接地工事その22015年08月10日 20時37分14秒

 先週、自分の愚かさから敗退を喫した接地工事であったが、本日夕方再度挑戦した。

 前回の敗因は、電動ハンマーに装着するアース棒打ち込み専用アダプタが必要であったのに、それを見落としてしまったこと。すぐにネットで注文し、二日後には届いた。電動ハンマーにはめてみると、当然だがきちんと喉元まで入る。

 早速庭先に出て、狙いを定めて打ち込み始めた。あら、一本はなんとか入ったが二本目がまったく入らない。またまた焦り始める。数メートル離れた場所に移ってやり直すと、少しずつではあるが入り始めた。けれども予想していた速度に比べてかなり遅い。ガンガン騒音を立てて汗をかきながら力を入れないとなかなか入っていかない。何度も休み、息を整える。やっと一本を入れる。

 ここで接地抵抗計を取り出してきて抵抗を測定する。おお、50Ωを指している。一本でこの値はかなり期待が持てる。ここで元気が出てきた。

 そうこうしていると、またご近所のSさんが電動ハンマーの音を聞きつけてやってきた。「こんどはいい音していますね。」お墨付きをいただいた。なかなか入っていかないということを言うと、「そうでしょ。なにしろここは岩盤だからね」と希望が失せるような情報を語る。

 気を取り直して、二本目を打ち込む。なんとか地面まで入った。ここで大休止。再び接地抵抗を測定。20Ω近くまで低下。まさかたった二本でこの値に到達するとは思っていなかったので、素直にうれしい。こうなると、3本入れられたら念願の10Ω切りは可能かもしれない、と皮算用をする。

 しかし三本目がすんなり入るか。二本目でかなり危ないと思ったので、三本目を入れる自信がない。しかしここで諦めたら10Ω切りは夢と潰え去る。こんなときは欲深いもので、目の前に美味しいものがぶら下がると、ほかのことは目に入らなくなる。えいままよ、と三本目に挑戦する。

 案の定、三本目の途中40cmまで土に潜り込んだところで二進も三進もいかなくなった。電動ハンマーの限界である。

 写真は地上に110cm突き出したままのアース棒。この状態で抵抗値を測定。なんと14Ω!三本目を全部土の中に入れられたら、確実に10Ωを切るだろう。まさか、たった三本でここまでとは予想もしていなかった。

 とにかくどうしようもないので、本日はこれにて終了。善後策は寝ながら考えることにしよう。


 ゆっくり考えていると、いろいろなことに気がつく。我が家の庭の土質は、他のところに比較してかなり密度が高いのではないか。ネットの報告では、接地工事で電動ハンマーを使うとすいすい入っていくかのような記述が多い。

 そのことに気がつくと、アース棒二本と40cmでこれだけ低い接地抵抗が得られることにも納得出来る。土の粒子の密度が高く、おまけに水分も十分含んでいれば、アース棒と土の粒子が密着しやすく、それだけ抵抗が低くなりやすい。。。もっとも地質の専門家からは、それ以外にも考慮すべき多くの要素があるのだと言われそうだが。

 とすると、もうこれは後の祭りであるが、今回のケースでは最初から電動ハンマーで打つという選択ではなく、工事用の大ハンマーのようなもので打設するほうがふさわしかったのかもしれない。これは経験しなければわからないことである。

 さて、そうすると残る手段は大ハンマーで残りの110cmを打ち込むということになりそうなのだが、どうやって大ハンマーを用意しようか。

コメント

_ (未記入) ― 2015年08月13日 09時03分53秒

鉛直ではなく斜めに打ち込んでみては?
大ハンマーではきっと棒を曲げてしまうと思いますし

_ Kon ― 2015年08月13日 21時54分18秒

アドバイスをありがとうございます。
ここまできてしまうと、曲がったほうがおさまりがついて都合がよいとさえ思っております。
さてどうなりますやら。

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