WaveIOの発振器レギュレータ ― 2013年01月02日 14時35分35秒
WaveIOの実力 ― 2013年01月02日 21時28分57秒
WaveIOは手を加えずに指示通りに接続しても、それなりにレベルの音を得られるので、コストパフォーマンスは高い方だと思う。世にはさまざまなDDCが出回っていて、あれが良いとかこれが良いという比較もされている。
しかしこれまでの経験から、どんなに高く評価されたものであっても、DDCの本当の実力を発揮しているものはないのではないかと疑うようになってきた。
PCからUSB経由で送られてきたデータをI2Sに変換することがDDCの働きとするならば、その点ではどの製品も完璧に動作している。音質に差が出てくると言うことは、おそらくジター(位相ノイズ)の質と量が大きく関係しているものと推測される。たまたまほかと比較して位相ノイズが低かったものが高く評価されていると考えることは単純すぎるだろうか。
いずれにしても従来のDDCは機能としてまだ成熟していないのではないか、というのが私の意見だ。理想を言えばDDCには次の機能が必須であるように思う。
(1)I2S出力は完全アイソレートされるか、もしくはPCとアイソレートされていること。
(2)I2Sのクロック出力は直近に置かれたクロック発振器によって、リクロック(シンクロナイズ)されていること。
(3)クロック発振器はDDC内部に置くのではなく、外部入力とすること。クロック発振器を理想状態で駆動することが目的である。
WaveIOを上記の条件に可能な限り近づけるべくこれまで努力してきた。
その結果、手を加える前の状態とは全く比べ物にならないくらい大きく改善された。写真で見てわかるように、配線はプロから見れば目も当てられないくらい基本からほど遠い状態だ。とにかく高周波だからどうのこうのと口を動かす前に手を動かして、その効果を確かめてみることが先だと思う。出てくる音を聞いて誰もが驚くはずだ。
キース•ジャレットは演奏中に床を踏み鳴らすことがある。その音が不気味に響いてくる。あるいは演奏後、いすから立ち上がり舞台を歩き回る音がこれまた恐ろしいくらいの「気圧差」になって皮膚感覚で味わうことができる。こんなことは今まで経験したことがない。
ピアノとは、こんなにも複雑な音色が微妙に重なり合い、絡み合い、時に怪しく、時に激しく、時に明るく、時に悲しく表情豊かな楽器だったのだとつくづく思い知らされる。キースは、その音が楽しくて楽しくて泉のように楽想がわいてくるのだろうかと想像してしまった。
とにかく新しい年がこんな音からスタートできたのは幸いだった。
しかしこれまでの経験から、どんなに高く評価されたものであっても、DDCの本当の実力を発揮しているものはないのではないかと疑うようになってきた。
PCからUSB経由で送られてきたデータをI2Sに変換することがDDCの働きとするならば、その点ではどの製品も完璧に動作している。音質に差が出てくると言うことは、おそらくジター(位相ノイズ)の質と量が大きく関係しているものと推測される。たまたまほかと比較して位相ノイズが低かったものが高く評価されていると考えることは単純すぎるだろうか。
いずれにしても従来のDDCは機能としてまだ成熟していないのではないか、というのが私の意見だ。理想を言えばDDCには次の機能が必須であるように思う。
(1)I2S出力は完全アイソレートされるか、もしくはPCとアイソレートされていること。
(2)I2Sのクロック出力は直近に置かれたクロック発振器によって、リクロック(シンクロナイズ)されていること。
(3)クロック発振器はDDC内部に置くのではなく、外部入力とすること。クロック発振器を理想状態で駆動することが目的である。
WaveIOを上記の条件に可能な限り近づけるべくこれまで努力してきた。
その結果、手を加える前の状態とは全く比べ物にならないくらい大きく改善された。写真で見てわかるように、配線はプロから見れば目も当てられないくらい基本からほど遠い状態だ。とにかく高周波だからどうのこうのと口を動かす前に手を動かして、その効果を確かめてみることが先だと思う。出てくる音を聞いて誰もが驚くはずだ。
キース•ジャレットは演奏中に床を踏み鳴らすことがある。その音が不気味に響いてくる。あるいは演奏後、いすから立ち上がり舞台を歩き回る音がこれまた恐ろしいくらいの「気圧差」になって皮膚感覚で味わうことができる。こんなことは今まで経験したことがない。
