ラインアンプ Ver.4.02012年03月01日 19時51分57秒

 Vishay VAR抵抗やトロイダルトランスの熟成を待っている間に、ラインアンプに手を入れてみた。

 基本回路は変わらない。大きく変わったのが、出力トランスの一次側のセンターにチョークトランスを入れたことである。センター・チョークの技術詳細については別のコラムに譲ることにして、とにかく出てくる音の違いに驚いてしまった。

 まず一番最初に気がつくのは、中低域にバランスが移動したこと。それから音が空間に拡散する様が非常にわかりやすくなったこと。この技術がなぜ一般化しないのか、不思議なくらいだ。この音を聞いたら、誰でもプッシュプルアンプはすべてセンター・チョーク方式にしたくなるのではないか。

ラインアンプ Ver.4.0 電源部2012年03月01日 20時00分53秒

 同じく電源部の様子。no-NFB型の安定化電源の出力にチョークトランスがつながるだけと安易に考えていたら、発振してしまいあわててしまった。MOS-FETのソースにCを入れたら発振は止まった。

電源トランスエージングの途上orz2012年03月03日 16時52分28秒

DACの電源にトロイダルトランスを投入してからおよそ2週間。理想状態を100点とすれば、まだ40点ていどだろうか。

 音が硬くて癖が強い。
 それでもあきらめないのは、不完全な音とは言え、それでも日々少しずつ変化しているのがわかるからだ。

 当初は低いほうの音はまったく出なかった。それが今ではまだ十分ではないとは言え、腹の底に染み渡るような、そして音として聞こえるかどうかというような深い音が出るようになってきている。この変化には驚いた。

 今はダメだけれど、高い可能性があると信じられる。「信じられる」と断言する根拠は何もない(笑)長年さんざん苦労して体得した勘のようなものだ。

 2週間でこの程度の変化ということは、やっぱり最低1ヶ月はかかりそうだ。おそらくこちらで桜が咲く頃には、音のほうも満開になっていることだろう。

腹筋を鍛えなければ2012年03月03日 17時15分54秒

 今年に入ってから初めての自転車ネタ。
 
 何もしていなかったわけではなく、地道に固定ローラーを回していた。毎年のようにこの時期はモチベーションの維持に苦労する。

 毎回ローラーで汗を流していても変化がない。そこで最近はローラーに乗らない日は腹筋トレーニングをすることにした。

 足だけ鍛えても、腸骨から横隔膜あたりまでの筋肉がしっかりしていないと、上体が微妙に揺れてしまい、それがエネルギーロスとなり、結局いつまで経っても早くならない。そんな風な連想が働いたためだ。

 これまで腹筋の必要性は頭の中にあった。しかし筋トレとなると、いつも途中で挫折してしまい続かなかった。

 今回やってみると、恐ろしいほど腹筋が衰えていたことがわかった。若いときは難なくできた回数ができない。身体も硬くなってきた。

 先日テレビで「11対55」というのをやっていた。55歳の中年男が11歳のアスリート少年にどこまで太刀打ちできるか。ああ、55歳はどんなに鍛えていても小学生レベルに落ちていくのかと、暗たんたる気持ちになってしまった。

 と同時に、55歳でも日々鍛錬を積み、スポーツに励んでいる方がいる事を知り、勇気づけられもした。

Neutron Starの電源2012年03月07日 16時06分47秒

 これまでNeutron Starの電源にはシャントレギュレータSalas V1.2Rを採用してきた。しかし、DACの電源でReflektor 2011が良い結果を出してくれたので、これと入れ替えることにした。

 月曜日の夕方に造り上げて、エージングなしですぐに音を聞いてみた。クロック発信器の電源であるのにもかかわらず、電源の影響はアンプとまったく同じであるところがおもしろい。このことは、アナログプレーヤーのモーター制御を研究していたときにさんざん経験した。

 Reflektor 2011にはニチコンのLEシリーズを使っている。OSコンと同じ導電性高分子アルミ固体電解コンデンサなので、エージングにはおよそ100時間が必要だ。エージングが足りないと、耳に突き刺さるような刺激的な音が聞こえてくる。低音も出ない。今はそんな状態だ。

 そんな中ではあるが、注意深く聞くとV1.2RとReflektorの音質の違いはあるように思われる。ちょっと大げさに表現すれば、V1.2Rは元気の良い音、Reflektorはピークディップが少なく滑らかで。細かい音が聞こえてくる。聴き疲れしないのは後者。

 もっとも、今思えばV1.2Rをきちんと動作させていたのか自信がないので、この評価はあまりあてにならない。それにエージングで激変していくことも大いにあり得るので、速断は禁物だ。