I/VCのエンファシス回路 ― 2011年09月13日 21時01分08秒
DACのI/Vコンバーターを作って以来このかたディエンファシス回路は省略したままだった。今までこれでほとんど困ることはなかった。しかし中にはどうしてもプリエンファシスがかかっていて、ハイ上がりに聞こえてしまうものがあった。
特に大好きなキース•ジャレットの「サンベア•コンサート」がそうで、最初はプリエンファシスに気がつかず、これを録音した菅野氏の癖だろうかと疑ったこともあった。今になれば、自分の不明を恥じるだけである。
それから、妻が最近170枚セットのバッハ大全集を買い込み、聞いてみるとこれがやっぱりプリエンファシスがかかっているではないか。やたらにヴァイオリンが刺激的に聞こえて聞くに堪えない。これが決定打となり、やっと重い腰をあげてディエンファシス回路を組み込むことにした。
まず調べなければならなかったのは、ディエンファシス回路の時定数だ。こんなことは気にもしていなかったので、まったく情報が手元にない。調べるとすぐに判明し、50μsec,15μsecとわかった。計算してみると、手持ちのCRでなんとか実現できそうだ。
ただ問題は、エンファシス信号をどうするか。DAIのCS8412の3番ピンの信号で制御できるのだが、リレーを使ってどうのこうのするのは面倒だし、結局手動切り替えとした。ハイ上がりに聞こえたらスイッチ•オンにするというきわめて原始的な手法である。
ディエンファシス回路を通して改めて上記のCDを聞き直すと、バランスが良好で思いがけなく骨太の音がしてきて、なんだかうれしくなった。
特に大好きなキース•ジャレットの「サンベア•コンサート」がそうで、最初はプリエンファシスに気がつかず、これを録音した菅野氏の癖だろうかと疑ったこともあった。今になれば、自分の不明を恥じるだけである。
それから、妻が最近170枚セットのバッハ大全集を買い込み、聞いてみるとこれがやっぱりプリエンファシスがかかっているではないか。やたらにヴァイオリンが刺激的に聞こえて聞くに堪えない。これが決定打となり、やっと重い腰をあげてディエンファシス回路を組み込むことにした。
まず調べなければならなかったのは、ディエンファシス回路の時定数だ。こんなことは気にもしていなかったので、まったく情報が手元にない。調べるとすぐに判明し、50μsec,15μsecとわかった。計算してみると、手持ちのCRでなんとか実現できそうだ。
ただ問題は、エンファシス信号をどうするか。DAIのCS8412の3番ピンの信号で制御できるのだが、リレーを使ってどうのこうのするのは面倒だし、結局手動切り替えとした。ハイ上がりに聞こえたらスイッチ•オンにするというきわめて原始的な手法である。
ディエンファシス回路を通して改めて上記のCDを聞き直すと、バランスが良好で思いがけなく骨太の音がしてきて、なんだかうれしくなった。
DAC I/Vコンバーターの中身 ― 2011年09月13日 21時17分55秒

最近蓋を開く機会がなかったけれど、エンファシス回路を組み込むために内蔵を開いた。ついでに写真を撮って公開。
何度も改造を重ねてきたのでひどい状態である。特に出力トランスのNP-126がごろごろと横倒しになって、やっと見つけたスペースに押し込まれていて、せっかくの美しい姿が活かされないままになっているのが残念だ。
何度も改造を重ねてきたのでひどい状態である。特に出力トランスのNP-126がごろごろと横倒しになって、やっと見つけたスペースに押し込まれていて、せっかくの美しい姿が活かされないままになっているのが残念だ。
I/Vコンバーター 別の角度から ― 2011年09月13日 21時21分26秒

別の角度から。トランスの手前にWE420Aが映っている。
手稲山へ ― 2011年09月20日 12時44分00秒
何となくすっきりしない天気の敬老の日、午後から手稲山に出かけた。ここ数日、練習をしていなかったので息が切れるかもと予想していた。それでもなんとかよい方向に努力すべく、地下車庫に置いたローラーで15分間アップしてから出発した。なにしろ、自宅から手稲山の上り口までは10分程度で着いてしまう。アップなしでアタックすれば自滅してしまうのは目に見えている。