ピアノとは、こんなにも複雑な音色が微妙に重なり合い、絡み合い、時に怪しく、時に激しく、時に明るく、時に悲しく表情豊かな楽器だったのだとつくづく思い知らされる。キースは、その音が楽しくて楽しくて泉のように楽想がわいてくるのだろうかと想像してしまった。
とにかく新しい年がこんな音からスタートできたのは幸いだった。
反省と計画 ― 2013年01月02日 22時07分20秒
記録が伸びないのは加齢による体力の低下が大きな要因であることは否めない。が、原因はそれだけではない。
2011年に引っ越したのをきっかけに自宅と仕事場の往復には車を使うようになった。昨年は夏場に自転車通勤をするようになり、それなりに体力維持を心がけたつもりだった。
しかしあまり認めたくないのだが、以前に比べたらほとんど歩く量が少なくなってしまった。なにしろ仕事場では朝から夕方まで座りっぱなし。それでも自転車さえ乗っていれば必要な筋力は維持されると思い込んでいた。しかし、どうもこれは根拠のない自信にすぎなかったようだ。
そのことに気がつくきっかけになったのはダンシングである。以前なら30分でもときには1時間近くでもダンシングで上り続けることができた。これがさくねんあたりになると15分あたりが限界になっていた。脚力がついていかない。どっしりとサドルに腰を下ろしてしまう。
そこでこの冬、ある決心をした。この冬は12月というのにかなりの積雪となり、道路が大渋滞するようになった。おまけにスリップしやすくなり、運転には非常に神経を使う。もううんざりしてきたので、この際車通勤をやめ、地下鉄を使うことにした。
これで歩く時間が往復で1時間10分程度になる。帰りなどは地下鉄駅から自宅まで標高差およそ60mののぼりが続くので良いトレーニングになる。玄関にたどり着くあたりにはびっしょりと汗をかいている。
固定ローラーでダンシングしてみると、この効果は現れてきた。30分ダンシングしても足が痛くならない。まだ続けられそうだ。いまは一部区間を地下鉄利用しているが、余裕ができたら完全歩き通勤にも挑戦してみたい。おそらく往復3時間程度になる見込み。
今年は、このペースでまず足腰を鍛えることからやっていこうと思う。かならず成果が得られるに違いない。多分。
2011年に引っ越したのをきっかけに自宅と仕事場の往復には車を使うようになった。昨年は夏場に自転車通勤をするようになり、それなりに体力維持を心がけたつもりだった。
しかしあまり認めたくないのだが、以前に比べたらほとんど歩く量が少なくなってしまった。なにしろ仕事場では朝から夕方まで座りっぱなし。それでも自転車さえ乗っていれば必要な筋力は維持されると思い込んでいた。しかし、どうもこれは根拠のない自信にすぎなかったようだ。
そのことに気がつくきっかけになったのはダンシングである。以前なら30分でもときには1時間近くでもダンシングで上り続けることができた。これがさくねんあたりになると15分あたりが限界になっていた。脚力がついていかない。どっしりとサドルに腰を下ろしてしまう。
そこでこの冬、ある決心をした。この冬は12月というのにかなりの積雪となり、道路が大渋滞するようになった。おまけにスリップしやすくなり、運転には非常に神経を使う。もううんざりしてきたので、この際車通勤をやめ、地下鉄を使うことにした。
これで歩く時間が往復で1時間10分程度になる。帰りなどは地下鉄駅から自宅まで標高差およそ60mののぼりが続くので良いトレーニングになる。玄関にたどり着くあたりにはびっしょりと汗をかいている。
固定ローラーでダンシングしてみると、この効果は現れてきた。30分ダンシングしても足が痛くならない。まだ続けられそうだ。いまは一部区間を地下鉄利用しているが、余裕ができたら完全歩き通勤にも挑戦してみたい。おそらく往復3時間程度になる見込み。
今年は、このペースでまず足腰を鍛えることからやっていこうと思う。かならず成果が得られるに違いない。多分。
ホイール玉押しに虫食い発見 ― 2013年01月03日 11時29分21秒
固定ローラーを回していて異音をというのか普段とは違う振動を感じることに気がついた。ホイールはWH-785-SL。ローラーからホイールを浮かせて空転させてみると、いつもと違う振動が手に伝わってくる。
