Tweak of WaveIO Clock Regulator (9)2013年02月18日 10時43分01秒

 WaveIOに搭載されている水晶発振器の電源は、基板から独立させ外部から供給するように変更している。この効果は非常に大きく、元に戻すことは考えられない。水晶発振器の電源の質が音に対して大きな影響を与えることは、他の方々が発言されている通りである。

 そこで問題となるのがレギュレータ。MOS-FETやZobelを変えるところころと音が変わっていく。これまでZobelについては、シミュレーションをかけながら最適ポイントを探ってきた。しかし、最初は良いと思ってもエージングが進んでいくうちに疑問が出てしまい、なかなか決まらない。

 現在の時点では、暫定的に掲載した回路としていて、良い感触を得ている。

 これより一つ前の回路では、ZobelのCを0.44uFにしていたが、高い方にスペクトルが偏って聞こえたため、昨夜1.5uFに変更した。

 ここまで追い込んでくると、もはやシミュレーションでは違いがほとんど出てこない。ひたすら音を聴いて決めるしかない。

Reflektor +3.3V 評価中2013年02月18日 22時10分37秒

 WaveIOの水晶発振器用レギュレータが良い方向に変化していることが見えてきた。そうなるともう待っていられない。他の+3.3Vレギュレータも大急ぎでZobelを変更した。

  変更前 R=0.47Ω C=0.44uF
  変更後 R=0.47Ω C=1.0uF

 数時間通電後にどうなったか聴いてみると、すぐに大きく変化していることがわかった。刺々しさがなくなり、大人の音。成熟した音。深々とした音。

 いや、音の評価などもうどうでもよい。部屋が音楽で満たされている。心の中にストレートに音楽が届く。ただそのことを伝えたい。

 さきほど、キース•ジャレットのサンベア•東京コンサートを聴いた。もう最初から最後までキースの世界。キースの音楽と一体となった至福のとき。

 願わくは、「時間が経ったら平凡な音になった」ということのないようにと祈るばかりだ。この音がずっと続いてほしい。