フィールド(励磁型)スピーカーの挙動 その1 ― 2020年12月07日 21時36分59秒
フィールドコイルの電源は、定電圧か定電流か。まずそこを切り口にして考えてみよう。その前に、スピーカーの挙動をシミュレーションしてみることにした。
回路図のL1はボイスコイル、L2はフィールドコイルに相当する。LとRの値は実測である。L1とL2は原理的に電磁結合しているの結合係数が発生する。いちおうそれらしい値を入れてみた。
ボイスコイル側にパワーアンプから1KHz、ピーク値1Vを入力させたとき、フィールドコイル側にはご覧のように300mV(ピーク値)の電圧が発生する。
この電圧がボイスコイル側に影響を与えることは容易に想像できる。理想的には、ボイスコイル側にどんな入力があっても、フィールドコイル側は電流変動がゼロであることが望ましい。
(補足)
磁束φは、自己インダクタンスLと電流Iの積であるから、
電流が変動すると自己インダクタンスも変動し、
これによってボイスコイルの変動量が変化してしまう。
ところがフィールドコイルを定電圧でドライブしても、電圧変動はゼロとはならない。定電流回路でドライブすれば確かに電流変動はゼロになる。しかし実際の出力インピーダンスは有限であるから、そのためゼロにはならない。結局、これまで提案されてきた方法には限界があるという結論に至る。
ここに研究の余地がある。第三の方法を探す。
回路図のL1はボイスコイル、L2はフィールドコイルに相当する。LとRの値は実測である。L1とL2は原理的に電磁結合しているの結合係数が発生する。いちおうそれらしい値を入れてみた。
ボイスコイル側にパワーアンプから1KHz、ピーク値1Vを入力させたとき、フィールドコイル側にはご覧のように300mV(ピーク値)の電圧が発生する。
この電圧がボイスコイル側に影響を与えることは容易に想像できる。理想的には、ボイスコイル側にどんな入力があっても、フィールドコイル側は電流変動がゼロであることが望ましい。
(補足)
磁束φは、自己インダクタンスLと電流Iの積であるから、
電流が変動すると自己インダクタンスも変動し、
これによってボイスコイルの変動量が変化してしまう。
ところがフィールドコイルを定電圧でドライブしても、電圧変動はゼロとはならない。定電流回路でドライブすれば確かに電流変動はゼロになる。しかし実際の出力インピーダンスは有限であるから、そのためゼロにはならない。結局、これまで提案されてきた方法には限界があるという結論に至る。
ここに研究の余地がある。第三の方法を探す。
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