正月休みを利用してリアのハブを分解してみた。すると不安は的中。フリーハブ側の玉押しに虫食いができていた。幸いにして他の部分は無事だったようだ。ちなみにベアリングはセラミックに交換してある。
思い返せば、走行中に不振な挙動をしたことがある。ちょっとしたピットを乗り越えたときだったろうか、一瞬ホイールがよじれたかのような感じが伝わってきて、あれはなんだったろうかと引っかかっていた。もしかしてあのとき虫食いが発生もしくは拡大したのかもしれない(推測)。
このホイール、2008年のシーズン初めから使っているのでかれこれ5年間乗り回したことになる。走行距離は正確に記録していないのでおおざっぱだが、3万Kmを超えているのは確か。シーズンオフにはこまめにグリスアップしてきた。振れも発生せず、さすがにDURA ACEだけある。買うときはそれなりに高かったが、完成度と工作精度が高いので非常に満足して使ってきた。メンテナンスさえきちんとすれば、落車しない限り私が自転車を降りるまで使い続けることができると思っている。
虫食いができたのは、私の調整の未熟故であったのだろう。一般にいわれるように、玉押しの調整でゴリゴリかヌルヌルか素人は頭を悩ます。回転の軽さをとってヌルヌル側に調整したことがあだになったのかもしれない。わずかにゴリゴリ感があるくるらいがもしかして適正なのだろう。
カンパのホイールを買って、最初に空転させてみたとききれいにヌルヌル回るのかと思ったら、意外にゴリゴリ感があったことを思い出した。使っているうちになじんでいくことを考慮して、この設定になっていたことに、今頃気がついた。
WH-7850-SLはまだまだ現役でがんばってもらいたいので、軸受けユニットを注文して交換することにした。到着は来週後半。
正月休みを利用してリアのハブを分解してみた。すると不安は的中。フリーハブ側の玉押しに虫食いができていた。幸いにして他の部分は無事だったようだ。ちなみにベアリングはセラミックに交換してある。
思い返せば、走行中に不振な挙動をしたことがある。ちょっとしたピットを乗り越えたときだったろうか、一瞬ホイールがよじれたかのような感じが伝わってきて、あれはなんだったろうかと引っかかっていた。もしかしてあのとき虫食いが発生もしくは拡大したのかもしれない(推測)。
このホイール、2008年のシーズン初めから使っているのでかれこれ5年間乗り回したことになる。走行距離は正確に記録していないのでおおざっぱだが、3万Kmを超えているのは確か。シーズンオフにはこまめにグリスアップしてきた。振れも発生せず、さすがにDURA ACEだけある。買うときはそれなりに高かったが、完成度と工作精度が高いので非常に満足して使ってきた。メンテナンスさえきちんとすれば、落車しない限り私が自転車を降りるまで使い続けることができると思っている。
虫食いができたのは、私の調整の未熟故であったのだろう。一般にいわれるように、玉押しの調整でゴリゴリかヌルヌルか素人は頭を悩ます。回転の軽さをとってヌルヌル側に調整したことがあだになったのかもしれない。わずかにゴリゴリ感があるくるらいがもしかして適正なのだろう。
カンパのホイールを買って、最初に空転させてみたとききれいにヌルヌル回るのかと思ったら、意外にゴリゴリ感があったことを思い出した。使っているうちになじんでいくことを考慮して、この設定になっていたことに、今頃気がついた。
WH-7850-SLはまだまだ現役でがんばってもらいたいので、軸受けユニットを注文して交換することにした。到着は来週後半。
WaveIO Clockの独立給電を試す(3) ― 2013年01月06日 16時28分44秒
WaveIOの水晶発振器の電源のことであれやこれやと手を加えてきた。
PCオーディオにおいて、DDCに搭載されているクロックの質がシステム全体の音を大きく左右することが、多くの方の尽力により明らかになっている。そのため、ハイエンド対象のDDCは位相ノイズに配慮した高性能の発振器を搭載するようになってきた。しかしそれですべての問題が解決した訳ではない。
発振器の位相ノイズを極力低く抑えるためには電源の質が鍵を握っている。WaveIOはローノイズのレギュレータを基板に搭載し、発振器ごとに独立して給電するようになっていて、最大限の努力がなされている。そのことは音にも反映されていて、あの音だけを聞けば、あれはあれで十分満足できるレベルにあると思う。
