Improved Reflektor-D (13)2015年04月18日 20時44分25秒

2015年4月15日版を聴いているうちに、なにか耳に引っかかるものを感じ気になってしょうがない。Q6のVceが10mV程度しかなく、動作に無理がかかっているのかもしれない。

すぐ出来る対策はひとつしか思いつかない。出力電圧を上げることである。ダイオードを一個追加すると出力電圧は+4.1Vとなる。問題はFN1241耐えられるのか。データシートによれば推奨電圧は+3.3Vである。ただし最大定格は+4.6Vとなっていて、+4.1Vで動かないわけではない。

水晶発振器NZ2520SDも動作電圧は最大+6.0V。PO74G74Aも最大+4.6V。つまり+4.1Vでも動作可能ということになる。

そこで次のバージョンを考えた。変更点は以下のとおり。

1)D2を追加して出力を+4.1Vとする。

2)Q14を2N4403から2N3634に戻す。どうも2N4403は、音がガサツで繊細さに欠けオーディオ用途には不向きなような気がする。

3)R6をチップ抵抗150Ωから、100ΩのVARに変更する。この定電流回路は様々な用途のために使われる。抵抗一個でも影響は小さくないはずと見込んだ。

4)R7を1KのVARとする。これはベース電流補償回路の電流値を決める抵抗である。

さて出てきた音はどのように変化したか。
目の前に垂れ下がっていた膜が1枚とれた印象である。

ただし、まだエージングが不足しているらしく、日によってころころと音が変わる。このまま落ち着いてくれれば、おそらくこれ以上手を入れることはないだろう(多分)。

【訂正】
以前の回路図ではD2の位置に誤りがあったので、これを正しい位置に訂正しました。