結果は前回よりもやや悪かった。それでも34分台を維持。私の年齢ではこのあたりが限界だろうか。
旧ロープウェイ駅前でUターンし、一旦ゴルフクラブ前まで降りる。そこから再度上りに挑戦。一回限界まで追い込んでいるので、息がつらくない。一回目は14Km/hあたりが精一杯なのが、二回目だと15Km/h以上は出る。体調さえよければ、二回目にベストタイムを出すことができるのかも知れない。もっとも一回目はそこそこ抑え気味にしないと、エネルギーは続かないだろうけれど。
ここ数日、気温もぐっと下がって秋らしくなってきた。私は、暑いのは大の苦手だが、17度前後だとヒルクライムには快適に感じる。
帰途は北一条通に入って宮丘トンネル方向に上っていく。ここを時速20Km/hあたりで一気に登り切れたらすごいだろうなと思う。最初は何とか維持できるが、途中からへたっていつも敗退。
それでも、以前なら壁のように感じたこの上りをこんな速度で走れるようになったことに、自分でも少し感動している。
帰ってきてシャワーを浴びたら、手足の先がじんじんしてきた。やっぱり末端は冷えていたらしい。
結果は前回よりもやや悪かった。それでも34分台を維持。私の年齢ではこのあたりが限界だろうか。
旧ロープウェイ駅前でUターンし、一旦ゴルフクラブ前まで降りる。そこから再度上りに挑戦。一回限界まで追い込んでいるので、息がつらくない。一回目は14Km/hあたりが精一杯なのが、二回目だと15Km/h以上は出る。体調さえよければ、二回目にベストタイムを出すことができるのかも知れない。もっとも一回目はそこそこ抑え気味にしないと、エネルギーは続かないだろうけれど。
ここ数日、気温もぐっと下がって秋らしくなってきた。私は、暑いのは大の苦手だが、17度前後だとヒルクライムには快適に感じる。
帰途は北一条通に入って宮丘トンネル方向に上っていく。ここを時速20Km/hあたりで一気に登り切れたらすごいだろうなと思う。最初は何とか維持できるが、途中からへたっていつも敗退。
それでも、以前なら壁のように感じたこの上りをこんな速度で走れるようになったことに、自分でも少し感動している。
帰ってきてシャワーを浴びたら、手足の先がじんじんしてきた。やっぱり末端は冷えていたらしい。
アンプ大改造 ― 2011年09月20日 12時59分07秒
今回のラインアンプは自分ながら大ヒットだと思っていた。音が堅いのはエージング不足だとも楽観していた。しかし。。やっぱり素人の浅はかさだった。どうも思ったように音が出てこない。
最初はこれでよいと思った。しかし、徐々に全体のエージングが進み、一枚ずつベールがはがれてくると、本来の姿が現れてくる。よい面も表れるが、隠されていた悪い面も同時に明らかになる。
以前、エンファシスのことを書いた。てっきりこのCDはプリエンファシスがかかっていて、そのせいで高音がきついのだと決めてかかっていた。しかし、エンファシス信号を確認したら、手持ちのCDでプリエンファシスがかかっているものはなかった。がーん!つまりこれは、今のシステムのどこかに重大なミステイクがあるということではないか。
これは深刻な事態と認識し、そこでもう一度全体のどこに問題があるのかを考えた。それで6DJ8のプレート負荷に問題があると思い至った。
こうなったら、大手術を決行するしかない。I/Vコンバーターに使っていたタンゴのNP-126を取り出し、これをラインアンプにもってきて、6DJ8のプレート負荷とする。これならだれも文句は言わないだろう。ネットで検索すると使用例もたくさんある。これが本来の使い方だ。いや、そもそもこのトランスを買ったときはそのつもりでいたのだ。
そしてI/VコンバーターのほうにはタムラのTF-3をもってくる。これですべての問題が片付くはずである。
改造後、音を出してみた。音が割れている。しかし、その原因はすぐにわかった。 I/Vコンバターの出力段が、TF-3をドライブしきれていないのが原因だ。負荷が600Ωと重くなったので、それに比例したパワーが必要なのに、回路が追いついていないだけだ。
