Improved Reflektor-D with LU1014D (11)2015年04月07日 21時24分59秒

4月6日版の回路は、現在エージング48時間経過したところ。いつもとおり、この時期は音が奥に引っ込んで感動が薄くなる。明日以降に期待する。

さて回路図について。
4月1日版および4月6日版は、ある方からご指摘があったとおり、素子のばらつきがあるため電流が左右にきれいに分流するとは限らない。むしろばらつくと見るのが自然。素子のばらつきに左右されるということは、完成度が低いという証拠。だいたいにして、回路全体がスマートとは言えず、美しくない。

そこで改訂版を考えた。それが掲載の回路図。
特徴は次の3つ。

1)カレントミラーの真ん中にある定電流回路は、基準電圧の生成と、ベース電流補償回路の電流の生成の2つの機能を兼ねている。

2)Q7, Q8によってQ4, Q5のベース電流補償回路を構成し、Q9, Q10によってQ2, Q3のベース電流補償回路とD4, D5の電流吸い込み回路を構成している。

3)ベース電流補償回路の電流値はR7で設定する。この値は、シミュレーションによって、10KHzから1MHzまで全体に歪が小さくなるように決めたものである。

【注意】
この回路はシミュレーションをかけただけで、実際の動作確認は行っていない。思わぬ誤作動や不具合が出る可能性があるので、各自の責任でトライしてください。(誰も挑戦する人はいないとは思うが念のため)