義父の葬儀2015年05月04日 17時49分45秒

 4月29日の夜、義父は90年の生涯を閉じた。病院から呼び出され、急いで駆けつけたのだが臨終には間に合わなかった。数時間前に見舞いに来たときはまだ元気で、いろいろな話を交わすことができた。結局それが最期となった。

葬儀は実家のある某町で執り行われた。近所の方々が寺に集合し、お手伝いをするのがこの地方の昔からの風習である。通夜の夜は寺に泊まり、ろうそくの灯を消さないように番をするということもする。

その間、どこでもあるこかもしれないが、集まった親族どうしでいろいろなことを見たり聞いたりして、驚いたり、憤ったり、そういこともあった。

そんな小さな嵐はあったが、とにかくすべて無事に終わり、土曜日の夜、自宅に戻ることができた。義父の突然の入院から始まって、振り返れば怒濤の一週間だった。疲れもピークに達し、倒れるように布団潜り込んでしまった。

突然の目の障害2015年05月04日 18時04分40秒

義父が入院した日、私の体にも異常が発生した。
夜、家の中を歩いていたら、突然視野の中に火花が見えた。最初は気のせいかと思ったのだが、頭を振るたびに同じ現象を観測する。

そのときは気にもとめずにいたのだが、29日の午前中に手稲山へ自転車で向かっているとき、目の異常に気がついた。左目に何か幕ががかったかのようになって見えにくいのだ。後で調べたら飛蚊症というものらしい。

急に不安になり、帰ってからネットで調べると、網膜剥離の可能性もあると出ているではないか。すぐに眼科に行ったほうがよいようだ。

ところが、間が悪いことに、その日義父の容態は急変し、前の欄で書いたように葬儀のために北海道の某地方へ出かけなければならなくなった。おまけに大型連休で、病院はどこもお休みである。

集まった親戚に聞いてみると、驚いたことにみな目の病気を経験していて、私の症状を聞いて皆異口同音に「早く病院に行った方がよい」と言う。これを聞いてますます不安になってきた。

連休にあいている眼科を探し、やっときょう診察に出かけた。結果から言うと、大きな問題はないということで安心した。

医師の説明は以下の通り。
水晶体は眼底からはがれるようにして収縮し、そのときに火花が見えることがある。検査すると眼底にその形跡がある。飛蚊症がひどくなったのもそのためである。治療方法はない。時間とともに飛蚊症が軽減されていくのを待つほかはない。網膜剥離のような症状は観察されない。

まだ少し左目に違和感はあるが、最初に比べればだいぶ緩和されてきた気がする。人生、年齢を重ねていくと、いろいろ思いがけないことが体に起こるものだと実感した。

フロントホイールの修理2015年05月04日 18時18分54秒

4月27日、定山渓から札幌方面に向かっている途中、黄金湯付近でフロントホイールのスポークが1本破断した。写真はその折れたスポークのかたわれ。

ホイールはWH-7850-SL。シマノは小さな部品でもきちんと供給する体制が整っていて、7850のスポークもまだ手に入ることがわかった。早速注文。部品代と送料がおおよそ同じような値段で、割高となってしまったが背に腹は代えられない。新しいホイールを買うよりはましである。

スポーク交換は初めてである。うまく振れ取りができるか不安があった。しかしやってみると意外にあっさりと元に戻ってしまった。

コツは、いきなりニップルを回しすぎないことで、すこしずつリムの変形具合を確かめながら慎重に調整していくこと。張力が適正な値に近づくと、リムも自然に元に戻る。ただし、いったん大きくバランスを崩したリムなので、微調整は必要である。バイクを逆さまにし、ブレーキシューを頼りにしながらこまめにニップルを1/12回転(30°)程度回していく。そんなことを5分程度していったところできれいに回る元のホイールに戻った。

Improved Reflektor-D (15)2015年05月05日 21時07分14秒

Reflektor-Dは大きく分けて、定電流回路とシャント回路の二つの回路で成り立っている。これまで、シャント回路に注力してきて、もうこれ以上手の入れようがないほど完成度が上がってきた。

さて、こうなると定電流回路が気になり始めた。ほんとうにこれで良いのか。回路図で言えばQ1のコレクタはFETによる定電流負荷となっている。定電流負荷のインピーダンスが無限大であることが理想であるが、現実はそうはいかない。

シミュレーションしてみると、FET一個と抵抗一個で構成された定電流負荷のインピーダンスはそれほど高くないことがわかってきた。なのでReflektor-Dの定電流性能もそれなりとなる。

では、もっと理想の定電流負荷は何か。いろいろアイデアを試した結果、掲載の回路となった。気がつくとなんだかカレント・ミラーだらけである。
改造は10分程度で済む。水晶発振器の電源をこれに変更してみた。ほかの3台は手を加えずそのままである。

一聴して、変化が感じられる。これまで少し賑やかに感じられていた部分が落ち着き、静かになった気がする。これが本当かどうか、もうしばらく時間をかけて確認していく。

Improved Reflektor-D (16)2015年05月07日 20時32分20秒

水晶発振器の電源を2015年5月5日版に変更して48時間経過。従来であればこのタイミングで音が悪くなることが多い。なので、もしもここでふんばることができれば、先の見通しは明るい。

結果。まだこなれていないところはあるけれど、改善効果はめざましいものがある。ひとことで言えば「透明感」と「静けさ」であろうか。

「透明感」が高まると音が空間を揺らいでいく様が耳で聴き取れる。「静けさ」が増してくると音の表情が実に豊かになって、音に色がついているのではないかとさえ思われる。

前にも書いたことがあるが、Chet Baker Singsの最終トラックLook For The Silver Liningは再生の難問中の難問で、システムに問題があると「サシスセソ」音が耳に刺さってくる。これまで何をしてもうまく解決できなかった。

それが今回聴き直してみると、あっさり解決してしているではないか。もちろんまだ3台分は手つかずなので、そのところでは完全な解決となったわけではない。けれども、あれほど苦しめられたのが嘘のように影を潜めている。正直驚いた。

全4台のうち、たった1台だけ変更しただけでこの効果である。全台を交換したらどうなるのだろうか。

すぐにでも手をつけたいのだが、BCM61Bを使い果たしてしまい、現在入手待ちの状態。前回20個を注文したのに、まさかこんなに早く使い切るとは思わなかった。