Panasonic VP-7723A その32017年12月14日 22時12分29秒

コンパレーターが届いた。「これで大丈夫なはず」と騒ぐ心を抑えながら、早速交換作業に取り掛かる。

電源オン。現象変わらず。200Vを表示したままorz
何度裏切られることやら。しかしここで諦める訳にはいかない。牛のよだれのようにねばるのが岩手県人である。(子どもの頃、わが家には牛がいて覚えているのだが、それはそれはながくねばるよだれだった。)

頭を冷やしつつゆっくりと夕食を摂りながら、攻略を練る。
まずはオシロでコンパレーターの出力を確認。おお、きちんと信号が出ている。これは一歩前進。
と、前面パネルを見ると今まで光らなかった「%」のLEDが光り、歪率の測定値が表示されているではないか。もちろんでたらめな数値ではあるが、これはうれしい。幻を見たのではないという証拠に写真を撮っておいた。
さて、こうなると面倒臭がらず基板パターンを追い、信号の生き死にしているポイントを探すことになる。難事件にいどむ刑事が汗を書きながら現場周辺で聞き込み調査をする場面が映画によく出てくる。あのような感覚か。

調査の起点はA/Dコンバータの入力ピン。信号が来ていない。そこから順次入力側に進んでいく。まもなくNJU201ADのD2ピンにたどり着く。このICはIN2ピンのL/Hでオン・オフするアナログスイッチである。前面のパネルにあるファンクションスイッチを押せば、なんらかの変化があるはずだがHのまま。これは、スイッチが常時オフであることを意味している。当然、なにをしても信号はA/Dコンバーターに届かない。ここあたりが怪しくなってきた。

NJU201ADはHC138で制御され、HC138を制御しているのはPS2501。PS2501はそれらしく信号を出している。しかしHC138の全出力はなにをしても常にH。おそらくHC138が故障している。

これで本当に修理完了になればよいのだが。。そもそもなぜHC138が壊れるのか。その原因を知る必要がある。