マシントラブルに遭遇2015年09月24日 22時02分16秒

 仕事場を5時過ぎに出て小林峠経由で自宅に向かう。あたりはすでに夕暮れ時で、前照灯、後照灯を装着する。

 川沿から右折して上りにかかる。北丿沢の交差点にかかるあたりになると、日もとっぷり暮れてきた。今日は無理をしないでインナーで上っていく。ヘアピンカーブを抜けるとギアを一段重くする余裕がある。ほどなく峠を通過。もうあたりは真っ暗である。

 路面の様子を詳しくつかめないので、速度は上げない。なぜか今日は車の量が多い。ひっきりなしに追い越していく。30年前は車はまれにしか通らず、本当にのんびりとしたところだった。しばし思い出にひたる。

 トンネル工事の現場を右に見て快調に下る。そこから10秒走ったとき、異変が起きた。ちょっとした段差を乗り越えてバイクにショックが加わった。と同時にチェーンのあたりから変な音がしてきた。すぐにクランクが回らないことに気がつく。ブレーキをかけて可能な限り滑らかに減速、停止。後ろからついてきた車は何が起きたのか怪訝に思ったかもしれない。こちらもそうである。

 バイクを降りて後ろを見る。驚いた。チェーンが切れて地面にぶら下がっている。もう一方の端はギアとシートステイの間に首を挟まれた状態。幸いにホイールに絡みつかず、他への損傷は及ばなかったようだ。

 ライトで照らしてチェーンを詳細に観察する。ミッシンング・リンクが失くなっている。おそらく振動を受けた時にはずれたのだろう。チェーンを交換した時には必ずリンクも交換するようにと説明書にあったが、まだ使えるだろうと勝手に思い込んで使い続けたバチが当たったのだろう。

 道路にリンクが落ちていないかと探してみたが、みつからない。さてどうするか。携帯で妻を呼ぶか。それともチェーンなしのバイクで自力で戻るか。しばし考えたのち、自力で戻ることにする。距離にしておよそ11Kmである。

 盤渓の森の中をチェーンなしのバイクにまたがり、走り始める。トラブルが起きたところが高度のあるところが幸いした。ほとんど下りの行程なので、漕がなくても進む。あたりは街路灯もない森の中。ちょいと不安になる。

 なんやかんやでおよそ1時間かけて自宅へ。途中には上り坂もあり、そこは歩いたのだが、全体の2割程度だったろう。不幸中の幸いである。

 これまでいろいろなマシントラブルに遭遇したが、チェーン切れは初めてである。事故にならなかったことを感謝しよう。