TDA1541A -15V電源 その後2011年08月04日 11時19分39秒

 ニチコンのスーパースルーが届いたので早速インストールした。これまでのニコンNTと比べてどれだけ変化するか興味があった。

 エージングが進んでくると、高い方と低い方の周波数域にすっと延びていることがわかる。さすがである。癖がなく透明感が秀逸だ。しかしこれはNTと比べて初めて分かることであって、強いてスーパースルーに変えなければならないほどかと聞かれると、ちょっと戸惑う。
 NTは確かにかまぼこ型に感じないでもないが、これはこれでバランスがとれており、これでも十分とも思える。さすがにNT、きちんと仕事をしてくれていた。

 さて、徐々に-15V電源は優秀な部品が集まって、以前に比べればかなり強力な布陣になってきている。音ももちろん変化している。しかし、良くなったかというと、これが大問題なのだ。
 正直に言うと、耳に突き刺さる音だ。心にも突き刺さってきて、気が滅入る音。ある音域に鋭いピークがあるように感じる。相対的に低い周波数域の音が後退してしまい、腰高。聞いていて全く面白くない。音楽が嫌いになりそうで困ってしまう。

 原因はかならずある。疑っているのは整流素子。KSH30A20Bだ。他の部品が優秀になったので、今まで隠れていたアラが隠しようもなくなり、あらわにされているのではないのか。

 こんな音に耐え切れなくなって、CREEのSiC SBD(シリコンカーバイド ショットキー バリア ダイオード)をDigikeyに注文した。
 かつてCounterpoint SA-20で整流素子を交換し、その劇的な効果を経験した者として、大いに期待している。

 しかし、これほどの性能を秘めている素子でありながらオーディオ界であまり注目されないのはなぜなのだろうと首をかしげる。
 整流素子製造技術に詳しいわけではないが、SiC SBDの製造技術は日本のメーカーも及ばず、CREEの独壇場のように見える。日本インターの一部の製品はCREEからOEM供給されているのだとか。全く畑違いだが、自転車の世界でもCREEのLEDが有名のようだ。

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