではそんなイメージでトレーニングしている。前回「引き足が重有」と書いたが、正確には「引き足を意識した回すペダリング」と修正しよう。引き足だけでは速くならない。結局いかにロスなく体持っているエネルギーをホイールに伝達していくか。それにつきる。
パワーはプロ選手には絶対にかなうはずがない。でも、テクニックは近づけられる可能性がある(できるかどうかは別として)。より正確に「回す」ことができれば、今持っているパワーでもタイムアップの可能性が出てくる。
今日、サドルの位置をさらに5mm程度後方にずらした。走ってみたが、実に回しやすい。風向きのせいもあったが、平均速度が1Km/h程度は上がった。今後、この位置がデフォルトになりそう。
雑誌などを見ると1時から3時までのところで最大入力を行うようにと書かれている。1回転は12時間だから、入力しているのは全周のうちでもたった1/6の部分である。高速で回せば回すほど、それは短時間のことになる。
ところが実際には、もったいないと言う心理が働くのだろうか、1時から5時くらいまで全力で踏み込む癖がついていた。5時まで踏むと当然下死点も踏んでしまう。自分ではホイールをエネルギーを伝えているつもりなのだが、多く部分は損失となって消えていたのだ。
どうして下死点まで踏んでしまうのだろう。おそらく子供のときから自転車に乗るイメージが固定化しているからではないだろうか。回すのではない。踏むイメージだ。先入観が邪魔してどうしても直すのに時間がかかる。
では「回すペダリング」とはどんなイメージなのだろう。下死点では全く力を入れないのだから、下死点まで踏むイメージはなくなるはず。そうなると、何か足が宙に浮いたまま、空中で回しているイメージに近くなる。どなたかも言っておられたが、「ムーンウォーカー」という表現がぴったりなような気がする。頭の中の感覚では、回すというよりも、一瞬強く入力した後、足で床を後方に滑らせていく、そして引き足を使って上死点に戻す。あのマイケル・ジャクソンの独特の足の動きだ。
今のところのレベルではそんなイメージでトレーニングしている。前回「引き足が重有」と書いたが、正確には「引き足を意識した回すペダリング」と修正しよう。引き足だけでは速くならない。結局いかにロスなく体持っているエネルギーをホイールに伝達していくか。それにつきる。
パワーはプロ選手には絶対にかなうはずがない。でも、テクニックは近づけられる可能性がある(できるかどうかは別として)。より正確に「回す」ことができれば、今持っているパワーでもタイムアップの可能性が出てくる。
今日、サドルの位置をさらに5mm程度後方にずらした。走ってみたが、実に回しやすい。風向きのせいもあったが、平均速度が1Km/h程度は上がった。今後、この位置がデフォルトになりそう。
コンチネンタル4000S ― 2008年05月02日 20時48分44秒
これまでタイヤはPanaのストラディアスエリートライト23Cサイズを使ってきた。チューブはリアがミシュランのエアーコンプラテックス。フロントがPana R-Air。
ブレーキングについて云々するほどのテクニックを持っている訳ではないが、素人の私でもエリートライトはグリップ性能がいまひとつという印象がある。また重量にしてみても、チューブと一緒に考えると、もうちょっと軽量化したくなる。
そこでコンチネンタル4000Sの23Cサイズを購入してみた。チューブレスも考えたが、軽量化には貢献しないので、もう少し種類が出るのを待った方が良いと判断。同時にチューブも購入。ビットリアEVO55。タイヤとチューブを合わせると260g。従来よりもリアは54gの軽量化になる。
夜中になってしまったが早速試走してみた。踏み出しの軽さはわからなかった(笑)。明らかに変わったと思ったのが乗り心地。嫌な突き出しがなく、マイルドになった。エリートライトは、軽めの走行感は好印象だったが非常に乗り味が堅く、跳ねやすかったと思う。長時間乗るとどこかストレスがたまってきた。
それに比べて4000Sはさすがに高いだけあって乗っていて楽しくなるような味付けがある。
グリップ力の違いを試すために急ブレーキを何度かかけてみたが、全く安心して止まることができた。エリートライトは、すぐにスリップしたのだが。
もう少し走り込んでみてその性能を味わっていきたい。