しかし理想は、完全独立給電である。トランスから整流回路、レギュレータまですべて独立させることにより、ノイズの回り込みを極力低くできることが期待される。加えて音のために吟味されたレギュレータを使うこともできる。
ここ数週間、WaveIO搭載の発振器に独立給電するためにいろいろ試行錯誤してきた。途中経過は省いて、結果を述べるならば、期待通りの大きな効果があった。
同じことを試す方がいるかどうかはわからないが、独立給電を成功させるためのポイントを記しておく。
1)トランスから完全に独立させること。
(バッテリー駆動も大きな効果が期待できるが、まだ試したことはない)
2)高周波回路ではあるが、音の変化は可聴周波数帯域と全く同じふるまいをする。高周波と低周波の両方のセンスが必要となる。
3)発振器に給電する電源は極力ノイズを低く抑えること。
レギュレータの部品選定にあたってはそのことを考慮する。
4)Salas Reflektorを使う場合、4線式で給電すること。2線式でも動作するが、音は異なる。もちろん、4線式のほうが明らかに優れている。
5)その際、F線とS線の接続ポイントには回路図で示す通りに必ずコンデンサを接続する。これを省力すると動作が不安定になり、音が高い方に偏ったりして実力を発揮することができなくなる。
6)S線は同軸ケーブルを使用すること。私はモガミ2520(赤色)を用いた。F線は普通のより線でもかまわないが、よくより合わせること。F+線とF−線が離れるとインダクタンスが増大し、動作が不安定になることがある。
7)RED LEDに並行接続するコンデンサの質が音に影響を与える。当初、ブラックゲート(BG)では音のバランスが偏るかのように聞こえたが、エージングが進んでくると非常にバランスが整ってきた。なので、これを標準とした。
PCオーディオにおいて、DDCに搭載されているクロックの質がシステム全体の音を大きく左右することが、多くの方の尽力により明らかになっている。そのため、ハイエンド対象のDDCは位相ノイズに配慮した高性能の発振器を搭載するようになってきた。しかしそれですべての問題が解決した訳ではない。
発振器の位相ノイズを極力低く抑えるためには電源の質が鍵を握っている。WaveIOはローノイズのレギュレータを基板に搭載し、発振器ごとに独立して給電するようになっていて、最大限の努力がなされている。そのことは音にも反映されていて、あの音だけを聞けば、あれはあれで十分満足できるレベルにあると思う。
しかし理想は、完全独立給電である。トランスから整流回路、レギュレータまですべて独立させることにより、ノイズの回り込みを極力低くできることが期待される。加えて音のために吟味されたレギュレータを使うこともできる。
ここ数週間、WaveIO搭載の発振器に独立給電するためにいろいろ試行錯誤してきた。途中経過は省いて、結果を述べるならば、期待通りの大きな効果があった。
同じことを試す方がいるかどうかはわからないが、独立給電を成功させるためのポイントを記しておく。
1)トランスから完全に独立させること。
(バッテリー駆動も大きな効果が期待できるが、まだ試したことはない)
2)高周波回路ではあるが、音の変化は可聴周波数帯域と全く同じふるまいをする。高周波と低周波の両方のセンスが必要となる。
3)発振器に給電する電源は極力ノイズを低く抑えること。
レギュレータの部品選定にあたってはそのことを考慮する。
4)Salas Reflektorを使う場合、4線式で給電すること。2線式でも動作するが、音は異なる。もちろん、4線式のほうが明らかに優れている。
5)その際、F線とS線の接続ポイントには回路図で示す通りに必ずコンデンサを接続する。これを省力すると動作が不安定になり、音が高い方に偏ったりして実力を発揮することができなくなる。
6)S線は同軸ケーブルを使用すること。私はモガミ2520(赤色)を用いた。F線は普通のより線でもかまわないが、よくより合わせること。F+線とF−線が離れるとインダクタンスが増大し、動作が不安定になることがある。
7)RED LEDに並行接続するコンデンサの質が音に影響を与える。当初、ブラックゲート(BG)では音のバランスが偏るかのように聞こえたが、エージングが進んでくると非常にバランスが整ってきた。なので、これを標準とした。
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