エージング100時間経過2012年02月10日 21時47分21秒

 +3.3VのSalasレギュレータを作ってからずっと通電しっぱなしだった。昨夜、電源トランスの容量が不足していることに気が付き、手持ちにあった大容量のトランスに入れ替えた。入れ替えた直後はほとんど変化は感じられず、少々落胆した。

 総通電時間が100時間経過した今日、音を出してみた。昨夜とぜんぜん違う。これが同じシステムかと耳を疑った。昨夜までは音が前に出てこないで詰まっていた。低い方の音もやせ細った感じでぱっとしない。

 それが今日になると、音楽が空間を埋め尽くしている。高い音がどうのとか低い音がどうのとか、そんなことはもう関係がない。ただ生身の人間が奏でる魂の音楽だけが聞こえてくる。

 なぜこんなに変化したのだろうか。システムは掛け算でできている。どこか一箇所でもゼロに近い値があれば、他の箇所がどんなに高い値でもトータルでは低い数値になる。今回は、それが電源トランスだったようだ。

 今回入れ替えたトランスは応急的なものなので、理想を言えばもう少し電圧が高いものが欲しい。現在Digikeyに発注していて入荷待ちの状態だ。ついでにSalasレギュレータに使用するためにVishayの抵抗も発注した。

 Salasレギュレータは使用する抵抗の数は回路規模に比べれば少ないほうだと思われる(寄生発振防止用のゲート抵抗は除く)。それでも音に甚大な影響与えると予想される抵抗がある。今はYAM無誘導巻線抵抗を入れている。以前ならこれで大満足だったが、Vishayの音を聞いてしまうと、YAMは付加する音は少ないが、出るべき音を削り落とす方向に作用する傾向があるように思われる。

 今夜は満足して寝られそうだ。

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