ブレーキングについて云々するほどのテクニックを持っている訳ではないが、素人の私でもエリートライトはグリップ性能がいまひとつという印象がある。また重量にしてみても、チューブと一緒に考えると、もうちょっと軽量化したくなる。
そこでコンチネンタル4000Sの23Cサイズを購入してみた。チューブレスも考えたが、軽量化には貢献しないので、もう少し種類が出るのを待った方が良いと判断。同時にチューブも購入。ビットリアEVO55。タイヤとチューブを合わせると260g。従来よりもリアは54gの軽量化になる。
夜中になってしまったが早速試走してみた。踏み出しの軽さはわからなかった(笑)。明らかに変わったと思ったのが乗り心地。嫌な突き出しがなく、マイルドになった。エリートライトは、軽めの走行感は好印象だったが非常に乗り味が堅く、跳ねやすかったと思う。長時間乗るとどこかストレスがたまってきた。
それに比べて4000Sはさすがに高いだけあって乗っていて楽しくなるような味付けがある。
グリップ力の違いを試すために急ブレーキを何度かかけてみたが、全く安心して止まることができた。エリートライトは、すぐにスリップしたのだが。
もう少し走り込んでみてその性能を味わっていきたい。
朝里峠 ― 2008年05月05日 13時04分59秒
曇り空。予報では風速10m/sの風。8時30分出発。いつもの反時計周りのコースなので、まず札幌から朝里温泉に向かう。風は追い風。いつもより4分速く朝里分岐の交差点に到着。
今回はダンシングではなく、シッティング中心で「回す」ペダリングを意識して上ることを目的とする。ところが魚止めの滝を過ぎたあたりから強烈な向かい風となり、難儀。シッティングでは前に進まない。ダンシング姿勢で必死に耐える。一番きつかったのが朝里峠手前のトンネル。トンネルの向こう側からこちらに吹き付ける風の強いこと強いこと。間断なく吹くので前に進まない。
峠を過ぎて下りになっても風は止まない。追い風のときもあるが、横風でバランスが崩れそうになるときもある。GWなので車の数はいつもより多い。トンネル通過はいつも気を使う。いつも思うのだが、峠からダム事務所までは下りが続くはずなのに、結構ギアを落とさないとつらい区間がある。
ということで結果は3時間27分10秒。途中追い風に助けられたところもあったが、全体としてはまあまあかな。
今回の収穫。「回すペダリング」のイメージがなんとなくわかってきた気がする(あくまで気がするだけ)。
ポイントは太ももを上げるタイミングと速度にありそうだ。足が下死点を通過する前に太ももを上げる動作にうつる。下死点を通過する間に十分な太ももの引き上げ動作の体制が整う。足が下死点を通過しているうちに、太ももの方が先に引き上げ動作を開始する。引き足動作である。
太ももの引き上げ動作のタイミングが遅かったり、あるいは十分な速さで持ち上げなかった場合、引き足動作はできない。むしろ、ロスが発生するだけだろう。
どなたが言っておられたが、膝から下に意識を持っていくのではなく、あくまでも意識は太ももに集中させる。太ももの上下動作を意識する。足首は曲げずに固定する。
走り終わった後、筋肉痛になる箇所がいつもと違う。いつもなら大腿四頭筋のあたりが痛くなっていた。しかし、今回はほとんど痛くならない。むしろ体力的に余裕を残して終わった感じがある。
しかしそれにしても上り坂をもっと高速で走りたいのだが、これだけは年齢的な限界かなと最近思い始めている。インナー、ローでも結構きつい。悲しいかな回すペダリングというレベルにいかない。
年を取ると筋肉の反応速度が落ちる。ペダリングにはこの高速反応が大事だとも聞いた。今まで高負荷、低速度で漕ぐことに重点を置いてきたが、これからは中負荷、高速度で回す練習に力を入れよう。
今回はダンシングではなく、シッティング中心で「回す」ペダリングを意識して上ることを目的とする。ところが魚止めの滝を過ぎたあたりから強烈な向かい風となり、難儀。シッティングでは前に進まない。ダンシング姿勢で必死に耐える。一番きつかったのが朝里峠手前のトンネル。トンネルの向こう側からこちらに吹き付ける風の強いこと強いこと。間断なく吹くので前に進まない。
峠を過ぎて下りになっても風は止まない。追い風のときもあるが、横風でバランスが崩れそうになるときもある。GWなので車の数はいつもより多い。トンネル通過はいつも気を使う。いつも思うのだが、峠からダム事務所までは下りが続くはずなのに、結構ギアを落とさないとつらい区間がある。