対策はなんとかなるので、とりあえず音を聞く。確かに音が割れているけれど、今まで聞いたことのなかった迫力だ。音が前に出来る。重心が低い。これまでかなり重心が低くなってきたと思っていたけれど、次元が違うくらい低い。懸案の高音の堅さも感じられず、非常にリラックスして聞ける。改造は間違っていなかった。感動の余韻にしばし浸る。このシステムは実はすごい潜在能力を秘めていたのだ。それを出せてやれなかっただけだった。
ここまで確認して一旦電源を切る。
敬老の日ということで義父のところに出向き、妻と一緒に夕食を食べ、数時間後に帰宅した。すぐに音割れ対策にかかった。そして音を出した。
あの音が再現できないorz なぜだ。元の状態に戻しても出ない。最後に手を加えたI/Vコンバーター側に原因があるに違いないと悪戦苦闘した。それからラインアンプ側が原因あると絞り込んだのが数時間後。疲れた。
フェーダーを直結した固定バイアスのかけかたに問題があるようだ。しかしさっきまで正常だったはず。何も手を加えていないのに、なぜこうなるのか。今日現在、まだ真の原因をつかめていない。たぶん数日間はかかりそうな予感。
あの幻の音を夢のように追いかけている。
最初はこれでよいと思った。しかし、徐々に全体のエージングが進み、一枚ずつベールがはがれてくると、本来の姿が現れてくる。よい面も表れるが、隠されていた悪い面も同時に明らかになる。
以前、エンファシスのことを書いた。てっきりこのCDはプリエンファシスがかかっていて、そのせいで高音がきついのだと決めてかかっていた。しかし、エンファシス信号を確認したら、手持ちのCDでプリエンファシスがかかっているものはなかった。がーん!つまりこれは、今のシステムのどこかに重大なミステイクがあるということではないか。
これは深刻な事態と認識し、そこでもう一度全体のどこに問題があるのかを考えた。それで6DJ8のプレート負荷に問題があると思い至った。
こうなったら、大手術を決行するしかない。I/Vコンバーターに使っていたタンゴのNP-126を取り出し、これをラインアンプにもってきて、6DJ8のプレート負荷とする。これならだれも文句は言わないだろう。ネットで検索すると使用例もたくさんある。これが本来の使い方だ。いや、そもそもこのトランスを買ったときはそのつもりでいたのだ。
そしてI/VコンバーターのほうにはタムラのTF-3をもってくる。これですべての問題が片付くはずである。
改造後、音を出してみた。音が割れている。しかし、その原因はすぐにわかった。 I/Vコンバターの出力段が、TF-3をドライブしきれていないのが原因だ。負荷が600Ωと重くなったので、それに比例したパワーが必要なのに、回路が追いついていないだけだ。
対策はなんとかなるので、とりあえず音を聞く。確かに音が割れているけれど、今まで聞いたことのなかった迫力だ。音が前に出来る。重心が低い。これまでかなり重心が低くなってきたと思っていたけれど、次元が違うくらい低い。懸案の高音の堅さも感じられず、非常にリラックスして聞ける。改造は間違っていなかった。感動の余韻にしばし浸る。このシステムは実はすごい潜在能力を秘めていたのだ。それを出せてやれなかっただけだった。
ここまで確認して一旦電源を切る。
敬老の日ということで義父のところに出向き、妻と一緒に夕食を食べ、数時間後に帰宅した。すぐに音割れ対策にかかった。そして音を出した。
あの音が再現できないorz なぜだ。元の状態に戻しても出ない。最後に手を加えたI/Vコンバーター側に原因があるに違いないと悪戦苦闘した。それからラインアンプ側が原因あると絞り込んだのが数時間後。疲れた。
フェーダーを直結した固定バイアスのかけかたに問題があるようだ。しかしさっきまで正常だったはず。何も手を加えていないのに、なぜこうなるのか。今日現在、まだ真の原因をつかめていない。たぶん数日間はかかりそうな予感。
あの幻の音を夢のように追いかけている。
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