ということで結果は3時間27分10秒。途中追い風に助けられたところもあったが、全体としてはまあまあかな。
今回の収穫。「回すペダリング」のイメージがなんとなくわかってきた気がする(あくまで気がするだけ)。
ポイントは太ももを上げるタイミングと速度にありそうだ。足が下死点を通過する前に太ももを上げる動作にうつる。下死点を通過する間に十分な太ももの引き上げ動作の体制が整う。足が下死点を通過しているうちに、太ももの方が先に引き上げ動作を開始する。引き足動作である。
太ももの引き上げ動作のタイミングが遅かったり、あるいは十分な速さで持ち上げなかった場合、引き足動作はできない。むしろ、ロスが発生するだけだろう。
どなたが言っておられたが、膝から下に意識を持っていくのではなく、あくまでも意識は太ももに集中させる。太ももの上下動作を意識する。足首は曲げずに固定する。
走り終わった後、筋肉痛になる箇所がいつもと違う。いつもなら大腿四頭筋のあたりが痛くなっていた。しかし、今回はほとんど痛くならない。むしろ体力的に余裕を残して終わった感じがある。
しかしそれにしても上り坂をもっと高速で走りたいのだが、これだけは年齢的な限界かなと最近思い始めている。インナー、ローでも結構きつい。悲しいかな回すペダリングというレベルにいかない。
年を取ると筋肉の反応速度が落ちる。ペダリングにはこの高速反応が大事だとも聞いた。今まで高負荷、低速度で漕ぐことに重点を置いてきたが、これからは中負荷、高速度で回す練習に力を入れよう。
サドルの位置 ― 2008年05月05日 16時51分11秒
サドルの位置がいろいろ変化している。筋肉のつき方が変わったり、ペダリングスキルが向上してくるとサドル位置もそれに合わせてめまぐるしく変わる。以前なら絶対こげないと思われるような位置に平気で移動する。
現在、BBセンターからサドル先端までの後退量は85mm。標準的な値は60mm程度らしいから、かなり後ろに寄っている。でも、確かにこの方が回しやすいのだ。いわゆる骨盤が立つ姿勢がとれるようになってきたので、これだけ遠くしても違和感がない。最初は後ろに下げることに不安があったが、今中さんのお話をネットで読んでみるとそのほうが良いとのことで、思い切って後退させることができた。
またサドル高さも標準値よりも若干高めになっている。これも、今中さんのお話を参考にさせていただいた。今中さんは、足のかかととペダルの間を6cmとっておられるとのこと。その方がパワーが入力しやすいらしい。私の場合、試しに5mm程度上げてみたが、確かに具合が良い。最適値はもう少し高いとことにある可能性もあるので、これは今後乗りながら調整していく。
つくずくロードバイクは奥が深い。
現在、BBセンターからサドル先端までの後退量は85mm。標準的な値は60mm程度らしいから、かなり後ろに寄っている。でも、確かにこの方が回しやすいのだ。いわゆる骨盤が立つ姿勢がとれるようになってきたので、これだけ遠くしても違和感がない。最初は後ろに下げることに不安があったが、今中さんのお話をネットで読んでみるとそのほうが良いとのことで、思い切って後退させることができた。
またサドル高さも標準値よりも若干高めになっている。これも、今中さんのお話を参考にさせていただいた。今中さんは、足のかかととペダルの間を6cmとっておられるとのこと。その方がパワーが入力しやすいらしい。私の場合、試しに5mm程度上げてみたが、確かに具合が良い。最適値はもう少し高いとことにある可能性もあるので、これは今後乗りながら調整していく。
つくずくロードバイクは奥が深い。
支笏湖往復 ― 2008年05月06日 17時47分18秒
今日の予報は晴れ。久しぶりに青空が見える。9時30分に自宅を出発して支笏湖ポロピナイキャンプ場を目指した。今回も「回すペダリング」を意識して上りはシッティング中心でいくことにする。
昨日は風が強かったが、今日も強い。高速で走っているときに横風を受けると身の危険を感じる。さあ、下りというときに、向かい風をまともに受けるとがっかりする。
ということで、チェーン脱着場からポロビナイキャンプ場までリザルトは、58分40秒。あきらかに「回すペダリング」の効果。
「回す」と言うと軽い負荷でクルクルペダルを回転させるイメージをもっていた。しかし、実際は少し違う。もっと正しくは「滑らかに回す」と表現した方が良いと思う。上りがきつくなり、負荷が重くなってくると、下手なペダリングでは右足と左足の踏み込む瞬間は進行方向に加速されるが、その期間以外ではエネルギーの入力がないので減速していく。全体ではまるで波をうつようにぎくしゃくした速度変化になる。電気の分野ではこういうのを「脈流」とか「リップル」というが、そんな感じ。
滑らかなペダリングはこの加速と減速の高低差が小さくなり、ほとんど等速度で進むことになる。それだけエネルギーロスが小さくなる。
回す方にしてみれば、左右の足のいずれかが常に入力することになるから、足を休める時間が短くなる。実際、滑らかに回そうとすると最初は結構大変だと感じる。しかし、得られるメリットはかなり大きい。ロスが少ないから前に進む(当然か)。呼吸がきつくなる面はあるが、意外に長く漕ぐことができる。今までギッコンバッタン漕いでいたときは周りの景色を観賞する余裕はなかった。でも回すペダリングができてくると、余裕が生まれる。
滑らかに回すためには、前回も書いたが太ももの上下動がポイントだ。滑らかに回そうと意識する必要はない。太ももをきちんと早めのタイミングで敏速に上げることができれば、後は結果がちゃんとついてくる。
つい最近まで貧弱男はダンシングで上るしかないと思い込んでいた。でもやっぱり基本はシッティングできちんと回すことのようだ。基本ができていなくてこそくな手段ばかり考えているからスキルアップが頭打ちになる。そうして結局興味を失っていつの間にか遠ざかることになっていく。
今日は多くのローディに出会った。みんながんばっていた。サングラスをしているので年齢はわからないけれど、でもやっぱり私のような中年は少なかったような気がする。
私も気がついたら50歳になってしまった。
昨日は風が強かったが、今日も強い。高速で走っているときに横風を受けると身の危険を感じる。さあ、下りというときに、向かい風をまともに受けるとがっかりする。
ということで、チェーン脱着場からポロビナイキャンプ場までリザルトは、58分40秒。あきらかに「回すペダリング」の効果。
「回す」と言うと軽い負荷でクルクルペダルを回転させるイメージをもっていた。しかし、実際は少し違う。もっと正しくは「滑らかに回す」と表現した方が良いと思う。上りがきつくなり、負荷が重くなってくると、下手なペダリングでは右足と左足の踏み込む瞬間は進行方向に加速されるが、その期間以外ではエネルギーの入力がないので減速していく。全体ではまるで波をうつようにぎくしゃくした速度変化になる。電気の分野ではこういうのを「脈流」とか「リップル」というが、そんな感じ。
滑らかなペダリングはこの加速と減速の高低差が小さくなり、ほとんど等速度で進むことになる。それだけエネルギーロスが小さくなる。
回す方にしてみれば、左右の足のいずれかが常に入力することになるから、足を休める時間が短くなる。実際、滑らかに回そうとすると最初は結構大変だと感じる。しかし、得られるメリットはかなり大きい。ロスが少ないから前に進む(当然か)。呼吸がきつくなる面はあるが、意外に長く漕ぐことができる。今までギッコンバッタン漕いでいたときは周りの景色を観賞する余裕はなかった。でも回すペダリングができてくると、余裕が生まれる。
滑らかに回すためには、前回も書いたが太ももの上下動がポイントだ。滑らかに回そうと意識する必要はない。太ももをきちんと早めのタイミングで敏速に上げることができれば、後は結果がちゃんとついてくる。
つい最近まで貧弱男はダンシングで上るしかないと思い込んでいた。でもやっぱり基本はシッティングできちんと回すことのようだ。基本ができていなくてこそくな手段ばかり考えているからスキルアップが頭打ちになる。そうして結局興味を失っていつの間にか遠ざかることになっていく。
今日は多くのローディに出会った。みんながんばっていた。サングラスをしているので年齢はわからないけれど、でもやっぱり私のような中年は少なかったような気がする。
私も気がついたら50歳になってしまった。
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